HCMデータ・ローダーを使用したグローバル異動の実行方法
このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して、プライマリ雇用関係と非プライマリ雇用関係の両方に対してグローバル異動を実行する方法について説明します。 グローバル異動は、ある雇用主から別の雇用主への永続的な異動です。
この結果、既存の雇用関係が終了し、新しい雇用関係が作成されます。 既存の雇用関係の退職日は、新しい雇用関係の開始日の1日前になります。
プライマリ雇用関係に対するグローバル異動の実行
デフォルトでは、グローバル異動はプライマリ雇用関係に適用されます。 グローバル異動を実行するには、新しい雇用関係コンポーネントとそのすべての子コンポーネントをロードします。 新しい雇用関係で、次が必要になります。
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Yに設定されたGlobalTransferFlag属性
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EMPL_GLB_TRANSFER処理タイプからの処理コード
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グローバル異動の日付となる開始日の値
終了する雇用関係は含めないでください。 この雇用関係は自動的に終了します。
データの一貫性を確認するために、雇用関係の終了と作成が検証されます。 特に、就業者が、アクティブな非プライマリ雇用関係のみを保持し続けることはできません。 したがって、就業者が2つのアクティブな雇用関係を保持する場合、プライマリ雇用関係に対してグローバル異動を実行できません。 グローバル異動を試行する前に、プライマリ雇用関係を非プライマリにする必要があります。
非プライマリ雇用関係に対するグローバル異動の実行
就業者は、複数の非プライマリ雇用関係を保持できます。 したがって、非プライマリ雇用関係のグローバル異動を実行する場合は、適切な雇用関係が終了するように、追加情報を指定する必要があります。 非プライマリ雇用関係に対してグローバル異動を実行するには、次を指定する必要もあります。
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親就業者コンポーネント。
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終了する非プライマリ雇用関係。 ただし、次のものは含めないでください:
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終了する雇用関係の子レコード
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GlobalTransferFlag属性
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これらのレコードは、プライマリ雇用関係のグローバル異動に対して指定したレコードに追加するレコードです。
グローバル臨時アサイメントの実行
ここでは、HCMデータ・ローダーを使用したグローバル臨時アサイメントのロードに適用される制限について説明します。
雇用ページでグローバル臨時アサイメントを作成すると、次の2つのデータ行が作成されます:
- 1行は、グローバル臨時アサイメント用に作成されます。
- 1行は、休止されている基本アサイメントに追加されます。
どちらの行にも、アプリケーションによって定義された同じ処理発生IDが含まれます。
UIでグローバル臨時アサイメントを終了すると、さらに次の2つのデータ行が作成されます:
- 1行は、グローバル臨時アサイメントの終了用に作成されます。
- 1行は、臨時アサイメント終了日の翌日にアクティブになる基本アサイメントに追加されます。
どちらの行にも、同じ処理発生IDが含まれます。
HDLでは、グローバル臨時アサイメントのデータをロードするときに同じUI動作を複製できません。 基本雇用関係の基本アサイメントと新規アサイメントの両方についてデータを指定する必要があります。 同様に、グローバル臨時アサイメントを終了するときには、ソース雇用関係とターゲット雇用関係についてデータを指定する必要があります。
個人名国別仕様コードの更新
グローバル異動を実行するときに、新しい雇用関係に、個人の新しい国別仕様コードを含めることができます。 この場合、個人名の国別仕様コードを更新する必要がある場合があります。 個人名国別仕様コードは、すべての使用可能な雇用関係国別仕様コードに対して検証されます。 したがって、雇用関係に対する変更は、個人名に対する変更の前に行われる必要があります。 個人名の国別仕様コードは、次のいずれかの方法で更新できます。
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個人名と雇用関係のコンポーネントを変更する同じ.datファイルに、変更していない就業者オブジェクトを含めます。 この場合、雇用関係に対する変更は、個人名に対する変更の前に処理されます。
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雇用関係に対する更新を、個人名に対する更新の前に処理します。
グローバル異動時のソース・アサイメントとターゲット・アサイメントのリンク
HCMデータ・ローダーで雇用関係オブジェクトのGlobalTransferFlagを使用して、就業者の雇用主を変更できます。 次の新しい属性がアサイメント・オブジェクトに追加されます。
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SourceAssignmentNumber
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SourceAssignmentId
ユーザーにSourceAssignmentNumberまたはSourceAssignmentIdの値が含まれていない場合、終了する雇用関係のプライマリ・アサイメントIDがソース・アサイメントIDとしてデフォルト設定されます。 ソース・アサイメントは次の状態が満たされている場合に有効と見なされます。
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アサイメントは雇用主を変更する個人に属している必要があります。
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ソース・アサイメントの開始日はグローバル異動日より前である必要があります。
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ソース・アサイメントはアクティブである必要があります。
次のサンプル・コードでは、雇用関係が1つのみで、アサイメントが1つのみの既存の就業者の雇用主を変更します。
METADATA|WorkRelationship|SourceSystemOwner|SourceSystemId|PersonId(SourceSystemId)|LegalEmployerName|PersonNumber|DateStart|WorkerType|PrimaryFlag|GlobalTransferFlag|ActionCode
MERGE|WorkRelationship|HRC_SQLLOADER|WR-HDLWorker_111_1|HDLWorker_111_1|Vision Corporation|HDLWorker_111_1|1985/07/16|E|Y|Y|GLB_TRANSFER
METADATA|WorkTerms|SourceSystemOwner|SourceSystemId|ActionCode|ReasonCode|LegalEmployerName|AssignmentNumber|AssignmentName|EffectiveStartDate|EffectiveEndDate|EffectiveLatestChange|EffectiveSequence|PeriodOfServiceId(SourceSystemId)|PersonTypeCode|AssignmentStatusTypeCode|AssignmentType|BusinessUnitId|NoticePeriod|PrimaryWorkTermsFlag|FreezeStartDate|FreezeUntilDate
MERGE|WorkTerms|HRC_SQLLOADER|WT-HDLWorker_111_1|GLB_TRANSFER||Vision Corporation|WT-NU-HDLWorker_111_1|WT-NA-HDLWorker_111_1|1985/07/16|4712/12/31|N|1|WR-HDLWorker_111_1|Employee|ACTIVE_NO_PROCESS|ET|202|0|Y|4712/12/31|1950/01/01
METADATA|Assignment|SourceSystemOwner|SourceSystemId|ActionCode|ReasonCode|LegalEmployerName|AssignmentNumber|AssignmentName|EffectiveStartDate|EffectiveEndDate|EffectiveLatestChange|EffectiveSequence|PeriodOfServiceId(SourceSystemId)|WorkTermsAssignmentId(SourceSystemId)|PersonTypeCode|AssignmentStatusTypeCode|AssignmentType|BusinessUnitId|NoticePeriod|PrimaryAssignmentFlag|FreezeStartDate|FreezeUntilDate|SourceAssignmentNumber
MERGE|Assignment|HRC_SQLLOADER|WA-HDLWorker_111_1|GLB_TRANSFER||Vision Corporation|WA-NU-HDLWorker_111_1|WA-NA-HDLWorker_111_1|1985/07/16|4712/12/31|N|1|WR-HDLWorker_111_1|WT-HDLWorker_111_1|Employee|ACTIVE_NO_PROCESS|E|202|0|Y|4712/12/31|1950/01/01|E34345588