価格設定および要件の複合スコアに基づくサプライヤのランク付け

多くの企業がサプライヤを評価してショートリストに追加する際は、提示される最適価格のみでなく、サプライヤが要件にどの程度適合できるかも検討します。要件と価格設定の複合スコアを使用して、サプライヤをランク付けできます。

現在、全体的な応答ランクは最小応答金額に基づいており、最適なサプライヤ・オファーを識別するために使用されます。会社によっては、最小応答金額に加えて要件スコアもランクに考慮する必要があります。要件スコアは、技術的な機能、他の商業上の考慮事項、リスクなど、定性的な側面を表します。

複合スコアは、次のように導出されます。

複合スコアが高いほど、全体のランクが高くなります。たとえば、カテゴリ・マネージャとして、複合スコアリングを使用してサプライヤを選択するためにこれらのステップを実行するとします。

「価格設定および要件の複合スコアに基づいたサプライヤのランク付け」にオプト・インします。
「サプライヤ・ネゴシエーションにおける内部原価ファクタの適用」がオプト・インされていないことを確認します。
ネゴシエーションに適用したネゴシエーション形式で、「全体のランク」オプションと「要件」オプションを選択します。
コンピュータ・アクセサリを調達するための見積依頼を作成し、詳細を含め、サプライヤのCompucon SystemsとSoftgearを選択し、見積依頼を公開します。

サプライヤは見積依頼に応答しました。応答には、明細品目に対する要件と価格に対する回答が含まれます。各セクションに割り当てられた加重は、価格設定40%、概要40%および商用20%です。

これらの応答では、要件スコア、相対スコアおよび複合スコアは次のように導出されます。 Compucon Systemsは最も低い応答量を見積もっているため、Softgearは1にランク付けされ、Softgearは2にランク付けされています。

価格設定セクションの相対スコアの計算方法を次に示します。

サプライヤ	応答金額	全体のランク(金額)	相対スコア	加重(%)	加重相対スコア(価格設定)
Compucon Systems	$400.00	1	10*(400/400) = 10	40	10*40/10 = 40
Softgear	$500.00	2	10*(400/500) = 8	40	8*40/10 = 32

Compucon Systemsの要件スコアの計算方法は次のとおりです。

要件セクション	加重(%)	要件スコア	加重要件スコア
概要	40	4	16
Commercial	20	2	4
合計			20

Softgearの要件スコアを計算する方法を次に示します。

要件セクション	加重(%)	要件スコア	加重要件スコア
概要	40	4.5	18
Commercial	20	6	12
合計			30

しかし、要件評価で、SoftgearのスコアはCompucon Systemsより高くなったため複合スコアも高くなり、その結果Softgearのランクが1でCompucon Systemsのランクは2になります。

サプライヤ	加重要件スコア	加重相対スコア(価格設定)	複合スコア	全体のランク(複合)
Softgear	30	32	30 + 32 = 62	1
Compucon Systems	20	40	20 + 40 = 60	2

カテゴリ・マネージャは、落札分析中にセクションの加重を変更し、複合スコアおよび総合ランク(複合)の変更をリアルタイムで表示できます。また、ビジネス・ニーズに応じて複合スコアを上書きしたり、応答が落札のショートリスト追加のための最小値以上にならない場合はサプライヤをノックアウトすることもできます。