7.1.2 Fml32バッファ定義
非3270sクライアントとARTWTRN/ARTWTR1とのインタフェースとなるのは、Tuxedo FML32バッファのみです。すべてのアプリケーション・データと一部のターミナル制御情報は、FML32バッファでカプセル化されます。
次の表に、すべてのFML32フィールドを示します。これらは$KIXDIR/include/msgflds32で公開されます。
表7-1 CICS Runtimeの非3270sターミナルとの統合のためのFML 32バッファ定義
フィールド名 | 型 | Tuxedoのバッファ・タイプ | 長さ | コメント |
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CX_WEB_TRANSID
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アウトバウンド | CARRAY | 4 | 呼び出されるトランザクション名。このフィールドは、ARTWTRN/1により追加または変更されます。クライアントは、このフィールドからトランザクション名を取得し、それを次のtpcall に使用できます。
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CX_WEB_MAPSET_NAME
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アウトバウンド | CARRAY | 7 | 現在のMAPSET の名前で、クライアントのUIで表示されます。
このフィールドは、ARTWTRN/1により追加または変更されます。クライアントは、このフィールドから |
CX_WEB_MAP_NAME
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アウトバウンド | CARRAY | 7 | 現在のMAP の名前で、クライアントのUIで表示されます。このフィールドは、ARTWTRN/1により追加または変更されます。クライアントは、このフィールドからMAP 名を取得できます。
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CX_WEB_APPDATA
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アウトバウンド/インバウンド | CARRAY | コピーブックに依存 | クライアントのUIで表示されるか、トランザクションで処理される必要のあるアプリケーション・データ。
このフィールドは、ARTWTRN/1とクライアントの両方によって追加、変更または読取りが行われます。 クライアントでは、FMLバッファを受信すると、アプリケーション・データをこのフィールドから取得し、コピーブックに従い各マップ・フィールドに分割する必要があります。 クライアントは、最新のアプリケーション・データをコピーブックに従って再編成し、ARTWTRN/1に送信することもできます。FMLバッファを受信すると、ARTWTRN/1ではこのフィールドからアプリケーション・データを取得し、処理のためにデータをトランザクションに渡します。 |
CX_WEB_CTRL_CHAR
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アウトバウンド | CARRAY | 12 | コマンドCICS SEND 、CICS SEND MAP 、CICS SEND TEXT およびCICS SEND CONTROL のターミナル制御文字。
時には、前述のCICS APIは一部の制御オプション( フィールドは、ARTWTRN/1により追加または変更されます。クライアントは、このフィールドから制御オプションを取得し、それらを適宜処理できます。 |
CX_WEB_AID
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インバウンド | CARRAY | 3 | CICS RECEIVE およびCICS RECEIVE MAP の実行時の注意IDおよびカーソルの位置。
3270ターミナルからCICS Runtimeにアプリケーション・データが送信されるとき、データには常にAIDと画面の現在のカーソルの位置が含まれます。したがって、このフィールドは、クライアントにより追加または変更されます。ARTWTRN/1ではこのフィールドからデータを取得し、処理のためにデータをトランザクションに渡します。 |
CX_SESSIONID
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アウトバウンド/インバウンド | STRING | 16 | クライアントのセッションID。クライアント側で記入されないと、ARTWTRN/1によりランダムに生成されます。 |
CX_TERMID
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アウトバウンド/インバウンド | CARRAY | 4 | クライアントの期間ID。クライアント側で記入されないと、ARTWTRN/1によりランダムに生成されます。 |
CX_USERID
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アウトバウンド/インバウンド | CARRAY | 8 | クライアントのユーザーID。クライアント側で記入されない場合、ARTWTRN/1によりWEBGUEST が記入されます。
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ノート: アウトバウンドは、フィールドがARTWTRN/1からクライアントへのFMLバッファにのみ含まれることを意味します。インバウンドは、フィールドがクライアントからARTWTRN/1へのFMLバッファにのみ含まれることを意味します。 |
- CX_WEB_APPDATA
- メインフレームCICSには、マップセット・ファイルからコピーブックを生成するユーティリティが備わっています。コピーブックは、トランザクションにより
CICS SEND/RECEIVE MAP
が呼び出されるときに、アプリケーション・データの構造を定義するために使用されます。ART CICS Runtimeでは、対応するユーティリティ
tcxmapgen
も提供されており、マップセット・ファイルからコピーブックが生成されます。tcxmapgen
により生成されるコピーブックの構造が、メインフレームCICSで生成されるものとほとんど同じであることに関して、クライアントとARTWTRN/1との間で交換されるアプリケーション・データは、各マップセットのコピーブックでの定義に従う必要があります。CICS SEND/RECEIVE
とCICS SEND TEXT
の場合、ARTWTRN/1とクライアントでは、フィールドCX_WEB_APPDATA
にプレーン・テキストの文字を挿入すれば済みます。ヘッド・ファイルは、ART CICSオフライン・ユーティリティ
tcxmapgen
により実行時にBMSファイルから生成されたコピーブックとは、オープン・システムでのデータ構造の配置が原因で、一致しない可能性があります。カスタマが、適切なFILLERを埋め込んで、コピーブックを調整することが必要になる場合があります。 - CX_WEB_CTRL_CHAR
- メインフレームCICSでは、アウトバウンド・データ・ストリームは、アプリケーション・プログラムからターミナルに次の書式で送信されるデータ・ストリームです。
|Command | Write Control Character | Indicate Cursor | Orders | Data | Orders| Data | ...
- CX_WEB_AID
- メインフレームCICSでは、インバウンド・データ・ストリームが、ターミナルからアプリケーション・プログラムに送信され、注意識別子(AID)が含まれ、直後にカーソルまたはデータが続きます。AIDは、インバウンド・データ・ストリームの送信の原因となったアクションを、次の書式で説明します:
| AID | ROW | COL |
親トピック: インタフェース