予測精度の計測方法
予測精度を計測してプラン全体のパフォーマンスを分析します。 予測精度の計測には、平均絶対誤差率(MAPE)、平均絶対偏差(MAD)、および予測偏向を使用できます。
MAPE
MAPEは、実際の値(実際の出荷量)と統計予測との差をパーセントで表した計測値です。 MAPEの値が高いほど、差が大きく、予測エラーの程度が大きいことを示します。 MAPEの計算は、予測エラーを分析する上で中心となるもので、統計的予測メジャー、ロードされた予測メジャーおよび手作業で入力された予測メジャーを対象として適用できます。
MAPEが表示される事前定義済メジャーは次のとおりです。
-
最終記帳予測3か月MAPE
-
最終出荷予測3か月MAPE
偏向
偏向はMAPEを補完する指標で、需要が予測より概して高いのか、あるいは低いのかを表します。 偏向関数では、2つのメジャーの差がパーセントで計算されます。 偏向の値が正の場合は、需要が予測を上回っています。 偏向の値が負の場合は、需要が予測を下回っています。
偏向が表示される事前定義済メジャーは次のとおりです。
-
最終記帳予測3か月BIAS
-
最終出荷予測3か月BIAS
MAD
MAD関数では、2つのメジャーの差が絶対値で計算されます。 MAPEがパーセント値であるのと異なり、MADは単位のある値であるため、MADの方が、企業全体での使用が難しい可能性があります。 この値は、予測と需要が異なる部分を評価するのに有効です。 MADの値は、単位付きで計算されるため、精度を直接表すものではありません。 1日に1000単位が販売される製品であれば、MADが100であっても正確といえることがある一方で、1日に平均10単位が販売される製品の場合には、MADが7でも不正確とされる可能性があります。
MADが表示される事前定義済メジャーは次のとおりです。
-
最終記帳予測3か月MAD
-
最終出荷予測3か月MAD