2.9 DPLサーバー(ARTDPL)

複雑な構成では、アプリケーションが分散プログラム呼び出しを行う必要がある場合があります。この場合、DPLプログラムを管理するために、別の種類のサーバーARTDPLが必要です。

ARTDPLサーバーは、CICS LINKおよびEXCIインタフェースがサービスとしてコールできるDPLプログラムやミラー・トランザクションを公開し、これらのサービスの実行を管理します。

ARTDPLはネイティブなカスタマイズ済Tuxedoクライアントからもアクセスできます。このクライアントはTuxedo FML32フィールドまたはRECORDを使用してARTDPLへのリクエストを作成します。詳細は、外部Tuxedoクライアント用のDPL通信インタフェースに関する項を参照してください。

ARTDPLが公開するサービスは、次のとおりです。

  • <sysid>_<program>

    このサービスは、CICS LINKによって分散プログラム・コールが作成されると、コールされます。<program>はprograms.descで定義され、ARTDPLによってロードされます。<sysid>は、ARTDPL CLOPTの-s引数で指定されます。

  • CSMI/CVMI

    このサービスは、<applid><transid>の両方がEXCIインタフェース・リクエストで指定されていない場合にコールされます。CSMIおよびCVMIは2種類のCICSシステム・ミラー・トランザクションです。

  • <applid>_CSMI/<applid>_CVMI

    このサービスは、EXCIインタフェース・リクエストで<transid>は指定されないが、<applid>は指定される場合にコールされます。<applid>は、ARTDPL CLOPTの-a引数によって指定されます。または、system.descで指定することもできます。

  • MIRROR_<transid>

    このサービスは、EXCIインタフェース・リクエストで<applid>は指定されないが、<transid>は指定される場合にコールされます。<transid>は、transactions.descでカスタマイズされたミラー・トランザクションとして定義されます。

  • <applid>_MIRROR_<transid>

    このサービスは、EXCIインタフェース・リクエストで<applid><transid>の両方が指定されている場合にコールされます。<transid>は、transactions.descでカスタマイズされたミラー・トランザクションとして定義されます。<applid>は、ARTDPL CLOPTの-a引数によって指定できます。または、system.descで指定できます。

  • <applid>_info

    このサービスにより、現在のCICSリージョン<sysid>が提供されます。これは、<applid>に関連しています。EXCIインタフェース・リクエスト専用です。

  • default_info

    このサービスは、EXCIインタフェースで<applid>が指定されていない場合にクライアントによってコールされます。EXCIインタフェース・リクエスト専用です。