配分の一括逆仕訳の実行

合弁企業定義の設定の問題により誤って処理されたトランザクションから生成された配分の一括逆仕訳を実行します。

この修正プロセスでは、逆仕訳する配分があるトランザクションを特定するためのフィルタ基準を入力します。合弁企業および会計期間または日付範囲を指定する必要があります。このプロセスでは、トランザクションの会計日に対して期間または日付範囲が比較され、処理するトランザクションが決定され、それに応じて関連する配分が逆仕訳されます。

特定の勘定科目別にトランザクションをさらに絞り込むために追加のフィルタ条件を含めることができます。設定にOracle Project Costingとの統合が含まれている場合は、プロジェクト詳細を入力して、プロジェクトに関連付けられているトランザクションを識別できます。

修正プロセスでは、識別されたトランザクションに関連付けられている配分に対して次の処理が実行されます:

  • 当初配分が取り消されます。
  • 取り消された配分ごとに、配分明細タイプが「逆仕訳済」に設定された新しい配分が作成されます。

逆仕訳の完了後にトランザクションのステータスを「プロセスに使用可能」または「逆仕訳済」にリセットするようにこのプロセスを構成できます。合弁企業定義の設定の問題を訂正し、トランザクションを再度処理する必要がある場合は、ステータスを「プロセスに使用可能」に設定できます。処理する必要がなかったトランザクションの配分を逆仕訳している場合は、ステータスを「逆仕訳済」に設定できます。このステータスにより、そのトランザクションは再度配分されなくなります。

配分の一括逆仕訳を処理するには、次のステップを実行します:

  1. スケジュール済プロセスをオープンし、「合弁企業修正の処理」ジョブにアクセスします。
  2. 処理モードで「合弁企業配分逆仕訳の作成」を選択します。
  3. 逆仕訳ソースで「選択済トランザクションの配分」を選択します。
  4. 「合弁企業」ドロップダウン・リストで、配分を逆仕訳する必要があるトランザクションがある合弁企業を選択します。

  5. 「処理基準」ドロップダウン・リストで、「期間」または「会計日」のいずれかを選択して、配分を逆仕訳する必要があるトランザクションを特定する必要があります。

    • 「期間」を選択した場合は、表示されるフィールドで期間を選択します。
    • 「会計日」を選択した場合は、次のフィールドを使用して日付範囲を入力します:
      • 日付: 自。このフィールドに入力し、「日付: 至」フィールドを空白のままにすると、入力した日付から現在の日付までの会計日のすべてのトランザクションが選択されます。
      • 日付: 至。このフィールドに入力し、「日付: 自」フィールドを空白のままにすると、入力した日付およびそれ以前の会計日のすべてのトランザクションが選択されます。

    ドロップダウン・リストで「期間」または「会計日」を選択しても、期間または日付範囲を指定しないと、処理では、最早オープン期間に対応する会計日のすべてのトランザクションが選択されます。

    ノート: 指定した期間または日付範囲内に転記されたトランザクションに関連付けられた配分のみが処理されます。
  6. 次のフィールドを使用して、トランザクションのリストをさらに絞り込めます:
    • 勘定科目。特定の勘定科目のトランザクションを識別できます。
    • プロジェクト番号、タスク番号、支出タイプ。(プロジェクト原価計算統合のみ)これらのフィールドを使用して、特定のプロジェクトに関連付けられているトランザクションを識別します。タスク番号はプロジェクト番号に固有であるため、タスク番号を選択する場合は、最初にプロジェクト番号を選択する必要があります。
  7. 「逆仕訳後のトランザクション・ステータス」ドロップダウン・リストで、配分の逆仕訳後のトランザクションに設定するステータスを選択します:
    • プロセスに使用可能。トランザクションを再処理する必要がある場合は、このステータスを使用します。これにより、所有権定義、利害関係者または請求パートナの設定の問題を訂正し、トランザクションを再度配分できます。
    • 逆仕訳済。間違ったトランザクションを配分した場合は、このステータスを使用します。「逆仕訳済」ステータスにより、そのトランザクションは再度配分されなくなります。
    ノート: 後でトランザクションを再度配分できると判断した場合は、ステータスを「逆仕訳済」から「プロセスに使用可能」に変更できます。
  8. 次のフィールドを使用して、トランザクションおよび配分の逆仕訳の事由を含めます:
    • トランザクション逆仕訳事由
    • 配分逆仕訳事由
  9. 「発行」をクリックします。
  10. プロセスが完了したら、関連するテキスト・ファイルを開いて、選択したトランザクションの数と、選択済、逆仕訳処理済またはスキップ済の配分の数を表示します。
  11. 「合弁企業配分」作業領域にアクセスして、当初配分および関連する逆仕訳済配分をレビューできます。

    当初配分は、配分明細タイプが「取消済」として更新されます。配分明細タイプが「逆仕訳済」の新しい逆仕訳済配分が作成されます。

    逆仕訳済原価配分の場合、当初「借方」列にあった金額が「貸方」列に表示されます。逆仕訳済収益配分の場合、当初「貸方」列にあった金額が「借方」列に表示されます。