名前書式のロードに関するガイドライン
名前書式は、名や姓など、個々の名前コンポーネントを組み合せて完全な個人名を形成するためのルールのセットです。 名前書式は、国別仕様および名前書式タイプに固有です。
名前書式タイプは、表示名、リスト名、順序名および氏名です。 事前定義されたグローバル書式は、書式タイプや国別仕様に書式が存在しない場合に使用されます。 このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して名前書式オブジェクトをロードする方法について説明します。
書式マスクについて
書式マスクは、名前書式の構成に使用されるコードの文字列です。 コードは、必要な名前コンポーネント、記号および特殊文字を表します。 名前コンポーネントを識別するには、次の表に示すコードを使用します。
コード |
名前コンポーネント |
---|---|
|
名 |
|
姓 |
|
ミドル・ネーム |
|
旧姓 |
|
呼称 |
|
表彰 |
|
プリフィクス |
|
サフィクス |
|
タイトル |
|
軍階級 |
|
「名前情報1」から「名前情報30」 |
記号および特殊文字には、次の表に示すコードを使用します。
コード |
摘要 |
値 |
---|---|---|
|
スペース |
空白文字( ) |
|
カンマ |
, |
|
左カッコ |
( |
|
右カッコ |
) |
|
引用符 |
" |
|
ピリオド |
. |
|
スラッシュ |
/ |
|
コロン |
: |
|
セミコロン |
; |
|
アットマーク |
@ |
書式マスクの構成
書式マスクは、次の条件を満たしている必要があります。
-
縦棒(|)で開始および終了します。
-
各名前コンポーネントを2つの縦棒(||)で区切ります。
縦棒は、HCMデータ・ローダーの.datファイル用のデフォルト・デリミタです。 異なるデフォルト・デリミタを選択しなかった場合は、名前書式マスク内の縦棒の前にHCMデータ・ローダーのエスケープ文字を追加する必要があります。 エスケープ文字を使用すると、HCMデータ・ローダーで、書式マスク内のデリミタが無視されます。 デフォルトのエスケープ文字はバックスラッシュ(\)です。 たとえば、名前書式「タイトル 姓, 名 (呼称)」
に書式マスクを指定するには、次の表に示すように、名前の各エレメントにコードを指定します。
エレメント |
コード |
---|---|
タイトル・スペース |
|
姓, スペース |
|
名スペース |
|
(呼称) |
|
書式マスクでは、各名前コンポーネントを2つの縦棒で区切る必要があります。
$TIT$$SPA$\|\|$LAS$$COM$$SPA$\|\|$FIR$$SPA$\|\|$OPE$$KNA$$CLO$
さらに、書式マスクは、単一の縦棒で開始および終了する必要があります。
\|$TIT$$SPA$\|\|$LAS$$COM$$SPA$\|\|$FIR$$SPA$\|\|$OPE$$KNA$$CLO$\|
名前書式の作成
このサンプルのNameFormat.datファイルでは、Title First Name Last Name
という書式でフランスの表示名を作成します。 名前書式は、そのソース・キーによって識別されます。
METADATA|NameFormat|SourceSystemOwner|SourceSystemId|FormatName|LegislationCode|UserFormatChoice|FormatMask
MERGE|NameFormat|VISION|NF_FR_L_DISP|DISPLAY_NAME|FR|L|\|$TIT$$SPA$\|\|$FIR$$SPA$\|\|$LAS$\|
名前書式の削除
名前書式が使用中でない場合、HCMデータ・ローダーを使用して名前書式オブジェクトを削除できます。 このサンプルのNameFormat.datファイルでは、名前書式を削除します。 この場合、名前書式はそのソース・キーによって識別されます。
METADATA|NameFormat|SourceSystemOwner|SourceSystemId
DELETE|NameFormat|VISION|NF_FR_L_DISP