前払金

前払金は、商品やサービスの提供を予想してサプライヤに支払う金額です。Oracle Fusion Payablesでは、前払金を一種の請求書として未処理請求書に充当し、請求書金額を減額できます。

前払金を充当するには、その前払金を前もって全額支払う必要があります。

「請求書オプションの管理」ページでは、請求書入力中に充当可能前払金を表示するかどうかなどの前払金オプションを設定できます。

前払金の作成

前払金を作成するには、請求書タイプとして「前払金」を指定します。

「前払金充当の許可」オプションを選択すると、前払金の充当が可能になり、前払金が一時として分類されます。一時的前払金の一例として、ホテルに対するケータリング・デポジットがあります。ホテルから請求書を受領した時点で、前払金を請求書に充当し、支払う必要のある請求書金額を減額できます。

「前払金充当の許可」オプションを使用不可にすると、前払金の充当が不可になり、前払金が充当不可として分類されます。充当不可前払金の一例として、請求が発生しないものと想定される敷金があります。

前払金の充当

前払金を充当すると、請求書に支払済額が反映され、充当可能な前払金の分だけ減額されます。前払金充当明細とそれに対応する配分が請求書に追加されます。

充当済前払金は、内税または外税のいずれかとして処理します。サプライヤからの請求書内で前払金が言及されている場合もあります。サプライヤが前払金とそれに伴う税金の分だけ請求書金額を減額している場合、その前払金は内税です。前払金の充当時に「請求書に含める」オプションを選択して、その前払金を内税として指定できます。請求書に外税前払金を充当する場合は、未払の請求書金額が前払金充当金額の分だけ減額されます。

前払金が購買オーダーと照合されると、前払金の充当時に購買オーダー数量が更新されます。

請求書通貨以外の通貨で前払金を支払うこともできます。これを行うには、請求書と前払金の両方の請求書通貨が同じであることを確認する必要があります。たとえば、次の買掛/未払金文書を考えてみます。

  • 請求書: 請求書通貨 = USD、支払通貨 = CAD

  • 前払金: 請求書通貨 = USD、支払通貨 = RUB

どちらの買掛/未払金文書でも請求書通貨としてUSDを使用しているため、この請求書に前払金を充当できます。

前払金の非充当

前払金を間違って請求書に充当した場合は、その前払金を非充当にすることができます。その後、その前払金を別の請求書に充当できます。