個人検索キーワードの更新方法

個人、雇用およびプロファイル・レコードの複数の属性が、個人検索キーワードとして使用されます。キーワード値は、元のレコードからPER_KEYWORDS表に自動的にコピーされ、そこで検索パフォーマンスを向上するために索引付けされます。

個人キーワードを更新するプロセス

キーワード属性の値が変更された場合(たとえば、言語スキルを取得した場合や電話番号が変わった場合)は、イベントが発生します。これに対し、サービスはプロセスを実行し、PER_KEYWORDS表内の個人の関連属性を更新します。したがって、ほとんどの変更はPER_KEYWORDSで即座に自動的に実行されます。新しい個人レコードを作成すると、その個人のキーワード値が自動的にPER_KEYWORDS表にコピーされます。

プロセスを実行する理由

ほとんどの変更はPER_KEYWORDS表に自動的に反映されますが、次の理由から「個人検索キーワードの更新」プロセスを定期的に実行する必要があります。

自動プロセスでは、先日付の変更はPER_KEYWORDS表に適用されません。
このプロセスにより、自動プロセスの一時的障害にかかわらず、すべての変更が確実にPER_KEYWORDS表にコピーされます。

プロセスを実行する必要がない場合

たとえば、ワーク・ストラクチャまたはCRMリソース情報以外のFusion Apps UIの任意の場所から個人のデータが変更されたとします。その場合、キーワードが直接更新されるため、このジョブは必要ありません。

プロセスを実行する場合

「個人検索キーワードの更新」プロセスを実行するシナリオをいくつか次に示します:

特定のバッチIDに対して
- 就業者データのHDLロード時に後処理が無効になっている場合は、特定のUCMコンテンツIDを使用して「HCMデータ・ローダー就業者後処理」ジョブを実行します。
特定の個人に対して
- 「名前」パラメータで個人名を選択します。
- 特定の個人に対しては、必要に応じてジョブを実行できます。
- 予想実行時間: 約30秒から1分。
デルタ移入のみに対して
- 変更された就業者のキーワードを更新し、ロードされた新規就業者のキーワードを作成するには、「バッチ・ロード後」=「Y」のみを設定したジョブを発行します。
- このオプションは、変更された個人レコード数が20,000未満の場合にのみ使用します。
- 予想実行時間: 20,000レコードごとに約20分。
システム内のすべての個人に対して
- すべてのパラメータをnullに設定したリクエストを送信して、システム内のすべての個人のキーワードを再作成します。
- 新しい言語がインストールされた場合、または変更された個人レコードの数が20,000を超える場合にのみ、このオプションを使用します。

プロセスをスケジュールする方法

「個人検索キーワードの更新」プロセスは、手動で実行するか、一定の間隔(毎週指定した時間など)で実行するようにスケジュールできます。

企業の個人レコードに対する変更のおおよその量および頻度によって、プロセスの実行頻度が決定されます。

容量と周期が高レベルの場合、高い頻度でプロセスを実行するようにスケジュールする必要があります。
容量と周期が低レベルの場合、1か月に1回プロセスを実行することをお薦めします。

「個人検索キーワードの更新」プロセスを実行すると、PER_KEYWORDS表全体がリフレッシュされます。それで、パフォーマンス問題を避けるために、アクティビティが少ない時間にプロセスを実行してください。

個人検索キーワードの更新のベスト・プラクティス

個人検索キーワードを更新するためのベスト・プラクティスをいくつか次に示します。

推奨事項

変更された就業者データ(デルタ移入)を処理し、キーワードを最新の状態に保つために、「バッチ・ロード後」=「Y」のパラメータを指定して、ピーク時間以外に1日に1回以上プロセスをスケジュールします。
HDLを使用して就業者をロードする場合は、ロードしたばかりの就業者のキーワードを処理するために後処理を有効にします。
ロードされた就業者レコードの数が20,000を超える場合は、後処理を無効にし、すべてのパラメータをNULLに指定したジョブを手動で実行します。これにより、就業者全体が処理されます。
「マネージャ階層のリフレッシュ」を毎日実行している場合は、「過去N日以内に更新済」パラメータ値を「1」に設定して増分を更新します。このようにすれば、デルタ移入のサイズが、個人全体に対してジョブを実行する必要がある20,000を超えるのを防げます。

禁止事項

すべてのパラメータをnullに指定したプロセスを頻繁に実行するようにスケジュールしないでください。
- すべてのパラメータをnullに指定したジョブを実行すると、システム内のすべての個人レコードが処理されます。これは不要であり、索引の一貫性が失われる可能性があります。
- キーワードを更新する必要がある就業者レコードの数が20,000を超えた場合にのみ、すべてのパラメータをnullに指定したジョブを手動で実行する必要があります。
バッチIDの値を-100および-200に指定したプロセスを実行またはスケジュールしないでください。これらはサポートされていない値であり、キーワード検索で問題が発生する可能性があります。