12.2.3 説明
buildartcics
は、1つ以上のOracle ART CICSサーバーのロード・モジュールの構築に使用されます。このコマンドにより、指定したART CICSサーバーを構築するためのbuildserver
を呼び出します。
-
-v
buildartcics
を冗長モードで動作させます。特に、コンパイル・コマンドをその標準出力に書き出します。-
-n
- Oracle ART CICSサーバー
ARTATRN/1
およびARTDPL
に対し非XAがサポートされます。ARTATRN/1
またはARTDPL
を再構築する際、非XAサポートが必要な場合はこのオプションを指定します。OracleおよびDB2の両データベースで非XAローカル・トランザクション最適化がサポートされます。詳細は、「ARTKIX_XA_DISABLE」を参照してください。 -
-M
- このサーバーに関連付ける複数のリソース・マネージャを指定します。サービスを複数のXA準拠のリソース・マネージャと関連付ける場合、このオプションは必須です。このオプションを指定せずにサーバーを起動しようとすると、使用する構成ファイルで、複数リソース・マネージャ以外のサーバー・グループにこのサーバーが指定されているため、警告メッセージがユーザー・ログに出力されます。さらに、
buildserver
コマンドを実行するときに-r
オプションを指定していると、サーバーは、1つのリソース・マネージャと関連付けられた一般サーバーに戻ります。 -
-r rmname
- このサーバーのリソース・マネージャを指定します。
-M
が使用されている場合、複数の-r rmname
を指定できます。rmnameの値は、$TUXDIR/udataobj/RMにあるリソース・マネージャの表のものであることが必要です。 -
-f firstfiles
-
-f
オプションは、buildserver
コマンドに渡されます。buildserver
のコンパイルおよびリンクの編集フェーズの最初に、Oracle Tuxedo ATMIライブラリより前に取り込む1つまたは複数のユーザー・ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合、空白を使用してファイル名を区切り、リスト全体を引用符で囲みます(次のリストを参照してください)。このオプションは複数回指定できます。詳細は、Oracle Tuxedoドキュメントのbuildserver(1)に関する項を参照してください。 -
-l lastfiles
-
-l
オプションは、buildserver
コマンドに渡されます。buildserver
のコンパイルおよびリンクの編集フェーズの最後で、Oracle Tuxedo ATMIライブラリの後に取り込む1つまたは複数のユーザー・ファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合、空白を使用してファイル名を区切り、リスト全体を引用符で囲みます(次のリストを参照してください)。このオプションは複数回指定できます。詳細は、Oracle Tuxedoドキュメントのbuildserver(1)に関する項を参照してください。 -
-o svrname
- ロードするサーバーの名前を指定します。このオプションは必須です。
svrname
が「/」文字のない単独型のファイル名である場合、サーバーはデフォルトでは$KIXDIR/bin
に生成されます。
ノート:
現在、サポートされているリソース・マネージャには、Oracle_XA*
、UDB_XA*
、BERKELEY-DB*
およびMQSeries_XA_RMI*
があります。したがって、rmname
では、これら4つの文字列のうち1つを接頭辞として使用する必要があります。
特に、ARTTSQ*サーバーの場合、OracleでRMのみが提供されているか、DB2 UDBがサポートされています。ARTTSQ*サーバーの構築時にその他のRMが指定されている場合、TSQデータは正しく格納されない可能性があります。ARTTSQ*サーバーをTMS_UDB
RMで構築するには、表TS_Q_CONTENTがDB2データベースに存在することを確認してください。この表が存在しない場合は、$KIXDIR/tools/crtstable_UDB
を実行すれば作成できます。
ノート:
詳細は、「セクション1 - コマンド」の「buildserver(1)」を参照してください。親トピック: buildartcics