シンガポール仮払税金損益レポートおよびシンガポール仮受税金損益レポート

このトピックでは、シンガポール仮払税金損益レポートおよびシンガポール仮受税金損益レポートについて詳しく説明します。

概要

仮払税金損益レポートおよび仮受税金損益レポートには、異なる換算レートの外貨請求書の税額と課税対象額の両方の差異が表示されます。

仮払税金損益レポートおよび仮受税金損益レポートは、次を含みます。

  • シンガポール仮払税金損益レポート: Oracle Fusion Payablesで外貨で入力されたシンガポールのトランザクションについて税金損益の詳細を作成します。レポートには、特定のサプライヤまたはすべてのサプライヤのデータがリストされます。レポート・データは、税率コード別およびサプライヤ別にグループ化されます。

    次の図はこのレポートの例です。

    シンガポール仮払税金損益レポート
  • シンガポール仮受税金損益レポート: Oracle Fusion Receivablesで外貨で入力されたシンガポールのトランザクションについて税金損益の詳細を作成します。このレポートには、特定の顧客またはすべての顧客のデータがリストされます。レポート・データは、税率コード別および顧客別にグループ化されます。

    次の図はこのレポートの例です。

    シンガポール仮受税金損益レポート
ノート:

税リポジトリで作成された手動税金トランザクションはレポートされません。

重要な知見

レポートを実行する前に、次の操作を実行します。

  • 税務当局に税金を報告する各会社サイトについて、法的エンティティおよび法的レポート・ユニットを設定します。

  • トランザクションの税制および税金を設定します。

  • 外貨請求書の税額および請求書課税対象額を計算するための、サプライヤおよび顧客の換算レートを設定します。

シンガポール仮払税金損益レポートの場合、請求書のサプライヤ税金請求書換算レートを入力し、シンガポール仮払税金損益レポート・プロセスを実行します。

シンガポール仮受税金損益レポートの場合、スポット・レートを表す総勘定元帳日次レートを入力し、シンガポール仮受税金損益レポート・プロセスを実行します。

損益は、次のとおりです。

  • 外貨請求書の税額の場合、次の違いになります。

    • 社内換算レートを使用した社内税額と

    • 入力したサプライヤまたは顧客の換算レート(スポット・レート)を使用したサプライヤまたは顧客の税額。

  • 課税対象額の場合、次の違いになります。

    • 社内換算レートを使用した社内課税対象額と

    • サプライヤまたは顧客の換算レートを使用したサプライヤまたは顧客の課税対象額。

手動仕訳は総勘定元帳に転記され、損益が組み込まれます。

ノート:
SGD通貨ではないトランザクションおよび換算レート情報が不完全なトランザクションの場合は、次の処理が行われます:
  • シンガポール仮払税金損益レポートでは、次のように表示されて情報の欠落を示します。

    • サプライヤ換算レートが未指定

    • SGD通貨での税額が不明

  • シンガポール仮受税金損益レポートでは、次のように表示されて情報の欠落を示します。

    • スポット換算レートが未指定

    • SGD通貨での税額が不明

レポートのパラメータ

次の表は、選択されたレポートのパラメータを説明しています。

パラメータ名

説明

レポート・レベル

「元帳」「法的エンティティ」および「税務登録番号」の3つの異なるレベルでレポートを実行するオプションを提供します。

レポート・コンテキスト

レポートのコンテキストを指定します。このパラメータの値のリストは、選択したレポート・レベルによって異なります。

  • レポート・レベルとして「法的エンティティ」を選択する場合は、レポート対象となる法的エンティティを選択し、法的エンティティに関連付けられた税務登録番号を選択します。

  • レポート・レベルとして「元帳」を選択する場合は、セキュリティ・プロファイル内の元帳セットまたはデータ・アクセス・セットで定義されている元帳に関連付けられている法的エンティティについてレポートできます。会計処理に合わせて税金活動を確認する場合は、元帳別に税金レポートを実行します。元帳の通貨またはトランザクションの通貨とは異なる通貨で税金活動を表示する必要がある場合は、元帳別に税金レポートを実行します。

税務登録番号

レポート・レベルが「法的エンティティ」の場合は、法的エンティティの税務登録に割り当てられた税務登録番号を指定します。

ノート:

税金還付を準備する場合、推奨される方法は、法的エンティティおよび税務登録番号に基づいて税金レポートを実行することです。法的エンティティおよび関連付けられた税務登録番号は、自分のビジネスが政府機関によって法的にどのように認識されているかに合わせて決まります。税務登録番号に基づいてレポートを準備すると、社内のビジネス・ユニットがどのように編成されているかには関係なく、その法的エンティティについてレポート可能なすべての活動が示されます。

「税金ポイント期間: 自」および「税金ポイント期間: 至」

選択した税金ポイント日付範囲に基づいて、すべてのトランザクションを印刷します。

税金

指定された税金の請求書および税金情報をリストします。

「サプライヤ名」または「顧客名」

指定したサプライヤ名または顧客名のレポートを生成します。

FAQ

次の表は、シンガポールの仮払税金損益レポートおよびシンガポール仮受税金損益レポートのよくある質問をリストしたものです。

FAQ

回答

このレポートを見つけるにはどうすればよいですか。

「ナビゲータ」メニューの「スケジュール済プロセス」ワークエリアでこのレポートをスケジュールおよび実行します。

このレポートは誰が使用しますか。

  • 税金マネージャ

  • 税金会計士

このレポートはいつ使用しますか。

これらのレポートを使用して、異なる換算レートの外貨請求書の税額と課税対象額の両方の差異をレビューします。

元帳通貨がシンガポール・ドル(SGD)か別の通貨かによって、レポートに表示される情報は異なります。

元帳通貨については、次のとおりです。

  • SGDの場合、税金損益はSGD通貨でトランザクション情報とともに表示されます。

  • SGDではない場合、SGD通貨(税務当局への報告用)と計上済通貨で税金情報が表示されます。レポートの内容は次のとおりです。

    • 仮払税金損益レポートの場合、社内換算レートおよびサプライヤ換算レート。

    • 仮受税金損益レポートの場合、社内換算レートおよび総勘定元帳日次レート。このレポートには、承認されて総勘定元帳に転記された請求書のみが表示されます。

これらはどのようなタイプのレポートですか。

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