給与明細のレート精度
給与明細に表示されるレートの精度値として、固定の正の整数値を設定するには、「給与明細レート精度」プロセス構成パラメータを使用します。 デフォルト値は小数点以下2桁です。 このパラメータは、定期給与アーカイブ・プロセスを実行する前に設定します。
固定レート精度値により、様々なレートおよびエレメント・エントリにわたる実装、ユーザー管理および一貫性が保証されます。 レートの精度値を設定しても、給与計算や支給の正確性や精度には影響しません。 給与明細に表示されるレートの小数点以下の桁数のみを定義します。
給与明細書に表示されるレートの小数点以下の桁数に設定する精度値は、以下の2つのファクタによって決まります:
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通貨: 通貨によっては、デフォルト値の2より大きいレート精度値が必要です。
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レートの乗算ファクタ: 給与明細に表示されるエレメント・レートに設定する精度値は、予想される数量の高さによって異なります。 たとえば、数量(時間数など)を予想する場合は、デフォルト値の2より大きい精度値を設定します。
精度値を設定する際に考慮する必要があるいくつかのファクタを次に示します。
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アーカイブ・プロセスで設定した精度値は、計算結果に適用され、アーカイブされたデータを使用する全てのレポートにデフォルトで表示されます。 ただし、レポート・テンプレートを構成して、アーカイブ・プロセスの値より小さい値を表示できます。
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レポート・テンプレートで設定した精度値は、アーカイブ・プロセスで設定した値よりも優先されます。 より低い精度値が必要なレートの場合は、レポート・テンプレートで定義する必要があります。 アーカイブ・プロセスのそれより大きい値は設定できません。
たとえば、時間給の従業員に給与レートの小数第4位を表示させ、給与所得の従業員に給与明細書の小数第2位のみを表示させるとします。 「給与明細レート精度」プロセス構成パラメータを小数第4位に設定します。 次に、給与所得従業員についてのみ小数第2位のレートが表示されるように、レポート・テンプレートを変更します。