繰延費用

繰延費用を使用して、複数の一般会計期間にまたがり計上させたい費用の認識を繰延できます。複数期間会計を使用して、単一の会計イベントについて複数の会計期間にまたがる仕訳を作成します。

複数期間会計

設定および考慮事項:

請求書明細または請求書配分のいずれかに複数期間の開始日と終了日が指定されている場合、Oracle Payablesは自動的に複数期間会計の請求書であるとみなします。

事前定義済の会計ルールで使用される按分算式の設定を編集して、費用を認識できます。Oracleにより2つの按分算式が事前定義されています。

  1. 1つは期間数に基づく按分です。

  2. もう1つは日数に基づく費用の按分です。

ヒントおよび考慮事項

  • 事前定義済の複数期間会計ルールでは、期間数に基づく按分算式が使用されます。

  • 期間に基づく按分を使用しない場合は、ルールを構成する必要があります。

  • 複数期間会計の仕訳は、請求書が計上済の場合のみ生成されます。

ノート:

事前定義済の会計ルールでは、期間数に基づく按分が使用されます。

費用の繰延

複数期間会計のトランザクションを作成するときに、次の項目を入力する必要があります。

  • 開始日: 複数期間会計が開始する日付。

  • 終了日: 複数期間が終了する日付。

  • 経過勘定: 認識されるまでの費用に割り当てる勘定科目。

ノート:

これらの列は、複数期間会計の列グループに表示されますが、デフォルトでは非表示です。属性は請求書明細と請求書配分の両方で使用できます。控除対象税配分を除き、請求書明細レベルで割り当てられる値が自動的に請求書配分のデフォルトになり、上書き可能です。

考慮事項

終了日は、仕訳が最後に認識される日付より早い日付には変更できません。

費用が完全に認識された後は、複数期間会計の開始日と終了日は編集できません。

複数期間経過勘定に対する変更は、計上済の請求書には影響しません。

請求書明細または請求書配分の取消は、常に、最後の複数期間会計認識の仕訳の日付より後の次のオープン期間初日に計上されます。これは、複数期間会計の最終日がオープン期間内かクローズ期間内かに関係なく適用可能です。