4.2 VSAM構成パラメータ

次の表では、CICSアプリケーションによる参照に使用可能なVSAMファイル構成パラメータを示し、定義しています。

ファイル名はdesc.vsamです。

表4-1 VSAM構成パラメータ

フィールド名 説明
NAME X(8) 必須 VSAMファイルの名前。このファイルに関連するEXEC CICSで使用されるVSAMファイルの論理名。
ACCESSOR X(256) 必須 対応するVSAMファイルに従ってCICSアプリケーションによって参照されるVSAMアクセッサの名前。VSAMアクセッサは、ART Workbenchにより生成されます。
ORGANIZATION X(1) 必須 I/i: 索引付きレコード

R/r: 相対レコード

S/s: 順序レコード

RECORD TYPE X(1) 必須 F/f: 固定長レコード

I/i: 無限長レコード

RECORD LENGTH NUM 1-32768 TYPEが固定の場合、必須 VSAMファイル内の各固定レコードの長さ。
KEY POSITION NUM 1 - 32768 ORGANIZATIONに索引が付いている場合、必須 VSAMファイル内の各レコードのKEYの開始位置。
KEY LENGTH NUM 1 - 256 ORGANIZATIONに索引が付いている場合、必須 VSAMファイル内の各レコードのKEYの長さ。
STATUS X(9) ENABLED DISABLED UNENABLED ファイルの初期ステータスを指定します(デフォルトはENABLED):

ENABLED: このファイルに対して通常処理が許可されます。

DISABLED。このファイルに対するコマンドレベルのアプリケーション・プログラムからのリクエストにより、DISABLED条件がプログラムに渡されます。

UNENABLED: アプリケーション・プログラムからの暗黙的なオープンによってファイルが開くのを防ぎます。ファイルへのアクセスを試みると、NOTOPEN条件が発生します。一方、ファイルを開くことを求める明示的なリクエスト(EXEC CICS SET FILE OPENコマンドなど)は、ファイルを開く前に、ステータスをENABLEDに変更します。

OPENTIME X(8) STARTUP FIRSTREF ファイルがいつ開かれるかを指定します。デフォルトSTARTUP

STARTUP: CICSの初期化後ただちにファイルが開きます。ただし、ファイルのステータスがUNENABLEDの場合を除きます。この場合は、ファイルは閉じたままになります。

FIRSTREF: 次の方法のいずれか1つを使用してファイルを開くリクエストを作成しないかぎり、ファイルは閉じたままになります。

  • マスター端末コマンド
  • アプリケーション・プログラムのEXEC CICS SET FILE OPENコマンド
  • 暗黙的なオープン

ノート:

CICS Runtimeが起動した後のファイル・ステータスは、ENABLESTATUS(ENABLED)およびOPENSTATUS(OPEN)です。