1.2.2 メッセージ処理

DL/Iは、受信メッセージの処理およびIMS/TMでのPCBに対する送信メッセージの構築を担当します。Tuxedo ART for IMSでは、メッセージ・キューおよびメッセージ配信はTuxedoインフラストラクチャが担当するため、受信メッセージの処理は現在のリクエスト・メッセージにのみ関係します。DLIライブラリは、COBOLアプリケーションからのリクエストに基づいて最初および後続のセグメント(FMLフィールド)を取得できます。送信メッセージを構築するために、各PCBは中間記憶域として関連するメッセージ・バッファ(FML)を持っており、メッセージが送信される前にそのメッセージ・データがそこに格納されます。メッセージ処理用の詳細なAPIを、次の表に示します。

表1-9 Tuxedo ART for IMSのDL/Iのプロセスおよびコマンド

名前 説明
GU IMS/TM環境のメッセージ・キューから最初のセグメントを取得するために使用されます。
GN IMS/TM環境のメッセージ・キューから後続のセグメントを取得するために使用されます。
ISRT IMS/TMにおいて指定されているPCBに関連付けられているメッセージにセグメントを追加するために使用されます。
PURG 低速PCBでメッセージが完了したことをIMS/TMに通知するために使用されます。
CHNG IMS/TMにおいてPCB内の宛先を変更するために使用されます。
CMD IMSコマンドを送信または発行し、応答メッセージの最初のセグメントを取得します。
GCMD CMDコマンドの応答メッセージの2番目および後続のセグメントを取得します。
GUID ARTIMPPサーバーの長いユーザー名モードで、完全なユーザー名の取得に使用する偽のDL/I。