トラブルシューティング

Oracle Fusion Cloud Sustainabilityで問題が発生した場合は、これらの推奨される解決策を確認してください。

問題: ダッシュボードまたはサステナビリティ・アクティビティや排出ファクタ・マッピングの検索ページの集計数が実際のアクティビティ数と一致しません。

解決策: 不一致が発生しているのが「サステナビリティ・アクティビティ」ページか「排出ファクタ・マッピング」ページかに応じて、再収集する索引名パラメータをそれぞれfa-prc-sus-activitiesまたはfa-prc-sus-efmapsに設定して、索引定義を作成してOSCSへの初期収集を実行するESSジョブのスケジュール済プロセスを実行します。これにより、集計数とアクティビティ数が同期されます。

問題: 買掛/未払金請求書から生成されたアクティビティのアクティビティ・タイプまたはアクティビティ・タイプ属性が正しくありません。

解決策: この問題は、ソース請求書配分のルールが設定されていないか、不正なルールが適用された場合に発生する可能性があります。

最初のステップとして、新しいルールを作成するか、既存のルールを更新して、このような請求書配分からの将来のアクティビティに正しいアクティビティ・タイプおよびアクティビティ・タイプ属性があることを確認します。

次に、問題のあるアクティビティを再分類するために、次のいずれかのオプションを実行できます:
  • アクティビティ・タイプが正しいが、アクティビティ・タイプ属性(「支出タイプ」など)の1つが正しくないか移入されていない場合は、アクティビティを更新してアクティビティ・タイプ属性を訂正できます。この方法は、訂正するアクティビティが少数の場合に機能します。
  • アクティビティ・タイプが正しくない場合、または訂正が必要なアクティビティが大量にある場合は、次の手順を実行します:
    1. 訂正が必要なアクティビティを削除します。次のいずれかの方法でアクティビティを削除できます:
      • Oracle Sustainabilityの「サステナビリティ・アクティビティ」ページから。
      • アクティビティのOracle Visual Builder Add-in for Excelスプレッドシートを使用して。
      • ファイルベース・データ・インポート(FBDI)を使用して。
    2. ソース請求書配分を含むパラメータを使用して、「買掛/未払金請求書からサステナビリティ・アクティビティを生成」スケジュール済プロセスを再度実行します。更新されたルールのセットが評価されるため、正しいアクティビティ・タイプおよびアクティビティ・タイプ属性を使用して、新しい一連のアクティビティが作成されます。
    スケジュール済プロセスの後続の実行で新しいアクティビティが作成されるため、買掛/未払金請求書から生成されたアクティビティを完全に削除することはできません。アクティビティが必要ないと判断した場合は、次のいずれかの処理を実行できます:
    • ソース請求書に適用する除外ルールを作成し、アクティビティを削除します。スケジュール済プロセスを再実行すると、この請求書配分はアクティビティに処理されません。
    • アクティビティを元帳に転記し、すぐに取り消します。
    • メジャーをゼロに更新し、アクティビティを保存します。これにより、排出計算がゼロになります。次に、アクティビティを元帳に転記します。

問題: アクティビティ検証の問題。

解決策: 次の表に示す解決策を使用して、検証の問題を修正します。検証の問題が発生しているアクティビティは元帳に転記できないことに注意してください。

次の表に、Oracle Sustainabilityに実装されているすべての検証メッセージの要約を示します。この表には、対応する検証の詳細および解決策もリストされています。

Oracle Sustainabilityに実装されている検証

検証メッセージ検証の詳細計算モードに適用可能解決策
アクティビティ・タイプ終了済アクティビティ・レコードのアクティビティ・タイプは、アクティビティ・タイプ設定で終了済でした。すべての計算モード
次のいずれかを試します:
  • アクティビティ・タイプの終了日を延長します。

  • アクティビティ・タイプの開始日と終了日の間になるようにアクティビティ日を更新します。

  • アクティビティ・タイプを使用する必要がなくなった場合は、レコードの「アクティビティ・タイプ」フィールドが編集可能フィールドではないため、新しいアクティビティを作成します。次に、元のアクティビティを削除します。

GWP終了済

アクティビティ・レコードが排出とともに作成され、排出タイプに関連付けられたGWPはGWP設定で終了済です。

アクティビティ・レコードのアクティビティ日は、GWPの開始日と終了日の間にする必要があります。

すべての計算モード
次のいずれかを試します:
  • GWPの終了日を延長します。
  • GWPの開始日と終了日の間になるようにアクティビティ日を更新します。
  • GWP設定を更新し、問題の排出タイプに有効なGWPがあることを確認します。
排出ファクタ終了済

アクティビティ・レコードが排出とともに作成され、排出タイプに関連付けられた排出ファクタ・マッピングは排出ファクタ設定で終了済です。

アクティビティ・レコードのアクティビティ日は、排出ファクタ・マッピングの開始日と終了日の間にする必要があります。

一致ファクタの使用
次のいずれかを試します:
  • 排出ファクタ・マッピングの終了日を延長します。
  • 排出ファクタ・マッピングの開始日と終了日の間になるようにアクティビティ日を更新します。
  • 排出ファクタ・マッピングを更新し、問題の排出タイプに有効なマッピングがあることを確認します。
排出の重複

アクティビティに、同じ排出タイプに対して重複する排出があります。このエラーは次の状況で発生する可能性があります:

  • 計算モードが「一致ファクタの使用」の場合は、同じ排出タイプおよび重複する排出に対して一致した同じランクの複数の排出ファクタ・マッピングが計算されました。
  • その他の計算モードの場合は、同じ排出タイプに複数の排出明細が入力されています。
すべての計算モード
    • 計算モードが「一致ファクタの使用」の場合は、最もランクが高い1つのファクタのみが排出タイプのアクティビティと一致するように、一致した排出ファクタ・マッピングのランキングを変更します。
    • その他の計算モードの場合は、1つの排出タイプに対して1つの排出明細のみが入力されていることを確認します。
排出なし

レコードのアクティビティ・タイプが1つ以上の排出タイプに関連付けられている場合でも、アクティビティの排出が入力または計算されません。

たとえば、「移動燃焼」アクティビティ・タイプが「二酸化炭素」および「メタン」排出タイプに関連付けられていますが、アクティビティ・レコードに排出レコードが存在しません。

このエラーは次の状況で発生する可能性があります:

  • 計算モードが「一致ファクタの使用」の場合は、アクティビティの属性に一致する排出ファクタ・マッピングがありません。
  • その他の計算モードの場合は、アクティビティのアクティビティ・タイプが少なくとも1つの排出タイプに関連付けられており、排出明細が入力されていません。
すべての計算モード
  • 計算モードが「一致ファクタの使用」の場合:
    • アクティビティ・タイプ、アクティビティ・タイプ属性、法的エンティティ、国に基づき一致する排出ファクタがあること、またはワイルドカード一致の排出ファクタでこれらのフィールドがNULLであることを確認します。
    • アクティビティ日は、排出ファクタ・マッピングの開始日と終了日の間にする必要があります。
    • アクティビティに入力したメジャーが、排出ファクタ・マッピングのメジャーと一致していることを確認します。
    • メジャー単位が一致するか、排出ファクタの分母単位に換算できることを確認します

    Oracle Sustainability Calculatorは、常に、アクティビティで最もランクが高い一致ファクタを選択します。

  • その他の計算モードの場合は、少なくとも1つの排出明細が入力されていることを確認します。
メジャーなし

レコードのアクティビティ・タイプが1つ以上のメジャー・タイプに関連付けられている場合でも、アクティビティのメジャーが入力されていません。

たとえば、「移動燃焼」アクティビティ・タイプは、メジャー・タイプ「数量」に関連付けられています。
  • 一致ファクタの使用

  • ファクタの手動入力

アクティビティに、アクティビティ・タイプに関連付けられたメジャーが少なくとも1つ含まれていることを確認します。
排出数量なし排出レコードはアクティビティに存在しますが、排出量は計算されませんでした。これは、メジャー単位と排出ファクタ分母の単位の間で換算するように単位換算が設定されていない場合に発生する可能性があります。ファクタの手動入力メジャー単位または通貨と排出ファクタ分母の単位または通貨の間に換算ファクタがあることを確認します。
CO2換算単位換算なし

単位換算が欠落しているため、排出数量単位をレポートCO2換算単位に換算できず、CO2換算排出を計算できませんでした。

たとえば、グラムからキログラムへの換算が設定されていないため、排出数量単位(グラム)をレポートCO2換算単位(キログラム)に換算できず、「二酸化炭素」排出タイプに対してCO2換算排出を計算できませんでした。

すべての計算モード排出数量単位をCO2換算レポート単位に換算する単位換算ファクタがあることを確認します。
レポート単位なしプロファイル・オプションに、レポートCO2換算単位が設定されていません。すべての計算モードプロファイル・オプションを指定します。
期間がクローズ済アクティビティに期間がないか、またはクローズ済の期間が設定されています。すべての計算モードアクティビティの期間を元帳のオープン期間に更新します。