Ramcoの給与インタフェースの概要
Ramcoの給与インタフェースは、Oracle HCM CloudをRamco給与アプリケーションと統合します。 このインタフェースを使用して、従業員の給与や支給項目詳細などの情報を、Ramco給与で必要とされる書式で抽出します。
Ramco給与インタフェースは、従業員情報のみを抽出およびレポートします。
Ramco給与インタフェースでは、給与、エレメント・エントリ、および個人支払方法の銀行口座に関する履歴レコードがレポートされます。 これらのレコードには、指定された抽出期間内で有効な、有効日が指定されたすべてのレコードが含まれます。 その他すべてのデータについては、有効基準日時点で有効なスタックの最上位レコードがレポートされます。 インタフェースの送信時に「プロセス終了日」パラメータに指定された値が、有効基準日とみなされます。
Ramco給与インタフェース用のHCM Cloudの前提条件構成:
「グローバル給与インタフェース抽出」の章を参照してください。
Ramco給与インタフェースの構成
Ramco給与インタフェースの設定方法は、給与インタフェースの生成の章に説明されています。 Ramcoの担当者と協力して、インタフェースに含めるデータ・グループ、レコードおよび属性のリストを決定する必要があります。 こうしないと、統合プロセス中にエラーが発生し、Ramcoの給与で作成されるデータに問題が発生する可能性があります。
データのレポート元のモジュール
この表は、Ramco給与インタフェースによって現在のリリースのデータがレポートされるモジュールを示しています。
ソース・モジュール |
レポートされるデータ |
---|---|
グローバル人事管理 |
個人
雇用
|
グローバル給与 |
|
休暇欠勤 |
個人レベル(基本モード)および日単位またはアサイメント・レベル(拡張モード)での休暇欠勤レコードの統合。 |
エレメント・エントリ
エレメント・エントリは、給与と、休暇欠勤、勤怠管理、福利厚生、報酬などの他の様々なモジュールとの統合のピボットとして機能します。 Ramco給与インタフェースには、エレメント・エントリ・データの抽出に関する制限はありません。すべての分類に関連するエレメント・エントリが、抽出期間中に有効な場合に抽出されます。
様々なモジュールによって転記されるエレメント・エントリの機能性が異なるため、これらのエントリがRamco給与で想定どおりに使用されるようにするため、追加構成または軽度の微調整が必要になることがあります。
スコープ外
次のモジュールからのデータは、現在のリリースではレポートされません。
-
勤怠管理
-
有給休暇累積、休暇欠勤バランス
設定の推奨事項
可能な場合は、国の法定控除の計算に必要な従業員情報を給与システムに直接記録します。 これは、すべての国で一貫したアプローチをとるためです。
すでにOracle Cloudに情報を記録している(CIRデータ)場合は、この情報を給与システムに再度記録する必要はありません。
給与インタフェース抽出を給与ごとに実行することをお薦めします。 つまり、給与ごとに1つのファイルが必要です。
-
「退職事由」オプションで国内の異動に値を追加し、この値を使用して国内の異動を処理します。
業務における推奨事項
Ramco用の給与インタフェースの定期実行では、「変更のみ」パラメータ値を「変更済属性」に設定して送信する必要があります。