平均残高の例

平均残高処理の概念を示すいくつかの例を示します。

最初の例はシナリオを示します。勘定科目A、勘定科目B、勘定科目Cの3つの貸借対照表勘定があります。各勘定科目の期間オープン残高は0.00 (USD)です。残りの例では、期間、四半期および平均累計の残高を示します。

1日目

会計期間の初日に発生するのは、次のトランザクションのみです。

勘定科目

借方

貸方

勘定科目A

1,000

勘定科目B

1,000

トランザクションの結果、残高は次のようになります。

勘定科目

アクティビティ

日末残高

残高総計

平均残高

勘定科目A

1,000

1,000

1,000

1,000

勘定科目B

(1,000)

(1,000)

(1,000)

(1,000)

各勘定科目の1日目の残高総計は、日末残高と同じです。平均残高は、残高総計を期間累計の日数である1で除算した値になります。

2日目

2日目に発生するトランザクションを次に示します。

勘定科目

借方

貸方

勘定科目A

100

勘定科目C

100

トランザクションの結果、残高は次のようになります。

勘定科目

アクティビティ

日末残高

残高総計

平均残高

勘定科目A

100

1,100

2,100

1,050

勘定科目B

0

(1,000)

(2,000)

(1,000)

勘定科目C

(100)

(100)

(100)

(50)

各勘定科目の残高総計は、1日目の日末残高と2日目の日末残高の合計と等しくなります。これを別の方法で表すと、残高総計はその前の残高総計に当日の日末残高を加算したものであるといえます。各勘定科目の平均残高は、残高総計を期間累計の日数である2で除算した値になります。

3日目

3日目に発生するトランザクションを次に示します。

勘定科目

借方

貸方

勘定科目B

200

勘定科目C

200

3つの勘定科目すべての結果残高を次に示します。

勘定科目

アクティビティ

日末残高

残高総計

平均残高

勘定科目A

0

1,100

3,200

1,066.67

勘定科目B

200

(800)

(2,800)

(933.33)

勘定科目C

(200)

(300)

(400)

(133.33)

各勘定科目の残高総計は、1日目から3日目までの日末残高の合計と等しくなります。また、平均残高は、残高総計を会計期間累計の日数である3で除算した値になります。