パートナ・ディール登録の管理
チャネル・アカウント・マネージャは、ディール登録UIページを使用して、パートナのディール登録を管理できます。
このトピックでは、次のことについて説明します。
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チャネル・アカウント・マネージャ向けのリスト・ビュー
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パートナ・ディール登録の承認、否認または差戻
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重複するパートナ・ディール登録の解決
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パートナ・ディール登録の承認情報および承認履歴リージョン
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パートナ・ディール登録の作成
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パートナ・ディール登録の編集
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パートナ・ディール登録の失効
チャネル・アカウント・マネージャ向けのリスト・ビュー
チャネル・アカウント・マネージャは、スプリングボード・ページを使用して、パートナによって発行されたディール登録に直接アクセスし、自分のロールに対応したディール登録のリストを表示できます。 これらのリストには、チャネル・アカウント・マネージャが実行するタスクに関連する列のみが表示されるため、毎回手動で検索条件を入力する必要なしで、承認を待っているディール登録をすばやく表示して対応できます。
チャネル・アカウント・マネージャとパートナ・ユーザーは両方とも、デスクトップで「ディール登録」アイコンをクリックすることで、「ディール登録」ページにアクセスできます。 チャネル・アカウント・マネージャとパートナ・ユーザーのどちらに対しても、すべてのディール登録リストが同じ事前設定済の並び順、つまり発行日の降順で(最も古い発行から新しい発行へ)表示されます。 ディール登録表は、どちらに対しても事前設定済の列レイアウトで表示されます。 どちらの場合も、「ディール登録」ページで事前設定済の同じ保存済検索が実行されます。 ただし、チャネル・アカウント・マネージャは、リスト・ビューでディール登録番号をクリックすることでディール登録の詳細を表示および編集でき、次に示すデフォルトの検索属性を使用して検索を実行することもできます。
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パートナ
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パートナ担当者
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レコード・セット
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ディール登録名
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登録ステータス
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発行日
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最終更新日
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アカウント名
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担当者名
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商談名
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ディール失効日
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ディール登録番号
パートナ・ディール登録の承認、否認、差戻または取下げ
ディール登録承認ワークフローで、承認者としてチャネル・アカウント・マネージャが設定されている場合、チャネル・アカウント・マネージャはディール登録の承認、否認、差戻または取下げができます(チャネル・マネージャが発行者の場合)。 チャネル・アカウント・マネージャがこれらの処理を実行したときに何が起きるかを次の表で説明します。
実行する処理 |
結果 |
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承認 |
チャネル・アカウント・マネージャがディール登録の最終承認者または唯一の承認者である場合は、ステータスが承認済に変わります。 チャネル・アカウント・マネージャがディール登録の最終承認者ではない場合、ステータスは承認待ちのままになります。 ディール登録がまだ既存の商談に関連付けられていない場合、そのディールは最終承認時に新規の商談に変換されます。 ディール登録の「商談」フィールドを通じて、または重複する商談の解決によって、あるいは商談の「ディール登録」タブを使用して、ディール登録が商談と関連付けられている場合には、商談への変換は実行されません。 ディール登録が誤って承認された場合、チャネル運用マネージャまたは管理者権限を持つ他のユーザーは、ディール登録を再発行することで、ディール登録のステータスを「承認待ち」に戻すことができます。 |
否認 |
チャネル・アカウント・マネージャは各自のリスト・ビューで、承認待ちのディール登録を含んでいる1つ以上の行を任意のリストから選択し、選択したディールをすべて否認できます。 ディール登録のステータスが待ち状態の場合、チャネル・アカウント・マネージャはディール登録の「編集」ページから否認処理を選択してディール登録を否認することもできます。 チャネル・アカウント・マネージャは、ディール登録がなぜ否認されたか、否認事由とコメントを入力できます。 否認されたディール登録は、否認以外のステータスではディール登録リストに表示されなくなります。 ディール登録が誤って否認された場合、チャネル運用マネージャまたは管理者権限を持つ他のユーザーは、ディール登録を再発行することで、ディール登録のステータスを「承認待ち」に戻すことができます。 |
差戻 |
チャネル・アカウント・マネージャは各自のリスト・ビューで、承認待ちのディール登録を含んでいる1つ以上の行を任意のリストから選択し、選択したディールをすべて差し戻すことができます。 ディール登録のステータスが待ち状態の場合、チャネル・アカウント・マネージャはディール登録の「編集」ページから差戻処理を選択してディール登録を差し戻すこともできます。 チャネル・アカウント・マネージャは、ディール登録がなぜ差し戻されたか、差戻事由とコメントを入力できます。 差し戻されたディール登録は、差戻以外のステータスではディール登録リストに表示されなくなります。 |
取下げ |
チャネル・マネージャは、パートナにかわってディール登録を発行すると、ディール登録を取り下げることができます。 ディール登録が取り下げられた後、チャネル・マネージャは承認のためにディール登録を再発行できます。 |
重複するパートナ・ディール登録の解決
チャネル・アカウント・マネージャは、「承認待ち」ステータスのディール登録を承認する前に、「ディール登録の編集」ページで重複の可能性があるアカウント、担当者および商談がないかどうかを最初にチェックできます。 重複を減らすことにより、顧客データをクリーンに保ち、チャネルの競合を防ぎ、最初にディールを登録したパートナに確実に優先権を与えることができます。
重複が検出されると、重複の可能性があるレコード・タイプのリストと、どのレコード・タイプがディール登録で現在使用されているかを示す表が、チャネル・アカウント・マネージャに対して表示されます。 チャネル・マネージャは、重複の可能性をレビューし、既存のアカウントまたは担当者を選択するか、ディール登録で現在のアカウントまたは担当者を引き続き使用できます。 チャネル・マネージャは、ディール登録を既存の商談に関連付けることも、ディール登録の承認時に新しい商談を作成することもできます。
重複をチェックするには:
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チャネル・マネージャとしてサイン・インします。
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「ディール登録」をクリックします。
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「ディール登録」リスト・ページで、承認待ちのディール登録をオープンします。
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「処理」、「重複のチェック」の順にクリックします。
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「重複の解決」ページで、重複の可能性があるアカウントのリストを表示します。 既存のアカウントを選択するか、ディール登録の現在のアカウントを引き続き使用します。
提案されたアカウントを展開して、提案されたアカウントのどの属性が現在のアカウントと一致するかを確認します。 比較される属性には、アカウント名、組織タイプ、組織規模および住所があります。
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次に、「重複の解決」ページに重複の可能性がある担当者のリストが表示されます。 既存の担当者を選択するか、ディール登録の現在の担当者を引き続き使用します。
提示担当者を展開して、提示担当者のどの属性が現在の担当者と一致するかを確認します。 比較される属性には、担当者の名と姓、ジョブ・タイトル、Eメール・アドレスおよび電話番号(国コードと市外局番を含む)があります。
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最後に、「重複の解決」ページに、このディール登録に関連付けることができる既存の商談のリストが表示されます。 このディール登録を既存の商談に関連付けるか、このディール登録を承認した後に新規商談を作成します。
潜在的な既存の商談を検索するためには、アカウント、ステータス、プライマリ担当者、プライマリ・パートナおよびクローズ日範囲の商談属性が検索されます。
潜在的重複の検索に使用される商談属性は変更できません。 ただし、アカウント属性および担当者属性はOracle Enterprise Data Quality (EDQ)ルールで指定され、必要に応じて変更できます。 EDQの詳細は、関連トピックの「重複識別の概要」を参照してください。
ディール登録の承認情報および承認履歴の表示
「ディール登録の編集」ページの「承認」サブタブで、チャネル・アカウント・マネージャは、発行済ディール登録の承認情報および承認履歴を表示でき、承認ワークフローのどの段階で誰がディール登録を承認または否認したかを知ることができます。
ディール登録のステータスが否認済、承認待ち、承認済または差戻済の場合、チャネル・アカウント・マネージャは次の情報を表示できます。
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発行者: ディール登録を発行したユーザーの名前。
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発行日: ディール登録が発行された日付。
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承認者/否認者/差戻者: 承認、否認または差戻処理を実行したユーザーの名前。
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承認日/否認日/差戻日: 承認、否認または差戻処理が実行されて登録のステータスが変化した日付。
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否認/差戻事由: 否認または差戻処理について選択された事由コード。
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否認/差戻コメント: 否認または差戻処理の際に入力されたコメント。
ディール登録の発行後、チャネル・アカウント・マネージャは、次の情報を含むディール登録の承認履歴を表示できます。
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ステージ: ワークフローの記述
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日付: イベントが発生した日付
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承認者: ワークフロー内で承認タスクを割り当てられたユーザー(1人または複数)
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ステータス: ワークフロー内のこのステージにおけるディール登録のステータス
パートナ・ディール登録の作成
チャネル・アカウント・マネージャは、パートナがディール登録用のチャネル組織のアプリケーションへのアクセス権を持っていない場合に、そのパートナのために新しいディール登録を作成できます。 チャネル・アカウント・マネージャは、パートナがディール登録の利点を受けられるようにするとともに、パートナのパイプラインに対する可視性も提供します。
パートナのためにディール登録を作成するときに、チャネル・アカウント・マネージャは次のことができます。
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ヘッダー情報の表示と更新
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顧客情報(アカウント、担当者および住所情報など)の表示と更新
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ディール登録の対象となるパートナの選択
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パートナ・タイプの指定
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製品情報の表示と更新
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ディール登録を保存して閉じる
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ディール登録を保存して編集を続行
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ディール登録の取消
ディール登録を作成できるチャネル・マネージャは、「ディール登録の編集」ページの「コピー」処理を使用すると、新しいディール登録の作成時に既存のディール登録をテンプレートとして使用できます。 ディール登録へのアクセス権が読取り専用である場合、「コピー」処理は使用できません。 表示するには、最初に営業管理者がアプリケーション・コンポーザを使用して「ディール登録の編集」ページで「コピー」処理を公開する必要があります。
ディール登録をコピーすると、次のようになります。
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すべてのヘッダー属性、製品表情報およびディール・チーム・メンバーを含む、公開されたすべての標準属性をコピーできます。
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コピーするオブジェクトのすべてのカスタム属性をコピーできます。
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新規にコピーされたディール登録のステータスは「ドラフト」です。
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新しいディール登録の所有者になります。
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コピーできるのは、セキュリティ・アクセス権を持つディール・チーム・メンバーのみです。
次のオブジェクトはコピーされません。
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添付
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アクティビティ
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ノート
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テリトリ
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承認履歴
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カスタム子オブジェクト
SOAPおよびREST Webサービスに対して「コピー」処理は表示されません。
「コピー」処理を使用するには:
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チャネル・マネージャの認証情報でサインインします。
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ディール登録にナビゲートします。
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新規ディール登録のテンプレートとして使用するディール登録を検索して選択します。
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「処理」メニューから「コピー」をクリックします。
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確認メッセージ・ボックスで、「はい」をクリックします。
「ディール登録の編集」要約ページに新しいディール登録番号が表示されます。
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コピーしたディール登録は、保存する前にさらに編集できます。
パートナ・ディール登録の編集
チャネル・アカウント・マネージャは、パートナのために作成したディール登録や、パートナによって承認のために発行されたディール登録を、レビューおよび編集することができます。 チャネル・アカウント・マネージャは、ディール登録を商談に変換する前に、そのディール登録が自社の承認の基準を満たしているかどうか検証する必要があります。
チャネル・アカウント・マネージャは、ディール登録番号をクリックして、リスト・ビューからディール登録の詳細を編集できます。 ディール登録の「編集」ページでは、次の処理を実行できます。
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ディール登録の承認
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ディール登録の否認
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ディール登録の差戻
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ディール登録を保存して閉じる
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更新を取り消してディール登録をクローズ
チャネル・アカウント・マネージャは、次のディール登録タブで情報を編集できます。
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要約: 顧客情報(アカウント、担当者および住所情報など)の表示と更新
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チーム: 社内のリソースまたはパートナのリソースに対するディール登録の可視性の管理
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アクティビティ: アクティビティの表示と管理
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ノート: ノートの編集
パートナ・ディール登録の失効
パートナがクローズできないディールをチャネル・アカウント・マネージャがより正確に把握するためには、ディールが承認日から90日の期限を超過したときにディール登録のステータスが失効済になるように設定できます。
ディール登録の承認後、チャネル・アカウント・マネージャは、「失効日」フィールドでディール登録の失効期限を確認および変更できます。 事前設定の値は、承認日から90日です。 パートナは、ディール登録がまもなく失効することを知らせる通知を受信します。 事前設定の値は、30日です。
失効日が過ぎた時点でディール登録に関連付けられた商談がまだクローズされていない場合、そのディール登録のステータスは失効済に変わり、関連付けられた商談の「登録済」ステータスは「はい」から「いいえ」に変わります。パートナは、ディールが失効したことを通知されます。 失効したディール登録をパートナが再オープンまたは再発行することはできないため、新しいディール登録を作成する必要があります。