ソース・システム確度レベルと生存ルールの連携
生存ルールの作成に、ソース・システムの確度レベルを使用できます。 マージ、挿入または更新操作中にマスター・レコードを保持するために生存ルールを使用します。
ソース・システム確度レベル
レガシー・システムまたはソース・システムからアプリケーションにデータをインポートできます。 レガシー・システムまたはソース・システムでは、通常、システム間で同じ属性に関連付けられたデータが格納されます。 同様に、複数のソース・システムに、同じアカウントに関連するデータがある場合もあります。
ソース・システムの確度レベルでは、属性に対して、特定のソース・システムからのデータをどの程度信頼するかを示すことができます。 たとえば、財務システムからの顧客住所データの確度を、マーケティング・システムからの同じデータよりも上げられます。 同様に、人事システムからの従業員名データの確度を、マーケティング・システムからの同じデータよりも上げられます。 ソース・システムの確度レベルを指定するときは、マスター・データとして最も確度の高いデータのみが選択されていることを確認する必要があります。
生存ルール
Oracle CX Sales and Fusion Serviceが使用する中央データ・モデルは、承認済ユーザーによって複数のアプリケーションから更新されます。 多くの場合、異なるアプリケーションまたはソース・システムによって同じデータが更新され、その結果、データが競合します。
生存ルールは、異なるソース・システムまたはアプリケーションからの重複レコードをマージまたは更新するときに、競合を自動的に解決する方法を決定するカスタム・ビジネス・ルールです。 たとえば、重複レコードがある場合、最新の顧客住所データを選択する生存ルールを作成できます。
ソース・システム確度レベルと生存ルール間の関係
ソース・システムの確度レベルを使用すると、特定の属性に関連付けられた重複データを解決する生存ルールを作成できます。 たとえば、生存ルールを作成して次のようにできます。
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確度の値が80以上のソース・システムからのレコードをマスター・レコードとして選択します。
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確度の値が30以下のソース・システムからのレコードを自動的に拒否します。
新しい属性の属性変更履歴の同期化
ソース確度に対して新しい属性が構成されると、更新時に生存をその属性の変更履歴と同期化できます。 同期化は、特定の属性がソース確度で最初に構成されたときに関連します。 属性の既存のソース確度設定を変更しても、同期化の必要はありません。 変更を後で追跡するために同期化は必要ありません。
属性のソース履歴を同期化する方法は次のとおりです。
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「設定および保守」作業領域で、次の項目に移動します。
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オファリング: 顧客データ管理
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機能領域: 顧客ハブ
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タスク: ソース・システム確度の管理
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「同期化」をクリックします。
同期化ダイアログには、直近に実行された同期化ジョブに関する情報が表示されます。
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「属性ソース履歴の同期化」で同期化するオブジェクトを選択します。
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「推奨同期開始日」オプションを選択するか、「同期開始日を指定します」オプションを選択して日付を指定できます。
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(オプション)同期化ジョブが完了したときに通知を受け取るには、「通知の送信」を選択します。
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「発行」をクリックします。
このプロセスの完了にかかる時間は、処理されるレコード数によって異なります。 このプロセスの完了に時間がかかっている場合は、「最終同期化日」列と「同期要求ID」列を表示し、ページをリフレッシュして進捗状況を確認できます。 また、「スケジュール済プロセス」ページに移動して、同期要求IDを使用してステータスを確認することもできます。