受入時在庫資産の作成例

この例では、資産の受入時に搬送先が「在庫」の資産を作成する方法を示します。

通常、これらのタスクは多くの異なるユーザーによって実行されますが、この例では、1人のユーザーがすべてのタスクを実行していると想定します。

  1. Oracle Product Managementの「品目の作成」ページで品目を作成します。
  2. 「品目の作成」ページの「関連」タブで、在庫組織を品目に関連付けます。
  3. 「品目の作成」ページの「仕様」タブで、「品目組織」「サービス」に移動し、次の値を入力します。
    フィールド
    資産トラッキング可能 完全ライフサイクル
    固定資産の作成 受入時
    資産保守可能 はい
  4. 「品目の作成」ページの「仕様」タブで、「品目組織」「購買」に移動します。
  5. 「資産カテゴリ」フィールドで、資産カテゴリを選択します。
  6. Oracle Fusion Cloud Procurementで、次の情報を含む購買オーダーを入力します。
    フィールド
    搬送先 在庫
    保管場所 MNTALM-MA
    購買オーダー借方勘定 資産精算勘定
    ノート: 購買オーダー借方勘定は、資産精算勘定またはその他の借方勘定にできます。この勘定科目は、資産会計仕訳が転記されると、資産精算勘定として貸方記入されます。
  7. 購買オーダーについて次の詳細を入力します。
    品目 数量 価格 オーダー済 控除対象税 明細合計
    品目1 1 250.00 1 6.25 256.25
  8. 購買オーダーで定義された在庫組織に品目を受け入れます。
  9. 受入済数量のシリアル番号を入力します。
  10. Oracle Cost Managementで、次のプロセスを実行します。
    • 受入から原価計算へのトランザクションの転送
    • 在庫から原価計算へのトランザクションの転送
    • 原価の原価管理への転送
    • 原価会計配分の作成
    • 会計の作成
  11. Oracle Supply Chain Executionで、「サプライ・チェーン実行」「受入会計」に移動します。
  12. タスク・ペインで「受入会計配分の作成」をクリックします。
  13. 「発行」をクリックして、「受入会計配分の作成」プロセスを実行します。
  14. タスク・ペインで「会計の作成」をクリックします。
  15. 「補助元帳アプリケーション」パラメータで、「受入会計」を選択します。
  16. 「発行」をクリックして、「会計の作成」プロセスを実行します。
  17. タスク・ペインの「受入会計配分のレビュー」をクリックします。
  18. ステップ11で作成した受入会計配分を検索します。
  19. トランザクション・ステータスが「最終計上済」であることを確認します。
  20. 「トランザクションの詳細と配分」セクションで、仕訳が正しいことを確認します。この表は、仕訳がどのように表示されるかを示しています。
    会計明細タイプ 原価ソース 借方 貸方
    受入検査 購買オーダー 250.00
    受入検査 購買オーダー 250.00
    受入検査 トランザクション税金 6.25
    費用経過勘定 トランザクション税金 6.25
  21. 「原価会計」の「原価会計配分のレビュー」ページで、トランザクションが完全に原価計算され、計上されていることを確認します。
  22. 「スケジュール済プロセス」ページから「固定資産の運用資産への関連付け」プロセスを実行します。
  23. 「資産の編集」ページの「固定資産」タブで、保守(導入ベース)資産に関連付けられている固定資産を確認できます。
  24. Oracle Maintenanceで、「受入を一括追加に転送」プロセスを実行します。
  25. Oracle Payablesで、請求価格差異のある受入照合済請求書を作成します。
  26. 請求書を承認し、「会計の作成」プロセスを実行します。この表は、仕訳がどのように表示されるかを示しています。
    明細番号 勘定科目詳細 借方 借方
    1 経過勘定 250.00
    2 その他 50.00
    3 控除対象税金 18.75
    4 請求価格差異 30.00
    5 運送費 100.00
    6 控除対象外税 6.25
    7 負債(請求および請求価格差異) 280.00
    8 負債(その他すべての明細) 175.00
  27. 買掛管理では、請求価格差異、運送費、その他、運送費、控除対象税と控除対象外税および税金請求価格差異を計上します。
  28. ステップ9から16までのプロセスを再実行します。
  29. Oracle Maintenanceで、「受入を一括追加に転送」プロセスを実行して、請求書情報をOracle Assetsに転送します。このプロセスでは、控除対象外税、請求価格差異、運送費、税金請求価格差異などの情報を、取得価額修正として「資産」に転送します。
  30. Oracle Assetsでは、ソース明細を準備して転記します。
  31. 「会計の作成」プロセスを実行します。
  32. 仕訳を表示します。この表は、仕訳がどのように表示されるかを示しています。
ノート: 控除対象税は「資産」に転送されません。
明細番号 勘定科目詳細 借方 借方
1 資産取得価額 436.25
2 資産取得価額精算 100.00
3 資産取得価額精算 100.00
4 資産取得価額精算(品目) 250.00
5 資産取得価額精算(運送費) 100.00
6 資産取得価額精算(その他) 50.00
7 資産取得価額精算(請求価格差異) 30.00
8 資産取得価額精算(控除対象外税) 6.25