各組織の変更の伝播
商業化変更オーダーで伝播を使用すると、品目構成の変更が複数の組織にわたって自動的に実装されるため、組織ごとに手動で変更オーダーを作成する必要がありません。 次に例を示します。
様々な事業所で様々なモデルの携帯電話を製造していると仮定します。 マイク構成をすべてのモデルで共通にすることを考えています。 この場合は伝播ルールを作成して、中央のR&Dラボでマイクに対する変更オーダーを作成したときに、これと同じ変更オーダーが自動的にすべての製造事業所でレッドライン付きで作成されるようにします。
組織全体への変更の伝播方法は、管理者が変更タイプ設定で構成します。
前提条件および考慮事項
伝播を開始する前に、次の前提条件と考慮事項を確認してください。
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(ソース組織から)伝播する構成コンポーネントがターゲット組織でも使用可能であることを確認します。 そうでない場合、エラー・メッセージが表示されます。
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伝播は商業化変更オーダーにのみ適用可能で、構成変更のみを伝播できます。
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ソース組織およびターゲット組織コンポーネントの両方が定義組織内にある必要があります。
ノート:このトピックの手順を実行するには、簡易変更管理インタフェースを使用することをお薦めします。
変更の伝播方法
管理者が変更タイプを自動伝播に設定している場合、自分で伝播を開始する必要はありません。 変更オーダーが「スケジュール済」ステータスに達すると、「オープン」ステータスの重複変更オーダーが作成されます。
管理者が自動伝播を構成していない場合は、次の方法で変更を伝播します。
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変更オーダーの「影響を受けるオブジェクト」タブにナビゲートし、品目構成の変更を完了します。
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変更オーダーをレビューして承認します。
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変更オーダーが「スケジュール済」ステータスに達したら、「伝播組織」タブをクリックします。
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伝播を開始する組織を選択し、「伝播」をクリックします。
検索結果から変更を伝播することもできます。 手順は次のとおりです。
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検索結果の管理で、「スケジュール済」ステータスの商業化変更オーダーを検索します。
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伝播用に構成してある変更オーダーを選択します。
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「処理」→「伝播」をクリックします。
伝播ステータスの表示
変更オーダーが「スケジュール済」ステータスに達すると、ターゲット組織に変更を伝播するバッチ・ジョブが作成されます。 伝播ステータスを表示する方法を次に示します。
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ソース組織で変更オーダーを開きます。
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変更オーダーの「伝播組織」タブをクリックし、「伝播詳細」アイコンをクリックします。
「伝播詳細」アイコン: このアイコンをクリックすると、新しいウィンドウに追加の詳細が表示されます。 エラー・メッセージを表示するには、新しいウィンドウの水平スクロール・バーを使用します。
「伝播ステータス」アイコン: このアイコンをクリックすると、スケジュール・プロセスIDおよびログ・ファイルが表示されます。
コンポーネントを伝播から除外する
ビジネス・ニーズに応じて、伝播から品目を除外できます。 これは次のようなシナリオで発生します。
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品目構成のローカライゼーションの一部として、自分の組織ではソース組織とは異なるコンポーネントを使用することにしました。
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コンポーネントがターゲット組織に存在しません。 そのため別のものを使用することにしました。
コンポーネントを除外する方法を次に示します。
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ソース組織で変更オーダーを開きます。
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変更オーダーの「伝播組織」タブをクリックし、「伝播詳細」アイコンをクリックします。
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「伝播詳細」ウィンドウで除外する品目を選択し、「除外」をクリックします。