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名前付きサプライ・チェーン・プランニング主要顧客オプションのインポート・テンプレートの使用方法

Supply Chain Planning Key Customer Options (ScpKeyCustomerOptionsImportTemplate.xlsm)という名前のファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用して、主要な顧客を指定し、需要、需要および供給および販売および業務プランの主要でない顧客のデータ集計を制御する必要があります。

インポート・テンプレートへのアクセスについては、Oracle Help Centerのファイルベース・データ・インポート(FBDI)のSCMガイドを参照してください。

インポート・テンプレートへのデータの入力方法

インポート・テンプレートには、次のワークシートがあります:

  • KeyCusOptnHeader_: このワークシートの列を使用して、事前定義済の顧客または顧客ゾーン階層とそのレベルを指定します。 集計レベルおよびゾーン・レベルの集計を実行するかどうかを指定することもできます。

    このワークシートには階層レベルを1つのみ含める必要があります。

    ユーザー定義階層は指定できず、入力されたレベルは指定された事前定義済階層に属している必要があります。

  • KeyCusOptnMembers_: このワークシートの列を使用して、主要顧客として扱われる必要があり、MSC_MEASURE_DATA表の顧客サイト・レベル(顧客ディメンションの最下位レベル)でデータを保守する必要があるレベル・メンバーを指定します。

    たとえば、顧客ゾーン階層のゾーン・レベルを入力し、「レベル・メンバー名」列にゾーンAを入力した場合、ゾーンAのすべてのメンバーのデータは顧客サイト・レベルで保持されます。 または、顧客階層の顧客レベルを入力して、「レベル・メンバー名」列に顧客Bと入力した場合、顧客Bのデータは顧客サイト・レベルで保守されます。

    KeyCusOptnHeader_ワークシートの集計レベルとして1または2を入力した階層レベルについて、このワークシートに情報を入力しない場合、その階層レベルのすべてのメンバーが主要顧客とみなされ、非主要顧客のデータ集計は行われません。 同様に、KeyCusOptnMembers_ワークシートで階層とレベルを指定し、メンバーを指定しない場合、その階層レベルのすべてのメンバーが主要な顧客とみなされます。

    ノート: KeyCusOptnMembers_ワークシートの「階層名」列と「レベル名」列の値が、KeyCusOptnHeader_ワークシートの同じ列の値と一致していることを確認する必要があります。

集計レベルの設定方法

インポート・テンプレートのKeyCusOptnHeader_ワークシートで、階層レベルに次の集計レベルのいずれかを設定する必要があります:

  • 1: この値を入力すると、MSC_MEASURE_DATAで次の2つのデータ・セットを使用できます:
    • データは、主要顧客および主要顧客以外の顧客に対して顧客サイト・レベルで格納されます。
    • 非主要顧客のデータは、<zone name>:All Otherという名前のプレースホルダー・サイトに集計されます。このゾーンでは、顧客サイトの基礎となるゾーンが参照されます。 顧客サイトに基礎となるゾーンがない場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
    ノート: 非主要顧客の顧客サイト・レベルのデータにアクセスするプランを作成し、非主要顧客の集計データにアクセスする他のプランを作成しないかぎり、この集計レベルは使用しないでください。
  • 2: この値を入力すると、MSC_MEASURE_DATAで次の2つのデータ・セットを使用できます:
    • データは、主要顧客の顧客サイト・レベルで格納されます。
    • 非主要顧客のデータは、<zone name>:All Otherという名前のプレースホルダー・サイトに集計されます。このゾーンでは、顧客サイトの基礎となるゾーンが参照されます。 顧客サイトに基礎となるゾーンがない場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
  • 3: この値を入力すると、データの集計は行われず、すべての顧客のデータはMSC_MEASURE_DATAの顧客サイト・レベルで格納されます。

    「計画データの収集」ページまたは「フラット・ファイルからのプランニング・データのロード」スケジュール済プロセスを使用してターゲット・モードでデータを収集すると、キー以外の顧客の以前に集計されたデータは失われます。

    主要顧客とみなされる顧客はありません。

次の表に示すように、6人の顧客がある例を考えてみます:

顧客名 主要顧客? ゾーン 顧客サイト
Cust_1 Zone_1 site_1
Cust_2 Zone_1 site_2
Cust_3 No Zone_2 site_3
Cust_4 No Zone_2 site_4
Cust_5 No Zone_3 site_5
Cust_6 No Zone_3 site_6

次の表に、これらの顧客のデータを示します:

品目 組織 顧客 顧客サイト ゾーン 時間 数量
Item_1 Org_1 Cust_1 site_1 Zone_1 d1 10
Item_1 Org_1 Cust_2 site_2 Zone_1 d1 10
Item_1 Org_1 Cust_3 site_3 Zone_2 d1 10
Item_2 Org_1 Cust_3 site_3 Zone_2 d1 10
Item_1 Org_1 Cust_4 site_4 Zone_2 d1 200
Item_1 Org_1 Cust_5 site_5 Zone_3 d1 10
Item_2 Org_1 Cust_5 site_5 Zone_3 d1 10
Item_1 Org_1 Cust_6 site_6 Zone_3 d1 200

前述の表では、集計レベルが3の場合にMSC_MEASURE_DATAに格納されるデータも示しています。

集計レベルが1で、データがゾーン別に集計される場合、データは次のようにMSC_MEASURE_DATAに格納されます:

データ 品目 組織 顧客 顧客サイト 時間 数量
主要顧客のデータ Item_1 Org_1 Cust_1 site_1 d1 10
主要顧客のデータ Item_1 Org_1 Cust_2 site_2 d1 10
非主要顧客の元のデータ Item_1 Org_1 Cust_3 site_3 d1 10
非主要顧客の元のデータ Item_2 Org_1 Cust_3 site_3 d1 10
非主要顧客の元のデータ Item_1 Org_1 Cust_4 site_4 d1 200
非主要顧客の元のデータ Item_1 Org_1 Cust_5 site_5 d1 10
非主要顧客の元のデータ Item_2 Org_1 Cust_5 site_5 d1 10
非主要顧客の元のデータ Item_1 Org_1 Cust_6 site_6 d1 200
非主要顧客の集計データ Item_1 Org_1 その他すべて Zone_2:その他すべて d1 210
非主要顧客の集計データ Item_2 Org_1 その他すべて Zone_2:その他すべて d1 10
非主要顧客の集計データ Item_1 Org_1 その他すべて Zone_3:その他すべて d1 210
非主要顧客の集計データ Item_2 Org_1 その他すべて Zone_3:その他すべて d1 10

したがって、データはMSC_MEASURE_DATAで次のように使用できます:

  • 主要顧客(Cust_1およびCust_2)および非主要顧客(Cust_3、Cust_4、Cust_5およびCust_6)の顧客サイト・レベル
  • 非キー顧客(Cust_3、Cust_4、Cust_5およびCust_6)の集計レベル。 この場合、集計データは、「その他すべて」という名前のプレースホルダー顧客の下、およびゾーンに関連するプレースホルダー顧客サイトで使用できます。

集計レベルが2で、データがゾーン別に集計される場合、データは次のようにMSC_MEASURE_DATAに格納されます:

データ 品目 組織 顧客 顧客サイト 時間 数量
主要顧客のデータ Item_1 Org_1 Cust_1 site_1 d1 10
主要顧客のデータ Item_1 Org_1 Cust_2 site_2 d1 10
非主要顧客の集計データ Item_1 Org_1 その他すべて Zone_2:その他すべて d1 210
非主要顧客の集計データ Item_2 Org_1 その他すべて Zone_2:その他すべて d1 10
非主要顧客の集計データ Item_1 Org_1 その他すべて Zone_3:その他すべて d1 210
非主要顧客の集計データ Item_2 Org_1 その他すべて Zone_3:その他すべて d1 10

したがって、データはMSC_MEASURE_DATAで次のように使用できます:

  • 主要顧客の顧客サイト・レベル(Cust_1およびCust_2)
  • 非キー顧客(Cust_3、Cust_4、Cust_5およびCust_6)の集計レベル。 この場合、集計データは、「その他すべて」という名前のプレースホルダー顧客の下、およびゾーンに関連するプレースホルダー顧客サイトで使用できます。

インポート・テンプレートを使用しない場合、顧客サイト・レベルで収集またはロードするデータは、そのままMSC_MEASURE_DATAに格納されます。 また、すべての顧客は非主要顧客とみなされ、そのデータは<zone name>:All Otherサイト(ゾーンは顧客サイトの基礎となるゾーンを参照)に集計されます。 顧客サイトに基礎となるゾーンがない場合、データは「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。

「プラン・オプション」ページのチェック・ボックスでのインポート・テンプレートの使用方法

次の表に、「プラン・オプション」ページの「需要」タブの「インポート・テンプレート」および「その他すべてのレベル・メンバーへの非主要顧客データの集計」チェック・ボックスを使用して、プラン表およびグラフのデータへのアクセスを制御する方法について説明します:

テンプレートをインポートしますか? 集計レベル チェックボックスが選択されていますか? プラン表およびグラフのデータへのアクセス
No 該当なし アクセスできるのは、プレースホルダー<zone name>:All Otherサイトのプレースホルダー「その他すべて」顧客用に使用可能な集計データのみです。 基礎となるゾーンがない顧客サイトの場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
No 該当なし No すべての顧客の顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。
1
  • 主要顧客の場合は、顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。
  • 非主要顧客の場合、プレースホルダー<zone name>:All Otherサイトのプレースホルダー「その他すべて」顧客で使用可能な集計データのみにアクセスできます。 基礎となるゾーンがない顧客サイトの場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
1 No すべての顧客の顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。
2
  • 主要顧客の場合は、顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。
  • 非主要顧客の場合、プレースホルダー<zone name>:All Otherサイトのプレースホルダー「その他すべて」顧客で使用可能な集計データのみにアクセスできます。 基礎となるゾーンがない顧客サイトの場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
2 No
  • 主要顧客の場合は、顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。
  • 非主要顧客の場合、データにアクセスできません。
ノート: この設定はお薦めしません。
3 顧客のデータにアクセスできません。
ノート: この設定はお薦めしません。
3 No すべての顧客の顧客サイト・レベルでデータにアクセスできます。

「ゾーンを無視」列の使用方法

KeyCusOptnHeader_ワークシートで、「ゾーンの無視」列に次のいずれかの値を入力する必要があります:

  • はい: この値を入力すると、非主要顧客のデータがプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。
  • いいえ: この値を入力すると、非キー顧客のデータは、<zone name>:「その他すべて」形式で指定されたプレースホルダー・サイトに集計されます。ここで、ゾーン名は顧客サイトの基礎となるゾーンを参照します。 顧客サイトの基礎となるゾーンがない場合、データはプレースホルダーの「デフォルト:その他すべて」サイトに集計されます。

    たとえば、顧客ゾーン階層のゾーン・レベルを指定した場合、非キー顧客のデータは、ゾーン名がゾーン・レベルのメンバーの名前を参照する<zone name>:「その他すべて」形式で名前が付けられたサイトに集計されます。 メンバーがZone1、Zone2およびZone3で、KeyCusOptnMembers_ワークシートの「レベル・メンバー名」列にZone1のみが指定されている場合、Zone2およびZone3のサイトのデータは、Zone2:All OtherおよびZone3:All Otherのサイトに集計されます。

    または、顧客事前定義階層の顧客レベルを指定した場合、非主要顧客のデータは、<zone name>:「その他すべて」形式で指定されたサイトに集計されます。ここで、ゾーン名は、顧客レベルのメンバーのサイトの基礎となるゾーンの名前を参照します。 メンバーがCustomer1、Customer2およびCustomer3で、KeyCusOptnMembers_ワークシートの「レベル・メンバー名」列でCustomer1のみが指定されている場合、Customer2およびCustomer3のサイトのデータは、<zone name>:All Otherサイトに集計されます。

この列に値を入力しない場合、値は「いいえ」とみなされます。

次の表に示すように、4人の顧客がある例を考えてみます:

顧客 主要顧客? ゾーン 顧客サイト
Customer_1 Zone_1 cust_site_1.1, cust_site_1.2
Customer_2 No Zone_2 cust_site_2.1, cust_site_2.2
Customer_3 No Zone_3 cust_site_3.1, cust_site_3.2
Customer_4 No ゾーンが指定されていません cust_site_4.1, cust_site_4.2

非主要顧客のデータを集計する際にゾーンを無視することを選択した場合、次の表は、これらの顧客のデータがどのように格納されるかを示しています:

ゾーンが考慮されない場合の非主要顧客のデータの集計を示す図。

非主要顧客のデータを集計する際にゾーンを検討することを選択した場合、次の表に、これらの顧客のデータがどのように格納されるかを示します:

ゾーンが考慮されている場合の非主要顧客のデータの集計を示す図。