制約付き供給プランに対するメジャーベース例外の構成

このトピックでは、制約なしの供給プランニングでは使用できるが、制約ベースのOracle Supply Planningでは事前定義の例外として使用できない、事前定義のメジャーベースの例外について説明します。制約ベースの供給プランニングでは、これらの例外をユーザー定義例外として構成できます。

品目が安全在庫に未達

プランニング・バケットの見積使用可能残高が、プランニング・バケットに指定された安全在庫レベルを下回ると、プランニング・プロセスによって「品目が安全在庫に未達」例外が生成されます。安全在庫は、需要と供給の不確実性が原因で発生する在庫欠品のリスクを軽減するために維持されます。見積資材残高が安全在庫レベルを下回ると、在庫欠品が発生する可能性があります。新しい購買オーダーを作成するか、既存の購買オーダーを再スケジュールして供給オーダーを増やせば、資材残高を安全在庫レベルより高くできます。

制約付き供給プランに対して「品目が安全在庫に未達」例外を構成するには、次のステップを使用します。

「タスク」パネルに移動します。「構成」セクションで、「例外の構成」リンクをクリックします。
「プランニング・メジャーの管理」ページで、「処理」をクリックしてから「作成」を選択します。

「例外の作成」ダイアログ・ボックスの「一般プロパティ」セクションで、次を入力または選択します。

パラメータ	値
例外	品目が安全在庫に未達
表示名	品目が安全在庫に未達
例外グループ	供給プランニング例外
基準メジャー	見積使用可能残高

「レベル」タブで、ディメンションとそれに対応する階層およびレベルを指定します。
「しきい値」タブで、基準メジャーのしきい値を、見積使用可能残高が安全在庫未満に定義します。
- 「演算」フィールドで、「次より小さい」を選択します。
- 「しきい値」フィールドで、「メジャー」を選択し、値リストから「安全在庫」を選択します。
「保存してクローズ」をクリックします。

欠品品目

1日の最後に品目の手持がマイナスになると、プランニング・プロセスで「欠品品目」例外が生成されます。欠品品目とは、問題の品目の見積資材残高がゼロ未満であるという意味です。新規購買オーダーの作成や既存の購買オーダーの再スケジュールなどで供給オーダーを増やせば、この状況を修正できます。または、需要予測を分析して予測が楽観的すぎるかどうかを判断し、需要を低くして不足状態を解消することもできます。

制約付き供給プランに対して「欠品品目」例外を構成するには、次のステップを使用します。

「タスク」パネルに移動します。「構成」セクションで、「例外の構成」リンクをクリックします。
「プランニング・メジャーの管理」ページで、「処理」をクリックしてから「作成」を選択します。

「例外の作成」ダイアログ・ボックスの「一般プロパティ」セクションで、次を入力または選択します。

パラメータ	値
例外	欠品品目
表示名	欠品品目
例外グループ	供給プランニング例外
基準メジャー	見積使用可能残高

「レベル」タブで、ディメンションとそれに対応する階層およびレベルを指定します。
「しきい値」タブで、基準メジャーのしきい値を、見積使用可能残高が安全在庫未満に定義します。
- 「演算」フィールドで、「次より小さい」を選択します。
- 「しきい値」フィールドで、「値」を選択し、値フィールドに「0」(ゼロ)を入力します。
「保存してクローズ」をクリックします。

過剰在庫品目

プランニング・バケットの見積使用可能残高が、プランニング・バケットに指定された安全在庫レベルを超えると、プランニング・プロセスによって「過剰在庫品目」例外が生成されます。過剰在庫とは、まだ販売されておらず、その製品の見積消費者需要を超えている製品のことです。

通常、「過剰在庫品目」例外は、過剰購買、不正確な見積、オーダーの取消、経済情況の悪化、予期しない気象変化、予測不可能な消費者需要、納品の遅延や前倒しなどの要因による在庫需要の管理ミスを表します。

制約付き供給プランに対して「過剰在庫品目」例外を構成するには、次のステップを使用します。

「タスク」パネルに移動します。「構成」セクションで、「例外の構成」リンクをクリックします。
「プランニング・メジャーの管理」ページで、「処理」をクリックしてから「作成」を選択します。

「例外の作成」ダイアログ・ボックスの「一般プロパティ」セクションで、次を入力または選択します。

パラメータ	値
例外	過剰在庫品目
表示名	過剰在庫品目
例外グループ	供給プランニング例外
基準メジャー	見積使用可能残高

「レベル」タブで、ディメンションとそれに対応する階層およびレベルを指定します。
「しきい値」タブで、基準メジャーのしきい値を、見積使用可能残高が安全在庫未満に定義します。
- 「演算」フィールドで、「次より大きい」を選択します。
- 「しきい値」フィールドで、「メジャー」を選択し、値リストから「安全在庫」を選択します。
「保存してクローズ」をクリックします。