期間平均原価計算プロセス
期間平均原価可能原価台帳を使用する場合は、原価会計担当がトランザクションの原価計算と会計処理をするために、期間中に実行できるタスクおよび期間終了時に実行する必要があるタスクを知っておく必要があります。
次の図は、ある期間の期間平均原価計算プロセスを示しています。 タスクと、期間ステータスを「クローズ待ち」に設定する前の期間中にタスクを実行できる順序を示しています。

オープン期間では、様々なプロセスを実行して、アップストリーム・アプリケーションから原価計算にトランザクションを転送できます。 トランザクションが原価計算に転送された後、「原価会計配分の作成」プロセスを実行します。 他の原価方法とは異なり、期間平均原価可能原価台帳に対してこのプロセスを実行する場合、作成された配分は確定ではありません。 原価会計配分の作成プロセスは、オープンまたはクローズ待ちの期間で複数回実行できます。 期間がクローズされた後にのみ、会計配分が凍結されます。
このプロセスを定期的に実行するようにスケジュールして、作成された配分を「原価会計配分のレビュー」ページでレビューできます。 配分を訂正する必要がある場合は、「原価会計」作業領域の「期間平均原価調整の管理」タスクを使用して調整を作成できます。 また、リソース・レートの改訂、間接費ルールの作成および変更、および「原価会計配分の作成」プロセスの再実行も可能です。
ベスト・プラクティスとして、「原価会計期間の管理」ページから定期的に期間検証を実行する必要があります。 未処理のトランザクション、調整、経費プールの配賦不足や超過、処理エラーなどをレビューして確認する必要があります。 エラーや問題がある場合は解決しておくと、期末終了時に予期しない結果になることが減り、期間終了プロセスがスムーズになります。
画像は、特に期末に実行されて、その期間のトランザクションを原価計算および計上するタスクを示しています。

期間終了時には、まず期間ステータスを「クローズ待ち」に設定します。 こうすると、新しいトランザクションが原価計算に転送されなくなり、最終的な期間平均原価を計算できます。 「クローズ待ち」ステータスの期間検証が自動的に実行されます。 例外をレビューし、必要な訂正措置を実施する必要があります。 期間平均原価、在庫価額、総マージン、間接費配賦およびリソース・レート配賦の原価計算レポートを確認することもできます。
期間ステータスを「クローズ待ち」に設定した後は、新規トランザクションを原価計算に転送できませんが、原価を調整して、すでに原価計算にあるトランザクションを処理できます。 間接費配賦を確認して、間接費会計ルールを変更できます。
次に、「原価会計配分の作成」プロセスを実行します。 配分が作成された後、在庫評価、売上原価および総マージンなどの様々な原価計算レポートをレビューできます。
この時点で、期間をクローズできます。 期間をクローズすると、「クローズ」ステータスの期間終了検証が自動的に実行されます。 また、原価会計イベントの作成プロセスが自動的に開始されます。 検証例外をレビューし、必要に応じて訂正します。
「会計の作成」プロセスを最終モードで実行してトランザクションを計上し、それを一般会計に公開します。 期間ステータスを「永久クローズ」に設定します。 これにより、対応する期間検証が自動的に実行されます。 次の期間を手動でオープンする必要があります。