Receivables発生主義会計仕訳

Receivablesでは、自動会計構造および補助元帳会計ルールで指定された情報を使用して、収益、売掛金、運送費、税金、前受収益、未請求売掛金、延滞手数料および自動インボイス決済(仮勘定)勘定科目に対して、デフォルトの勘定科目を作成します。

「売掛/未収金会計の作成」プロセスを発行して、補助元帳で会計仕訳を作成します。

次の項では、発生主義会計を使用してReceivablesにトランザクションを入力した際に作成されるデフォルトの会計仕訳について説明します。

  • 請求書

  • クレジット・メモおよび対顧客勘定クレジット

  • 入金

  • 送金

  • 修正

  • デビット・メモ

  • クレジット・カード払戻

請求書

この項では、請求書に対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

標準の請求書を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金

なし

なし

収益

なし

税金(税金を借方記入する場合)

なし

運送費(運送費を借方記入する場合)

3か月の固定期間収益スケジューリング・ルールを使用して未収請求ルールで請求書を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

ルールの最初の期間の場合:

借方

貸方

未請求売掛金

なし

なし

収益

ルールの2番目の期間の場合:

借方

貸方

未請求売掛金

なし

なし

収益

ルールの3番目の期間の場合:

借方

貸方

未請求売掛金

なし

なし

収益

売掛/未収金

なし

なし

未請求売掛金

なし

税金(税金を借方記入する場合)

なし

運送費(運送費を借方記入する場合)

前受請求ルールで請求書を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

ルールの最初の期間の場合:

借方

貸方

売掛/未収金

なし

なし

前受収益

なし

税金(税金を借方記入する場合)

なし

運送費(運送費を借方記入する場合)

前受収益

なし

なし

収益

認識されている部分のルールのすべての期間の場合:

借方

貸方

前受収益

なし

なし

収益

クレジット・メモおよび対顧客勘定クレジット

この項では、クレジット・メモに対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

請求書、デビット・メモまたはチャージバックを貸方記入する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

収益

なし

税金(税金を貸方記入する場合)

なし

運送費(運送費を貸方記入する場合)

なし

なし

売掛金(クレジット・メモ)

売掛金(クレジット・メモ)

なし

なし

売掛金(請求書)

賦払に対してクレジット・メモを入力する場合、LIFO、FIFOおよび按分の分割条件方法のいずれかを選択できます。請求ルールおよび収益スケジューリング・ルールを使用する請求書に対してクレジット・メモを入力する場合、LIFO、按分およびUnitの収益払戻しルールのいずれかを選択できます。

「クレジット・メモに使用される請求書会計」プロファイル・オプションが「はい」に設定されている場合、Receivablesは、元のトランザクションの勘定を貸方記入します。このプロファイル・オプションが「いいえ」に設定されている場合、Receivablesにより、自動会計を使用して、運送費、売掛金、収益および税金の勘定が判定されます。Receivablesは、自動会計で指定した対顧客勘定クレジットの会計情報を使用して、仕訳を作成します。

一般会計に転記後、クレジット・メモの会計情報を更新できます。Receivablesにより、元の会計情報が監査証跡として維持され、相殺仕訳と新規仕訳が作成されます。

標準クレジット・メモの消込取消を行うと、Receivablesにより会計仕訳が戻し処理され、次の仕訳が作成されます。

借方

貸方

売掛金(請求書)

なし

なし

売掛金(クレジット・メモ)

標準クレジット・メモが対顧客勘定クレジット・メモに変換されます。

「クレジット・メモに使用される請求書会計」プロファイル・オプションが「いいえ」に設定されている場合、標準クレジット・メモの消込取消を行う際に、売掛/未収金勘定を入力する必要があります。

この項では、対顧客勘定クレジットに対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

対顧客勘定クレジットを入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

収益(明細金額を貸方記入する場合)

なし

税金(税金を貸方記入する場合)

なし

運送費(運送費を貸方記入する場合)

なし

なし

売掛金(対顧客勘定クレジット)

Receivablesでは、自動会計構成で指定した運送費、売掛金、収益および税金の勘定を使用して、これらの仕訳が作成されます。

対顧客勘定クレジットが請求書に消し込まれると、次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛金(対顧客勘定クレジット)

なし

なし

売掛金(請求書)

入金

この項では、入金に対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

入金を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛/未収金

請求書に対して入金を全額消し込む場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

未消込現金

なし

なし

未消込現金

なし

売掛/未収金

ノート:

これらの例は、入金は送金なしの送金方法および直接の決済方法であることを想定しています。

不明入金を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

不明

対顧客勘定入金を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

未消込

未消込

なし

なし

対顧客勘定

入金に割引が含まれる場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛/未収金

期限内割引/前受割引

なし

なし

売掛/未収金

Receivablesでは、この入金区分に対して送金銀行で指定したデフォルトの現金、未消込、不明、対顧客勘定、前受および期限内勘定が使用されます。

入金を入力し、これを(入金の残高を増額する)対顧客勘定クレジットと組み合せる場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

未消込現金

クレジット・メモの売掛金をクローズして、未消込現金残高を増額するには、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金

なし

なし

未消込現金

入金を入力し、これをマイナスの修正と組み合せる場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛金(請求書)

消込

なし

なし

売掛金(請求書)

売掛/未収金活動を定義する際に、消込勘定を設定します。

入金を入力し、これをプラスの修正と組み合せる場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛金(請求書)

売掛金(請求書)

なし

なし

消込

入金の未消込金額を消し込む場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

未消込現金

なし

なし

消込

入金を入力し、これをチャージバックと組み合せる場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛金(請求書)

売掛金(チャージバック)

なし

なし

チャージバック(活動)

チャージバック(活動)

なし

なし

売掛金(請求書)

売掛/未収金活動を定義する際に、チャージバックを設定します。

入金間で資金を移動するには、ある入金を別の入金に消し込みます。次の仕訳は、入金1から入金2への資金の移動を示しています。

借方

貸方

未消込現金(入金1)

なし

なし

ネッティング(入金1)

ネッティング(入金2)

なし

なし

未消込現金(入金2)

ノート:

両方の入金は、同じ通貨にする必要があります。

入金間の消込が完了すると、入金2は、借方品目に消し込むことができる追加の資金を取得します。

売掛/未収金活動を定義する際に、支払ネッティングを設定します。

ただし、両方の入金が外貨の場合、入金を取得したときに為替差損益がある可能性があります。為替差損益は、入金消込の時点でメインの入金(入金2)において実現します(ネッティング)。

その後、入金1または2で換算レートを修正した場合、次の処理が実行されます。

  • 両方の入金のすべての勘定をロールバックします。

  • 修正した換算レートを使用して、ネッティング消込を含め、会計仕訳を再作成します。

  • 入金で追加の資金を取得した際の、為替差損益を再計算します。

送金

この項では、送金に対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

銀行への送金が必要な入金を作成した場合、Receivablesにより、現金のかわりに確認勘定が借方記入されます。送金が必要な入金の例には、換金される前の小切手があります。このような入金を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

確認

なし

なし

売掛/未収金

標準またはファクタリングの2つの方法のいずれかを使用して、入金を送金銀行へ送金できます。標準の送金方法を使用して入金を送金する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

送金

なし

なし

確認

入金を決済する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

銀行手数料

なし

なし

送金

ファクタリングの送金方法を使用して入金を送金する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

ファクタ

なし

なし

確認

入金を決済する場合、Receivablesにより、将来の日付で満期になる入金の短期負債が作成されます。ファクタリング・プロセスにより、満期日の前に現金を受領でき、顧客が満期日に残高を支払うまで、入金額を支払う義務があるとみなされます。支払を受領する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

銀行手数料

なし

なし

短期借入金

Receivablesにより、満期日に短期負債の戻し処理が行われ、次の仕訳が作成されます。

借方

貸方

短期借入金

なし

なし

ファクタ

修正

この項では、修正に対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

請求書に対してマイナスの修正を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

消込

なし

なし

売掛金(請求書)

請求書に対してプラスの修正を入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛金(請求書)

なし

なし

消込

デビット・メモ

この項では、デビット・メモに対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

デビット・メモを入力する場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金

なし

なし

収益(明細金額を入力する場合)

なし

税金(税金を借方記入する場合)

なし

運送費(運送費を借方記入する場合)

売掛/未収金

なし

なし

延滞手数料

クレジット・カード払戻

この項では、クレジット・カード払戻に対するデフォルトの会計仕訳について説明します。

入金の消込を取り消し、クレジット・カード払戻に対する入金を再度消し込む場合、Receivablesにより次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金

なし

なし

未消込

未消込

なし

なし

売掛/未収金活動(決済勘定)

クレジット・カード払戻に対する入金の消込後、Receivablesにより、自動的に払戻額でマイナスのその他入金が作成され、次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金活動(決済勘定)

なし

なし

現金

マイナスのその他入金の戻し処理を行うか、またはクレジット・カード払戻活動の消込を取り消すことによって、クレジット・カード払戻の戻し処理を行う場合、Receivablesにより、マイナスのその他入金の仕訳が作成されます:

借方

貸方

現金

なし

なし

売掛/未収金活動(決済勘定)

Receivablesにより、元の支払の入金について次の仕訳が作成されます:

借方

貸方

売掛/未収金活動(決済勘定)

なし

なし

未消込