プランニング・メジャーの管理方法
「プランニング・メジャーの管理」タスクを使用して、サプライ・チェーン・プランニングのメジャーをレビューします。
いくつかのメジャーは編集できますが、一部のメジャーは表示のみが可能です。 ピボット表を使用して様々な集計で編集したデータを表示します。 編集結果は、メジャーの定義に基づいて保管されます。
このトピックでは、次のタスクを実行する方法について説明します。
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メジャーの定義の更新
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集計パラメータの更新
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集計解除パラメータの更新
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メジャーのデータの編集
メジャーの定義の更新
メジャーの定義を更新するには:
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「サプライ・チェーン・プランニング」作業領域で「タスク」パネル・タブをクリックします。
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「タスク」パネルで、「プランニング・メジャーの管理」リンクをクリックします。
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メジャー・グループを展開し、手動でスクロールするか、検索オプションを使用して検索基準に合致するメジャーをすべて検出します。
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変更するメジャーを選択して、「編集」アイコンをクリックします。
ノート:メジャー定義コントロールの上部にある「編集の許可」の横にあるチェック・マークを探して、メジャーが編集可能であることを確認します。
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「集計および集計解除」タブをクリックしてメジャー定義を表示します。
データが存続するディメンション、階層およびレベルは、メジャーによって異なります。 チェック・マークが付いているディメンションの場合、メジャーは現行ディメンションに定義されています。 このようなディメンションには、各メジャーがダイアログ・ボックスに示される単一の階層に定義されています。
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「保存してクローズ」をクリックします。
集計パラメータの更新
集計パラメータは、ストレージ・レベルから表、グラフまたは情報タイルまで、メジャーのデータが集計される方法を制御します。 「計算順序」では、次のオプションを選択できます。
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計算後集計: 最下位のデータ・レベルでメジャーの式を計算してから集計します。
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集計後計算: メジャーの式で参照されるメジャーをすべて集計してから式を計算します。
集計解除パラメータの更新
集計解除方法は、集計解除パラメータの定義によって決まります。 時間が含まれる定義の集計解除は、時間が含まれない定義の集計解除と異なることがあります。 編集不可のメジャーの場合、集計解除パラメータでの構成がありません。
次の4つの異なる配賦方法があります。
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同一値: データの保存先となる下位レベルの全エントリが同じ値を受け取ります。 サービス・レベルは、入力されるパーセントが様々な品目と組織の間で配賦できないときに、「同一値」設定を使用するのに適したメジャーです。
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均等: データの保存先となる下位レベルのエントリで編集後の値を分散します。 各エントリは、更新内容を均等に受け取ります。 これは、時間ディメンションでよく見られます。時間ディメンションでは、1週間または1か月間のデータが更新されるのに、日数の共通ストレージ・レベルに配賦する方法について方針がありません。 通常、時間ディメンションには、日数での均等配賦をサポートするために、値「均等」に設定します。
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自己基準: メジャー自体の事前計算値を使用して、ディメンション・メンバーの組合せにデータを配賦します。
たとえば、品目-組織です。 プラン実行時に、各組合せの重みがメジャーについて計算されて格納されます。 これらの重みがデータの配賦に使用されます。 たとえば、P1-Org1とP2-Org1の予測がそれぞれ 40と60であるとします。 その結果、配賦に使用される重みは、P1-Org1に対しては40%、P2-Org1に対しては60%となります。
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メジャー基準: 異なるメジャーの値を使用して配賦します。
メジャーのデータの編集
メジャーのデータを編集するには、メジャーが含まれる表を開き、データを入力するセルをダブルクリックしてデータを入力します。 表では、編集可能なセルと編集不可のセルは同じに見えます。 しかし、編集可能なメジャーのセルをダブルクリックすると、そのセルには値を入力できます。
メジャー間でのデータのコピー
サプライ・チェーン・プランニングの表では、1つのメジャーの値を別のメジャーの値を使用して更新できます。 いくつかのケースでは、ベース・メジャーの値をオーバーライドできる他の関連メジャーがメジャーに含まれている場合があります。 たとえば、販売予測はそのようなメジャーの一例です。
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販売予測: 基準メジャー。
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調整済販売予測: 販売予測の内容を上書きできます。
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最終販売予測: プランニング・プロセスでは、調整済販売予測があればそれが使用され、なければ販売予測が使用されます。 プランニング・プロセスでは、手動調整を考慮に入れた最終販売予測が使用されます。
ターゲット・メジャーで選択したセルの範囲に値をコピーするデータソースを指定できます。 前述の例に示されている3つのメジャーを含む表を使用して、「調整済販売予測」メジャーに関連付けられているセルの範囲を選択し、「処理」をクリックして「編集」を選択します。 「メジャーの編集」ダイアログ・ボックスで、「販売予測」メジャーを「調整済販売予測」のソース・メジャーとして使用して10パーセント増加させます。 販売予測が200の場合、調整済販売予測は220になります。
「メジャーの編集」ダイアログ・ボックスの「ソース・メジャー」の値リストにメジャーを表示するには、そのメジャーを表に含める必要があります。 メジャーは、編集中のメジャーと同じディメンションに適合している必要もあります。
集計レベルでメジャーの値を編集すると、最下位レベルに値が割り当てられます。 たとえば、週次データを編集すると、その曜日に値が割り当てられます。
複数のメジャーを一度に編集することもできますが、循環参照は設定できません。 次の例では、Measure1のソース・メジャーとしてMeasure3が使用されています。 しかし、Measure3も同時に編集されて、メジャーが10パーセントずつ増えます。
メジャー |
ソース・メジャー |
処理 |
値 |
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Measure1 |
Measure3 |
増加(パーセント) |
10 |
Measure2 |
Measure2 |
増加(パーセント) |
10 |
Measure3 |
Measure3 |
増加(パーセント) |
10 |
このシナリオでは、元のMeasure3の値または10パーセント増やした後のMeasure3の値のどちらを使用するのかが、プランニング・エンジンにはわかりません。 循環参照を回避するには、これらの編集を個別に処理する必要があります。