マネージャと監査者による経費精算書の同時承認

処理オプションを設定して、マネージャの承認の完了前または完了後に経費監査者が経費精算書を監査することを許可できます。

マネージャの承認の完了前に経費監査者が経費精算書を監査できるようにする場合、経費精算書払戻が円滑になり、特定の監査者処理が影響を受けます。

「設定および保守」作業領域で、次のものを使用して「経費システム・オプションの管理」ページにナビゲートします。

  • オファリング: 財務

  • 機能領域: 経費

  • タスク: 経費システム・オプションの管理

監査承認の設定とその結果を次に示します。

  • 監査承認とマネージャ承認を並行して行うことを許可した場合、マネージャと経費監査者の両方が同時に経費精算書を承認できます。

  • 監査承認をマネージャ承認後に行うことを許可した場合、経費監査者はマネージャ承認の完了後に経費精算書を監査できます。

ノート:

経費精算書の処理および払戻は、マネージャと経費監査者の両方が経費精算書を承認した後にのみ実行できます。マネージャか経費監査者のどちらかが経費精算書を否認した場合、経費精算書は従業員に差し戻され、払戻の処理はされません。

承認ルール設定は、マネージャ承認と並行して行われるかマネージャ承認後に行われるかに関係なく、次のことに影響を与えます。

  • 監査者処理

  • 経費精算書ステータス

監査者処理

マネージャと経費監査者が同時に経費精算書を承認できる場合、次の監査者処理が影響を受けます。

  • 経費精算書の一部支払。

  • 経費精算書の否認。

  • 詳細情報の要求。

次の表は、経費監査者がマネージャ承認前または承認後に特定の処理を実行したときに影響を受ける経費監査者処理を示しています。

監査者処理

マネージャ承認と並行

マネージャ承認後

経費精算書の一部支払。

許可されていない経費項目を含む新しい経費精算書は、マネージャが経費精算書を承認するまで作成されません。

経費精算書の承認済の部分は、マネージャ承認が完了するまで経費払戻の対象になりません。

許可されていない経費項目を含む新しい経費精算書は、即時に作成されます。

経費精算書の承認済部分は経費払戻の対象となります。一部支払済の部分には、従業員の処理が必要です。

経費精算書の否認

経費精算書は経費払戻の対象でないため、マネージャは承認プロセスを続行できません。

経費精算書は経費払戻の対象ではありません。

詳細情報の要求

従業員は詳細情報の要求を即時には受け取りません。マネージャが経費精算書を承認した後、従業員に要求が送信されます。

従業員は詳細情報の要求を受け取ります。経費監査者は監査を続行します。

経費精算書ステータス

従業員が経費精算書を発行した後、その従業員に表示される経費精算書ステータスは、次の表に示すように、会社が設定した承認ルールに応じて異なります。

承認ルール設定

承認シナリオ

経費精算書ステータス

マネージャ承認と並行。

経費監査者が経費精算書を承認したが、マネージャがまだ承認していない。

マネージャ承認待ち

マネージャ承認後。

経費監査者がマネージャの後に経費精算書を承認。

経費監査者承認待ち。