バーコード・スキャン

バーコード・スキャンは、モバイル在庫の重要な機能です。複数のバーコード・レイアウトをスキャンして、アプリケーションの適切なフィールドに適切なデータが解析されていることを確認します。

サプライヤまたは製造業者から商品の受入または取引を行う場合、それぞれが独自の連結バーコード・レイアウトを使用している可能性があります。このような場合は、特定のレイアウトおよびデリミタを定義して、それぞれのバーコードをスキャンするときに適切なデータが解析されるようにする機能が必要です。バーコード・レイアウトを定義して、モバイル・デバイスでスキャンする際に正しいデータが正しいフィールドに解析されるようにできます。

次に、バーコード・スキャンのハイライトを示します:

GS1標準で指定されたデータ要素など、複数のデータ要素でエンコードされたバーコードをスキャンできます。たとえば、バーコードがGS1標準に準拠し、(01)01234567890128(10)ABC123などの構造化製品情報が含まれている場合(01はGTINの識別子、10はロットの識別子)、アイテム・フィールドのバーコードをスキャンすると、GTIN 01234567890128に関連付けられたアイテム番号が抽出されます。同様に、ロット・フィールドのバーコードをスキャンすると、ロットABC123が抽出されます。
モバイル・デバイスでスキャンする複数のバーコード・フォーマットを定義できます。モバイル・ページ内の特定のフィールドをスキャンするときにデータを解析する方法を定義することもできます。
1つのフィールド内の様々なデータ要素をバーコードでスキャンすることで、複数のフィールドにデータを移入できます。

この機能は、アイテム、ロットおよびシリアル番号が同じページにある場合、それらのフィールドでサポートされます。これらのフィールドのいずれかでアイテム、ロットおよびシリアル番号を含むバーコードをスキャンすると、それぞれのアイテム、ロットおよびシリアル番号が抽出され、対応するフィールドに入力されます。

ノート: バーコード形式の構成設定タスクを使用して、モバイル・デバイスでスキャンする複数のバーコード・フォーマットを定義し、バーコード・フォーマットの識別方法、各フォーマットでエンコードされるデータのタイプ、およびモバイル・ページ内の特定のフィールドについてバーコードがスキャンされる際のデータの解析および抽出方法の概要を指定します。

ノート: 「品目」、「ロット番号」、「シリアル番号」、「保管場所」、「保管棚」、「受入番号」、「搬送」、「ピック・スリップ番号」、「パッキング・スリップ番号」、「トラッキング番号」、「オーダー番号」(「ピッキングの確認」ページ)および「受入オーダー番号」(「商品の受入」ページ)モバイル・フィールドのバーコード・データをスキャンして抽出できます。

バーコード・フォーマットの構成方法の詳細は、製造およびサプライ・チェーン資材管理の実装ガイドの「バーコード形式の構成」を参照してください。