クイック処理の概要
このトピックでは、クイック処理の概要と、クイック処理を権限を通じて保護する方法について説明します。
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ホーム・ページのタブは、各タブにある1つ以上のアプリケーションへのアクセス権がユーザーに付与されている場合に表示されます。
クイック処理は「自分」、「自分のチーム」および「自分のクライアント・グループ」タブに存在します。 クイック処理は複数のタブに表示される場合があります。 いずれかのタブが表示されている場合、ユーザーにアクセス権が付与されているクイック処理が選択したタブに表示されます。
クイック処理は権限を通じて保護されます。 クイック処理を保護する権限がタブ固有である場合もあります。つまり、タブ内のクイック処理の各インスタンスが一意の権限で保護されます。 また、複数のタブで使用可能なクイック処理でも、単一の権限で保護される場合があります。 たとえば、「雇用情報」クイック処理は、集計権限「雇用情報要約の表示」(ORA_PER_VIEW_EMPLOYMENT_INFORMATION_SUMMARY
)を使用して保護されます。 この集計権限は、従業員(ORA_PER_EMPLOYEE_ABSTRACT)、ライン・マネージャ(ORA_PER_LINE_MANAGER_ABSTRACT)、人事担当者(ORA_PER_HUMAN_RESOURCE_SPECIALIST_JOB)、人事管理アナリストなど、様々な事前定義済ロールに付与されます。 これは、「自分」、「自分のチーム」および「自分のクライアント・グループ」タブにあります。
「従業員」ロールのみを持つユーザーには「自分」タブが表示されますが、「自分のチーム」および「自分のクライアント・グループ」タブは表示されません。 このシナリオでは、「自分」タブに「雇用情報」クイック処理が表示されます。 ユーザーに「学習スペシャリスト」データ・ロールが指定されている場合、「自分のクライアント・グループ」タブが表示されます。これは、「学習スペシャリスト」ロールにより「自分のクライアント・グループ」タブの学習アプリケーションへのアクセス権が付与されるためです。 「雇用情報」クイック処理は「自分のクライアント・グループ」タブに表示されます。 ユーザーが「自分のクライアント・グループ」→「雇用情報」をクリックすると、就業者値リストに、ログイン・ユーザーのアサイメントのみが表示されます。 これは、ユーザーに割り当てられた2つのロールのうち、「従業員」のみが「雇用情報要約の表示」集計権限を持っているためです。
別の例を考えます。「個人詳細」クイック処理は就業者による個人詳細のアクセス(ORA_PER_ACCESS_PERSONAL_DETAILS)とHRによる個人詳細のアクセス(ORA_PER_ACCESS_PERSONAL_DETAILS_BY_HR)という2つの集計権限を使用して保護されます。 最初の集計権限は「自分」タブのクイック処理を保護し、2番目の集計権限は「自分のクライアント・グループ」タブのクイック処理を保護します。 就業者による個人詳細のアクセスは、「従業員」ロールと「派遣就業者」ロールに付与されます。 HRによる個人詳細のアクセスは、「人事担当者」ロールと「人事管理アナリスト」ロールに付与されます。
「従業員」ロールと「学習スペシャリスト」データ・ロールを持つユーザーには、「自分」タブと「自分のクライアント・グループ」タブが表示されますが、「個人詳細」クイック処理は「自分」タブにしか表示されません。
事前定義済のジョブ・ロールおよび抽象ロールに付与された集計権限については、Oracle HCM Cloudのセキュリティ・リファレンスを参照してください。