イタリア用VATレポート
このトピックでは、イタリア用VATレポートについて詳しく説明します。
概要
Oracle Fusion Applicationsは、税務当局の法的レポート要件およびビジネス・レポート要件を満たすためのVATレポートのセットを提供します。
イタリア用VATレポートは、次を含みます。
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イタリア用申告可能仮払VAT台帳: 特定期間中に繰延税がある請求書の支払を含め、選択した税金登録に割り当てられた文書連番とともに、申告可能な仮払VAT活動をリストします。 このレポートには、控除対象および控除対象外の税額と、対応する課税対象額が表示されます。 税率コード別の合計と総計を含む要約セクションを提供します。
次の図はこのレポートの例です。
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イタリア用申告可能仮受VAT台帳: 申告可能な仮受VAT活動を、選択した税金登録に割り当てられた文書連番とともにリストします(繰延税および修正のある請求書の入金消込を含む)。 税額と課税対象額を表示します。 請求書、受入および修正についての、税率コード別の合計と総計を含む要約セクションを提供します。
次の図はこのレポートの例です。
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イタリア用自己請求書、欧州連合内請求書およびVATの買掛/未払金売上VAT台帳: 欧州連合内のサプライヤから受領したすべての請求書、またはレポート期間内に会計日があるすべての自己請求請求書の控除対象、控除対象外および繰延税額、および課税対象額の対応する部分が提供されます。
次の図はこのレポートの例です。
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イタリア用購買VAT台帳: 選択した税金登録に割り当てられ、選択した税金期間内に会計日がある、文書連番を持つすべての購買請求書をリストします。
次の図はこのレポートの例です。
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イタリア用売掛/未収金売上VAT台帳: 選択した税金登録に割り当てられ、選択した税金期間内に会計日がある、文書連番を持つすべての売上請求書をリストします。
次の図はこのレポートの例です。
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イタリア用VAT清算レポート: レポート期間内の税金ポイント日付の、レポートできるすべての税金イベントの要約情報を示します。 各トランザクションの関連税金登録を識別します。 各税金登録の合計を含む税率コードごとの要約を提供します。 レポートできるすべての売上VATおよび購買VATの総計セクションと、前のレポートからの貸方残高を含み、これによって、当局に支払う正味VAT金額が決定します。
次の図はこのレポートの例です。
重要な知見
イタリア用VATレポートを実行する前に、次のことを行ってください。
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税金レポート・エンティティおよび税金登録の設定
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税金レポート・タイプおよび税金レポート・タイプ・コードの構成
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文書連番名の税務登録への関連付け
イタリア用VATレポートでは、レポート・データに会計日または税金ポイント日付のいずれかが使用されます。 データのレポートは、次のとおりです。
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会計日を使用すると、税金の観点から、何が申告可能かに関係なく、すべての請求アクティビティをリストできます。
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税金ポイント日付を使用すると、特定の期間内のすべての申告可能な税金活動をレポートでき、申告を準備する際に役立ちます。
次の表は、レポート・トランザクションに会計日と税金ポイント日付を使用するレポートを示しています。
レポート名 |
会計日 |
税金ポイント日付 |
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イタリア用申告可能仮払VAT台帳 |
いいえ |
はい |
イタリア用申告可能仮受VAT台帳 |
いいえ |
はい |
イタリア用自己請求書、欧州連合内請求書およびVATの買掛/未払金売上VAT台帳 |
はい |
いいえ |
イタリア用購買VAT台帳 |
はい |
いいえ |
イタリア用売掛/未収金売上VAT台帳 |
はい |
いいえ |
イタリア用VAT清算レポート |
いいえ |
はい |
イタリア用VATレポートを実行する前に、税金レポートのトランザクションの選択プロセスを実行します。 このプロセスでは、トランザクションに税金レポート識別子のマークが付けられ、イタリア用に定義された税金レポート期間および税金登録が特定されます。
税金レポートのトランザクションの完了プロセスを実行して、次のレポートについて、トランザクションを最終レポート済としてマークします。
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イタリア用申告可能仮払VAT台帳
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イタリア用申告可能仮受VAT台帳
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イタリア用VAT清算レポート
リストされたレポートのみを最終モードで印刷でき、必要に応じて再印刷できます。
レポートのパラメータ
次の表は、イタリア用VATレポートに共通するパラメータを示しています。
パラメータ |
説明 |
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税金カレンダ期間 |
データのレポート用の月次カレンダの期間名を指定します。 |
税金登録 |
イタリア用VATレポートの対象として控除対象および控除対象外などの税金登録を示します。 |
先頭ページ番号 |
レポートの開始ページ番号を指定します。 |
次の表に、イタリア用VAT清算レポートの追加パラメータを示します。
パラメータ |
説明 |
---|---|
売上における差額 |
差引支給額の目的で、売上VATを減額するには、借方金額を指定します。 |
購買における差額 |
差引支給額の目的で、売上VATを減額するには、貸方金額を指定します。 |
FAQ
次の表は、イタリア用VATレポートのよくある質問をリストしたものです。
FAQ |
回答 |
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このレポートを見つけるにはどうすればよいですか。 |
「ナビゲータ」メニューの「スケジュール済プロセス」ワークエリアでこのレポートをスケジュールおよび実行します。 |
このレポートは誰が使用しますか。 |
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このレポートはいつ使用しますか。 |
イタリア用VATレポートを使用して、次のことをレビューします。
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これらはどのようなタイプのレポートですか。 |
Oracle Analytics Publisher |