相互検証ルール
セグメント間の相互検証ルールを定義して、キー・フレックスフィールド・コードの組合せの作成を制御できます。 このルールにより、特定のセグメントの値を他のセグメントの特定の値と組み合せて、新しい組合せを形成できるかどうかが決定されます。
次の表は、セグメント検証とセグメントの相互検証の比較を示しています。
検証のタイプ |
制御のタイプ |
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セグメント検証 |
特定のセグメントに入力できる値を制御します |
セグメントの相互検証 |
管理者とエンド・ユーザーがキー・フレックスフィールドに対して作成できる値の組合せを制御します |
相互検証ルールは、相互検証が有効なすべてのキー・フレックスフィールドで使用できます。 キー・フレックスフィールドが相互検証をサポートしているかどうかを確認するには、そのキー・フレックスフィールドのドキュメントを参照してください。
相互検証ルールにより、同じ組合せに共存できない値を含む組合せが作成されなくなります。 たとえば、会社では、すべての収益勘定科目には具体的な部門を指定する必要があると規定しています。 そのため、収益勘定科目の値(たとえば、4000から5999の範囲内のすべての値)を持つ勘定科目組合せには、対応する部門の値が存在する必要があります(部門が指定されていないことを示す000を除く)。 4100-000や5000-000など、互換性のないセグメントとの組合せの作成を許可しない相互検証ルールを定義できます。
または、会計キー・フレックスフィールドに組織セグメントがあり、01および02の値を指定できるとします。 また、多くの値を指定可能な勘定科目セグメントもありますが、会社ポリシーでは、組織01は勘定科目値001から499、組織02は勘定科目値500から999を使用することを規定しています。 02-342や01-750のような値の組合せでGL勘定科目をユーザーが作成できないようにする相互検証ルールを作成できます。
相互検証ルールを理解するためには、次の側面が重要です。
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ルール定義
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適用
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タイミング
ルール定義
次の表は、相互検証ルールで使用される定義を示しています。
ルール定義 |
目的 |
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名前 |
配置内の相互検証ルールを一意に識別します。 |
摘要 |
管理者によるルールの目的の識別に役立ちます。 |
エラー・メッセージ |
試行した組合せがルールに違反する理由を説明します。 |
開始日、終了日 |
ルールが有効である期間を示します。 |
使用可能 |
ルールが適用されるかどうかを決定します。 |
条件フィルタ |
使用可能な相互検証ルールが評価される条件を決定します。 |
検証フィルタ |
条件を満たしたときにルールにより適用される検証を決定します。 |
条件フィルタで指定されたイベントに該当する場合、組合せを作成するには、検証フィルタの条件が満たされている必要があります。 条件フィルタに指定されたイベントに該当しない場合、組合せはルールに合格したと見なされ、ルールは有効であっても評価されません。
条件フィルタに文を指定しない場合、条件は必ず真になり、ルールは必ず評価されます。
適用
相互検証により、保守ページを使用する管理者、または外部キー・ページの動的挿入を使用するエンド・ユーザーによって、無効な組合せが作成されなくなります。
セグメント値の新しい組合せを作成しようとすると、使用可能なルールが適用されます。 使用不可のルールは無視されます。 ルールを削除しても同じ効果がありますが、使用不可のルールは再度使用可能にすることができます。
タイミング
ユーザーが新しい組合せを作成しようとすると、キー・フレックスフィールドによって、使用可能で有効な相互検証ルールがすべて評価されます。
相互検証ルールは、すでに存在する組合せには影響を与えません。 フレックスフィールドでは、ルールよりも前に作成された既存の無効な組合せは、すべて有効として扱われます。
相互検証ルールによって有効ではなくなった既存の組合せをユーザーが使用できないようにするには、そのキー・フレックスフィールドの組合せページを使用して、そのような組合せを手動で使用不可にします。
相互検証ルールを定義するときには、開始日と終了日を指定して、ルールの有効期間を制限します。 ルールは、「日付: 自」および「日付: 至」のそれぞれの日付とその間の期間内に有効です。