売上原価認識
Oracle Fusion ReceivablesまたはOracle Fusion Revenue Managementで認識された収益に比例して、関連する売上原価を認識できます。 「製品の総マージンの分析」ページには、認識済および未認識の収益と売上原価が表示されます。
売掛管理から収益認識を転送するには、次の手順を実行します。
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「スケジュール済プロセス」作業領域からビジネス・ユニットに対して収益明細のインポート・プロセスを実行します。
これにより、売掛管理から最終計上済収益明細が転送されます。 ワーカー数、インポート基準日および開始日を選択していることを確認します。 開始日からインポート基準日まで(両方の日付を含む)の間の会計日を持つ収益明細が転送されます。
インポート基準日を設定しなかった場合、基準日はデフォルトでシステム日付に設定されます。 開始日を設定しなかった場合、前のオープン期間または現在のオープン期間の開始日とインポート基準日までの間の会計日を持つ収益明細が転送されます。
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「売上原価」プロセッサ・オプションを選択して、「原価会計配分の作成」プロセスを実行します。
認識される収益の割合は収益明細と出荷明細を照合して決定されます。 この割合を使用して同じ部分の売上原価が認識されます。
Revenue Recognition % = Recognized Revenue / Total Revenue
売上原価認識のトランザクション日は収益明細の会計日です。 会計日は当初販売オーダー出庫のトランザクション日または原価日付のいずれか遅い方です。
出荷のみの販売オーダーの場合、売上原価認識のトランザクション日は出荷日になります。 ただし、オーダー明細のクローズ日を売上原価認識のトランザクション日として使用する場合は、「プロファイル・オプションの管理」ページで売上原価認識にオーダー明細のクローズ日を使用プロファイル・オプションを追加して、「設定および保守」作業領域の「原価計算プロファイル・オプションの管理」ページでこのオプションを設定できます。
収益と売上原価の認識の会計日で相違が発生しないようにするには、まず売掛管理で期間をクローズし、次に原価管理で期間をクローズし、最後に一般会計期間をクローズします。 ただし、売上原価認識のトランザクション日がすでにクローズされている期間内にある場合、売上原価認識は自動的に次のオープン期間に計上されます。
売上原価認識は販売オーダーのタイプによって異なります。 この表は、様々な販売オーダー・タイプの売上原価認識の要約を示したものです。
販売オーダー・タイプ |
売上原価認識 |
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出荷のみ販売オーダー |
出荷のみ販売オーダーは請求されません。 したがって、売上原価認識は常に100%であり、販売オーダー出庫時に発生します。 |
出荷および請求販売オーダー |
売上原価認識は出荷された品目に対して作成されます。 認識率は請求書収益明細と出荷明細を照合して導出されます。 |
請求のみ販売オーダー |
この場合、出荷はありませんが、「製品の総マージンの分析」ページに収益情報が表示されます。 |
内部直接出荷 |
売上原価認識は顧客対応ビジネス・ユニットの取引販売出庫に対して作成されます。 |
「原価会計配分のレビュー」ページには、COGS認識トランザクションの認識率、参照タイプ、参照番号、原価計算日などの詳細が表示されます。 ただし、関連する原価情報を表示するには、対応する販売オーダー出庫トランザクションを参照番号を使用して検索します。