監査オブジェクトの一括ロード方法
HCMデータ・ローダーまたはHCMスプレッドシート・データ・ローダーのいずれかを使用してオブジェクトを一括ロードするとき、それらのオブジェクトに加えられた変更を監査できます。 監査を有効にすると、オブジェクトの作成、更新および削除が監査されます。
このトピックでは、一括ロードされたオブジェクトの監査を有効化および管理する方法について説明します。
データ移行中ではなく、増分更新に対してのみ監査を有効にします。
一括ロードされたオブジェクトの監査の有効化
監査はオプションです。 オブジェクトの一括ロードを監査するには、次のことを行う必要があります。
-
「設定および保守」作業領域で「監査ポリシーの管理」タスクを実行して、監査用のオブジェクトとその属性を選択します。
-
「監査ポリシーの管理」ページで、一般的な監査を有効にします。
-
企業または個別の.datファイルおよびスプレッドシート・テンプレートのいずれかについて、一括ロードされるデータの監査を有効にします。
HCMデータ・ローダーの監査の有効化
「HCMデータ・ローダーの構成」ページの「HCMデータ・ローダー・パラメータ」タブにある「監査データ使用可能」パラメータによって、企業の監査が制御されます。 デフォルトでは、「監査データ使用可能」は「いいえ」に設定されていますが、その設定は上書きできます。 または、関連する.datファイルに次のSET命令を含めることで、監査を選択的に有効化できます。
SET ENABLE_AUDIT_DATA Y
HCMスプレッドシート・データ・ローダーの監査の有効化
「HCMデータ・ローダーの構成」ページの「HCMスプレッドシート・データ・ローダー・パラメータ」タブにある「監査データ使用可能」パラメータによって、企業の監査が制御されます。 デフォルトでは、「監査データ使用可能」パラメータは「いいえ」に設定されていますが、その設定は上書きできます。 または、関連するスプレッドシート・テンプレートの「監査データ使用可能」パラメータを「はい」に設定することで監査を選択的に有効化することもできます。
どのようなときに企業の監査を有効にするか
企業で「監査データ使用可能」構成パラメータを「はい」に設定すると、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。 この方法での監査の有効化は、統合が進行中の場合のみに行うことをお薦めします。
監査データのパージ
一般的に、就業者レコード内の個人を識別可能な情報を処理する場合などに、監査データをパージすることが必要になります。 デフォルトでは、監査データのパージは企業に対して無効になっており、この設定を企業レベルで上書きすることはできません。 ただし、次のSET命令を個別の.datファイルに含めることができます。
SET PURGE_AUDIT_DATA Y
スプレッドシート・テンプレートで、「監査データのパージ」パラメータを「はい」に設定できます。 これらの指示により、その.datファイルまたはスプレッドシートで、そのビジネス・オブジェクトの監査データがパージされます。
監査の有効化とデータのパージを同時に設定する場合には制限があります。 次のSET命令の両方を1つの.datファイルに含めることはできません。
SET ENABLE_AUDIT_DATA Y
SET PURGE_AUDIT_DATA Y
同様に、スプレッドシート・テンプレートに次のパラメータ値の両方を含めることはできません。
パラメータ |
値 |
---|---|
監査データ使用可能 |
はい |
監査データのパージ |
はい |
監査が企業に対して有効な場合に監査データをパージするには、同じ.datファイルまたはスプレッドシート・テンプレートで監査を無効にする必要があります。 つまり、次のいずれかを行う必要があります。
-
同じ.datファイルに
SET_ENABLE_AUDIT_DATA N
命令を含めます。 -
スプレッドシート・テンプレートで「監査データ使用可能」パラメータを「いいえ」に設定します。
監査オブジェクトのロード・エラーの修正
HCMデータ・ローダーのユーザー・インタフェースでは、監査を有効化したオブジェクトのロード・エラーを修正することはできません。 たとえば、.zipファイルに就業者オブジェクトとジョブ・オブジェクトの両方が含まれているものとします。 Worker.datファイルにのみSET ENABLE_AUDIT_DATA Y
命令を含めた場合、ユーザー・インタフェースでそのファイルからロード・エラーを修正することはできません。 ただし、Job.datファイルでは監査が有効になっていないため、ジョブ・オブジェクトのエラーは修正できます。