2.15.1 説明

ARTSHMは、GETMAIN SHAREDの共有メモリーを管理するために使用されます。共有メモリーの割当てとフリー・リクエストの処理を行います。

環境変数KIX_SHR_IPCKEYおよびKIX_SHR_SIZEは、IPCキーと共有メモリーのサイズを指定します。この2つの変数を構成して、この機能を有効化する必要があります。ユーザーは、KIX_SHR_ATADDRにより、共有メモリー・アタッチ・アドレス(デフォルトは0x300000000000)を指定できます。指定したアドレスは、ページ境界に配置されたアドレスです。環境変数はARTSHMとアプリケーション・サーバーで同一である必要があります。

ユーザーは、ドメインに複数のARTSHMを構成できます。起動時には、ARTSHMが共有メモリーにアタッチされるのに続いて、最初にブートされたARTSHMによって共有メモリーが作成/初期化されます。停止時には、最後のARTSRMが共有メモリーを破棄します。

ARTSHMは、ARTアプリケーション・サーバー(ARTSTRN/1ARTATRN/1およびARTDPL)の前に起動し、すべてのARTアプリケーション・サーバーの後に停止する必要があります。

最後のARTSRMが停止する際に、共有メモリーを使用するアプリケーション・サーバーがまだ稼働している場合は、ARTSRMは共有メモリーを破棄しないため、ユーザーは共有メモリーを手動でクリーンアップする必要があります。

ARTSHMが異常終了した場合は、共有メモリーは破棄されません。ARTSHMがTuxedo RESTART機能または手動起動によって回復された場合、メモリー管理情報は保持されます。

この機能が有効でない場合は、サーバーはブートに失敗します。