3 Oracle Tuxedo Application Runtime for IMS Usersのデプロイメント
ノート:
COBOLアプリケーション・プログラムはARTIMPP
サーバーおよびARTIBMP
サーバーによって呼び出されるため、Tuxedo ART for IMSは、同機種のマシン間のみでデプロイできます。Tuxedo ART for IMSサーバー間で渡されるメッセージはCOBOLプログラムによって入力されますが、Tuxedo ART for IMSサーバーでは、COBOLプログラムで定義されたメッセージのコピーブックが認識されません。
Tuxedo ART for IMSには3種類のデプロイメント環境(SHM、MP、およびDomain)があります。SHMでは、すべてのTuxedo ART for IMSサーバーが1つの単一マシンにデプロイされます。MPでは、Tuxedo ART for IMSサーバーが1つのTuxedoドメインに属する複数のマシンにわたってデプロイされます。Domainでは、Tuxedo ART for IMSサーバーが複数のTuxedoドメインにわたってデプロイされます。
SHMモードでは、ARTICTL
およびARTIMPP
が必要であり、ユーザーがBATCHプログラムを実行する必要がある場合はARTIBMP
も必要です。MPモードでは、(SHMモードで必要なサーバーのほかに)ARTIADM
も必要です。MPモードでは、1つのマシンにARTICTL
とARTIMPP/ARTIBMP
のどのような組合せも含めることができます。ドメインでは、MPモードで必要なサーバーのほかに、ARTITERM
も、ARTICTL
が配置されるすべてのドメインに必要です。ドメイン・モードのデプロイメントは特別に記述します。
ノート:
ドメイン・モードではMPのARTIADM
は必要ありません。
ARTITERM
は、ドメインのUBBCONFIG
ファイルで構成されているドメインIDとハードコードされた文字列"RPLYSVC
"からなる名前(つまり${DOMAINID}_RPLYSVC
)を持つサービスをエクスポートします。前述のサービス名は、すべてのリモート・ドメインのDMCONFIG
ファイルの*DM_REMOTE_SERVICES
セクションで構成されている必要があります。
さらに、ARTITERM
が配置されている各ドメインによって適切なサービス名がエクスポートされるようにするため、およびそのようなサービス間で競合がないようにするために、ドメインIDフィールドがすべてのドメインに対してUBBCONFIG
で一意になるように構成および保持される必要があります。
たとえば、デプロイするドメインが3つあり、それらのUBBCONFIG
ファイルで構成されているドメインIDがそれぞれDOM1
、DOM2
、およびDOM3
であるとします。ARTITERM
サーバーはDOM1
とDOM2
に存在します。上述のデプロイメント・ルールに従うと、DOM3
に対するDMCONFIG
ファイルではDOM1_RPLYSVC
およびDOM2_RPLYSVC
を宣言し、DOM2
に対するDMCONFIG
ファイルではDOM1_RPLYSVC
を宣言し、DOM1
に対するDMCONFIG
ファイルではDOM2_RPLYSVC
を宣言する必要があります。