3.4 トランザクション構成ファイル
次の表には、アプリケーション・ユーザーが利用できるトランザクションを、その特性とともに示します。
ファイル名は、transactions.desc
です。
表3-2 トランザクション・パラメータ
フィールド名 | 型 | 値 | 説明 |
---|---|---|---|
TRANSACTION |
X(4) |
必須 |
トランザクションの名前。 |
GROUP |
X(10) |
必須 |
CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。 |
DESCRIPTION |
X(60) |
オプション |
リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。 |
PROGRAM |
X(8) |
必須 |
このトランザクションのために呼び出される最初のプログラムの名前。 |
ALIAS |
X(4) |
オプション |
将来使用するために予約済
トランザクションの別名を定義するために使用されます(通常は小文字)。 |
CMDSEC |
X(1) |
N|Y |
将来使用するために予約済
システム・プログラミング・リクエストのために呼び出されるESM。 デフォルトは |
CONFDATA |
X(1) |
N|Y 省略可能 |
将来使用するために予約済
機密データ内で: CONFDATAシステム初期化パラメータにHIDETCが指定されているCICSトレース・エントリからのユーザー・データを、CICSが非表示にするかどうかを指定します。 システム初期化パラメータで デフォルトは |
PRIORITY |
9(3) |
1 | n 省略可能 |
将来使用するために予約済
トランザクション優先度を指定します。0 - 255の範囲の1 - 3桁の10進値で、全体的なトランザクション処理優先度を確立する際に使用されます。(トランザクション処理優先度は、ターミナルの優先度、トランザクション優先度、および演算子優先度の合計に等しく、255以下です。)数が大きいほど、高い優先度を示します。 デフォルト値は |
RESSEC |
X(1) |
N|Y |
このトランザクションによってアクセスされるリソースに、リソース・セキュリティ・チェックを使用するかどうかを指定します。
デフォルトは |
RESTART |
X(1) |
N|Y 省略可能 |
将来使用するために予約済
異常終了に続いて動的なトランザクション・バックアウト・ファシリティによってバックアウトされたタスクを、トランザクション再起動ファシリティを使用して再起動するかどうかを指定します。 デフォルトは |
STATUS
|
X(10)
|
ENABLED| DISABLED
|
トランザクション・ステータスを指定します。
ENABLED です。
|
TASKDATAKEY
|
X(5)
|
USER |CICS
|
将来使用するために予約済デフォルト値はUSER です。
|
TPNAME
|
X(64)
|
オプション
|
将来使用するために予約済TRANSACTION属性の4文字長制限が不便すぎる場合に、APPCパートナが使用できるトランザクションの名前を指定します。この名前は、64文字以下です。 |
TRACE
|
X(1)
|
Y|N 省略可能
|
将来使用するために予約済
このトランザクションのアクティビティをトレース対象にするかどうか指定します。 デフォルト値は、 |
TRANCLASS
|
X(8)
|
オプション
|
トランザクションが属するトランザクション・クラスの名前を指定します。トランザクション・クラスに属するトランザクションは、スケジューリング制約に従っていないと実行できません。
ターゲット・プラットフォーム上でのこのパラメータの使用方法の詳細は、「Tranclasses構成ファイル」を参照してください。 定義されたtranclassがないトランザクションは、それを提供するサーバーの数以外のスケジューリング制約を持ちません。 |
TWASIZE
|
9(5)
|
オプション
|
このトランザクションのために獲得されるトランザクション作業領域のサイズを指定します(単位はバイト)。0 - 32767の範囲の、1 - 5桁の10進値を指定します。デフォルト値は0 です。
|
REMOTESYSTEM
|
X(4)
|
オプション
|
トランザクション・アタッチ・リクエストが送信される相互通信リンクを識別する名前を指定します。 |
UCTRAN |
X(1) |
N|Y 省略可能 |
トランザクション名で、アルファベットの小文字を大文字に変換するかどうかを指定します。
N です。
|
各トランザクションは、CICSランタイム・サーバー(ARTSTRN、ARTATRNなど)によってOracle Tuxedoサービスとして通知されます。「–l」
オプションを使用すると、トランザクションを別々のグループに分け、そのグループを別々のサーバーに割り当てることができます。これによって、各サーバーはそれぞれ独自のサービスを通知する処理に専念できます。
ノート:
全トランザクションを1つのグループに定義すると、全サービスが全サーバーによって通知され、Oracle Tuxedoサービスの負荷が膨大になるためお薦めしません。親トピック: CICS Runtime構成ファイル