17.2.1 DB2インスタンスの作成
この章では、db2icrtを使用して、メインフレーム上にあるデータベースに接続するために使用されるDB2インスタンスを作成する方法を説明します。db2icrtコマンドは、インスタンス所有者のホーム・ディレクトリにDB2インスタンスを作成します。
ノート:
LinuxおよびUNIXオペレーティング・システム上にDB2データベース製品をルート以外でインストールした場合は、DB2 DB2ICRT
コマンドを使用できません。
LinuxまたはUNIXオペレーティング・システム上では、このユーティリティはDB2DIR/instance
ディレクトリにありますが、ここでDB2DIRはDB2 Connectがインストールされている場所を表します。Windowsオペレーティング・システム上では、このユーティリティはDB2PATH\binディレクトリにありますが、ここでDB2PATHはDB2 Connectがインストールされている場所です。
- コマンド構文:
db2icrt -[ h, d, p, a, s, u ] Instname
例:
$DB2DIR/instance/db2icrt -u db2art db2art
db2icrt
コマンドは、次のパラメータをとります。
-
-h | -?
- 使用率情報を表示します。
-
-d
- デバッグ・モードをオンにします。このオプションは、DB2データベース・サポートによって指示された場合のみ使用してください。
-
-a AuthType
- インスタンスの認証タイプを指定します(SERVER、CLIENTまたはSERVER_ENCRYPT)。デフォルトは、SERVERです。
-
-p PortName
- インスタンスが使用するポート名または番号を指定します。このオプションは、クライアント・インスタンスには適用されません。
-
-s InstType
- 作成するインスタンスのタイプを指定します。-sオプションは、db2icrtを実行しているインストール済製品に関連付けられているデフォルト以外のインスタンスを作成する場合のみ使用してください。有効な値は、Client、standalone、eseまたはwseです。
-
-u Fenced ID
- フェンスされたユーザー定義関数とフェンスされたストアド・プロシージャが動作するユーザーIDの名前を指定します。クライアント・インスタンスを作成しない場合、-uオプションは必須です。
-
InstName
- オペレーティング・システムの既存のユーザーの名前でもあるインスタンスの名前を指定します。これは、db2icrtコマンドの最後の引数でなければなりません。
親トピック: DB2 Connectの構成