企業体系のビジネス・プロセス・モデル
Oracle Fusion Cloud Applicationsでは、企業のパフォーマンスおよびプランニング・ビジネス・プロセス・モデルによって、企業体系を作成するために実行する主な実装タスクが示されます。
このプロセスには、次のものが含まれます。
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多くの製品ファミリにまたがる実装アクティビティで構成される、企業体系の設定ビジネス・プロセス。
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情報技術管理の設定ビジネス・プロセスが含まれる、2番目のビジネス・プロセス・モデルである情報技術。
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このビジネス・プロセスのアクティビティの1つで、企業体系の実装で重要な参照データ共有の定義。 このアクティビティでは、複数の元帳、ビジネス・ユニットおよび倉庫にまたがる参照データ・セットを共有するメカニズムを作成することで、管理上の負担を軽減し、実装に要する時間を短縮します。
次の図および表は、ビジネス・プロセス・モデルの体系およびアクティビティの説明を示しています。

この表は、各BPMアクティビティを示しています。
BPMアクティビティ |
説明 |
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企業の定義 |
企業を定義して、当該企業の名前および本社の所在地を取得します。 |
企業体系の定義 |
1つ以上の法的エンティティを含む組織を表す企業体系を定義します。 企業内の各ビジネス・エリアを表す組織を定義します。 |
管轄区域および認証当局の定義 |
ある管轄区域内で運営している所轄機関の情報を定義します。 |
法的エンティティの定義 |
Oracle Fusion Applicationsによって処理されるビジネス・アクティビティの法的エンティティおよび法的レポート・ユニットを定義します。 |
ビジネス・ユニットの定義 |
管理階層にまとめることができる、1つまたは多数のビジネス機能を実行する企業のビジネス・ユニットを定義します。 ビジネス・ユニットは、多くの法的エンティティにかわってトランザクションを処理できます。 通常は、マネージャ、戦略目標、自律レベルおよび損益に対する責任が含まれます。 |
財務レポート体系の定義 |
会社の財務データの編成に使用される組織体系、勘定体系、組織階層、カレンダ、通貨とレート、元帳、文書連番を含む財務レポート体系を定義します。 |
勘定体系の定義 |
法的エンティティ、コスト・センター、勘定科目およびその他のセグメント・レベルでの財務トランザクションの追跡およびレポートを可能にするための階層および値を含む勘定体系を定義します。 |
元帳の定義 |
プライマリ会計元帳と、財務データの代替会計表示を提供するセカンダリ元帳を定義します。 |
会計構成の定義 |
組織における財務レコードの保守方法のフレームワークとなる会計構成を定義します。 |
施設の定義 |
Oracle Fusion Applicationsがそれらの施設で在庫残高を追跡する場合は製造施設および保管施設を在庫組織として定義し、Oracle Fusion Applicationsが施設で使用される品目のみを追跡し、残高は追跡しない場合は品目組織として定義します。 |
参照データ共有の定義 |
アプリケーション内の参照データをパーティション化および共有する方法を定義します。 |
ここにリストされていない製品固有の実装アクティビティもあり、実装するアプリケーションによって異なります。 たとえば、人材管理、プロジェクト管理および販売管理の企業体系の定義を実装できます。