計算カード振替

計算カードは、給与計算に必要な値を取得します。ローカルおよびグローバル異動プロセスを使用する場合は、給与関係レベルで計算カードとそのコンポーネントをコピーすることを選択できます。

ノート:

このプロセスでは、Oracle Cloud時間、休暇欠勤およびワークフォース報酬などの他のアプリケーションから計算カードはコピーされません。

このプロセスでは、各国の国別仕様に基づいて、給与関係レベルでカードおよびコンポーネントがコピーされます。給与法定ユニット(PSU)レベルおよび税レポート・ユニット(TRU)レベルでカードをコピーしません。

コピーのルール

これらのルールによって、プロセスによる計算カードおよびコンポーネントのコピー方法が決まります。

ターゲット給与関係にカードまたはコンポーネントがない場合は、ソース給与関係からカードまたはコンポーネントがコピーされます。
ターゲット税レポート・ユニットに対する関連付けは、ソース税レポート・ユニットに対して存在する場合にのみ作成されます。

ソース税レポート・ユニットに関連付けられたカードおよびコンポーネントの場合、ターゲット・カードおよびコンポーネントがターゲット税レポート・ユニットに関連付けられているかどうかを検証します。関連付けが存在しない場合は作成されます。
ソース割当に関連詳細レコードがあるカードおよびコンポーネントの場合、ターゲット割当の関連詳細が作成されます。
計算カードをコピーしないことを選択した場合、これらのルールはいずれも適用されません。

必要に応じて、情報を手動で追加できます。
国別仕様では、特定のカードおよびコンポーネントの値をリセットまたは初期化する追加のロジックが提供されます。

計算カードのコピー・シナリオ

これらのシナリオでは、プロセスによって計算カードおよびコンポーネントが作成されるか再利用されるかについて説明します。

これらの転送用	フローの動作は次のとおりです
同じ給与関係および税レポート・ユニット内で転送	同じ給与関係にアサイメントを作成します。既存のカードおよびコンポーネントを使用します。必要に応じて、関連詳細をターゲット割当に追加します。
同じ給与関係である新規税レポート・ユニットに転送	同じ給与関係にアサイメントを作成します。適切な税レポート・ユニット関連を追加して、ソース税レポート・ユニットに関連付けられたカードおよびコンポーネントを再利用します。それが不可能な場合(ソース税レポート・ユニットにターゲットとの税レポート・ユニット・アソシエーションがないなど)、カードおよびコンポーネントが作成され、ターゲット税レポート・ユニットに関連付けられます。プロセスでカードおよびコンポーネントを再利用する場合は、一度に1つの税レポート・ユニットのみをサポートできます。この場合、異動日時点の税レポート・ユニット関連が新しい税レポート・ユニットに更新されます。それ以外の場合、ソース税レポート・ユニット関連は変更されません。かわりに、カードとそのコンポーネントを新しいTRUに関連付けます。必要に応じて、ターゲット割当への関連詳細を作成します。
新規給与関係および税レポート・ユニットへの転送	カードとコンポーネントを作成します。ソース情報をコピーします。ターゲットTRUへの関連付け、および新規割当の関連詳細を追加します。

ノート:

個人がターゲット給与関係にすでにカードまたはコンポーネントを持っている場合、タスクで使用されます。これは、グローバル異動の一部ではない別のアサイメントを介した可能性があります。この場合、シナリオ2で定義されているルールが適用されます。

国別仕様によって提供されるルール

各国の国別仕様には、ローカルおよびグローバル異動プロセスによるカードおよびコンポーネントのコピー方法を制御するルールが用意されています。これらのルールは、事前構成済データに基づいてカードを作成または再利用する必要があるかどうかを定義します。次に、国の国別仕様に基づいて構成できる例を示します。

アプリケーションがカードまたはコンポーネントをコピーするかどうか。

グローバル異動が複数の税レポート・ユニットにまたがる場合は、既存のカードまたはコンポーネントを再利用するかどうかを選択できます。

再利用されたカードまたはコンポーネントによる、一度に複数のTRUとの関連付けのサポート。