プロジェクト駆動のサプライ・チェーン管理の概要
プロジェクト駆動のサプライ・チェーンは、Oracle Supply ChainおよびProject Management Cloudのアプリケーションを横断したエンドツーエンドの統合ソリューションです。 このソリューションは、製造および資産集約型企業の様々なビジネス・プロセスをサポートするように設計されています。
プロジェクト駆動のサプライ・チェーン・ソリューションを使用すると、プロジェクトごとに別個の組織を作成しなくても、プロジェクトのコンテキストでサプライ・チェーン・プロセスを管理できます。 サプライ・チェーン・コストをプロジェクト支出として取得することもできます。
Supply ChainとProject Management Cloudの統合ソリューションは次のことを可能にします。
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プロジェクト固有の供給の計画
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プロジェクト固有在庫の分離と管理
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プロジェクト固有供給の受入
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プロジェクト固有在庫のピック
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プロジェクト固有在庫の出荷
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プロジェクト固有在庫の転送
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プロジェクト固有在庫の購買
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プロジェクト固有の顧客返品の受入
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プロジェクト固有製造の実行
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プロジェクト固有保守の実行
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Oracle Project Financialsを使用しない、プロジェクトにまたがるサプライ・チェーンの実行
製造会社向けのプロジェクト駆動のサプライ・チェーン
製造会社ではプロジェクト駆動のプロセスを使用して、ターン・キー型のソリューションを提供したり、製品の販売に継続的なサービスをバンドルしたり、1つの工場からの複数の契約に基づいて契約製造サービスを実行したりしています。 ターン・キー型のおよびサービス・ベースのサプライ・チェーンでは、製品の設計と開発、インストール、継続的なサービスといった1つ以上のサービスが製品の販売にバンドルされます。
これは、製造会社のプロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プロセスを説明した図です。

資産集約型企業向けのプロジェクト駆動のサプライ・チェーン
資産集約型企業では社内使用のための資産が構築されます。 これらの資産は通常、事業供用時に資産計上されます。
通常、資産構築プロジェクトは企業プランを作成することから始まり、ここに構築する資産や場所とスケジュール、予算といった概要が盛り込まれます。 企業プランは部品構成表が含まれた設計および構成プランに変換されます。 これらのプランに基づいて、プロジェクト・タスクとその予算が定義されます。 資材とサービスが調達され、資産が構築されます。 構築時に、資産は財務管理の目的で資産計上され、保守の目的で導入ベースにインタフェースされます。
これは、公益事業や通信事業といった資産集約型企業で使用されるプロジェクト駆動のサプライ・チェーン・プロセスを説明している図です。
