在庫組織の使用に関するガイドライン
Oracle Fusionにおいて、ストレージ施設、倉庫および物流センターは、在庫組織として実装されます。
在庫組織は、次のようになります。
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資材管理ビジネス機能が有効なビジネス・ユニットにより管理されます。
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法的エンティティおよびプライマリ元帳にマップされます。
在庫組織には2つのタイプがあります。
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製造施設
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ストレージ施設
ストレージ施設および製造施設は、多くの工場、倉庫および物流センターを介して商品を保管、製造および配送するビジネス・ユニットを通して、その他の組織エンティティに関連しています。 資材パラメータは両方の施設に対して設定され、組織における資材の移動が可能になります。 このビジネス・ユニットには、資材管理が可能なビジネス機能があります。 Oracle Fusion Applicationsでは、多くの在庫組織を1つのビジネス・ユニットに割り当てることができます。
在庫組織としての物流センター
物流センターは、様々なビジネス・ユニットに責任のある在庫を保管できます。 この場合、物流センター内の在庫の表示として、在庫組織を各ビジネス・ユニットに割り当てます。 在庫を表す複数の在庫組織は、同一の事業所を使用して定義され、それらが同一の物流センターの一部であることを示します。
次の図では、Air CompressorsおよびAir Transmissionという2つのビジネス・ユニットがアトランタの1つの物流センターを共有しています。 2つの在庫組織Air CompressorsおよびAir Transmissionは、アトランタ物流センターの各ビジネス・ユニットの在庫を表し、両者ともにアトランタ事業所に割り当てられています。

法的エンティティが所有する在庫組織
法的エンティティは、ストレージ施設または製造施設にある在庫を所有します。 この所有権は、在庫を表す在庫組織と在庫組織に割り当てられた法的エンティティの関係を介して割り当てられます。 在庫組織に割り当てられた法的エンティティは、在庫組織のビジネス・ユニットと同じプライマリ元帳を共有します。
在庫は、そのビジネス・ユニットが一部を成す法的エンティティにより所有されている在庫組織内で追跡されます。 すべてのトランザクションは、在庫を所有する法的エンティティのプライマリ元帳で計上されます。
この図は、InFusion Air Quality法的エンティティが所有する在庫を示しています。 InFusion Air Quality法的エンティティはAir Compressorsビジネス・ユニットに関連付けられ、同ビジネス・ユニットは2つのAir Compressors在庫組織に関連付けられています。 したがって、InFusion Air Quality法的エンティティは、ダラスおよびアトランタの事業所の在庫全体を所有します。

在庫組織への施設スケジュールの関連付け
在庫組織を定義するための前提条件は、施設スケジュールを定義することです。 Oracle Fusion Applicationsでは、在庫組織をスケジュールに関連付けることができます。
施設スケジュールを使用すると、Oracle Fusion Supply Chain Management製品ファミリで使用される在庫組織の稼働日カレンダを作成できます。 たとえば、循環棚卸のスケジューリングや移動時間の計算に稼働日カレンダを使用します。