履行義務識別ルールの作成
この例では、履行義務識別ルールを作成する方法を示します。このルールを使用して、オーダー明細を収益契約内の個別の履行義務にグループ化する方法を決定します。
この例では、会社は携帯電話や通話およびテキスト・プランを販売する通信会社です。スマートフォンおよびプラン・サービスは個別の品目番号としてリストされますが、独自の品目番号と組み合せたサービスとして価格設定および販売されます。
履行義務ルールには義務の充足方法が割り当てられます。つまり、ある時点または長期の引渡しパターンがある商品とサービスを区別できるグループ化属性を決定する必要があります。これは、アプリケーションが義務の収益を認識するときに機能し、同じ引渡しパターンの商品とサービスのみを同じ履行義務に結合するために重要です。
在庫品目構造および販売オーダー・データをさらに分析すると、在庫品目カテゴリをグループ化属性として使用すると、適切な履行義務表示になることがわかりします。ただし、品目カテゴリは顧客契約ソース文書明細の指定属性ではありません。データ・チームと協力し、拡張可能属性で品目カテゴリを指定できることに同意します。収益基準データのインポート・テンプレートは、拡張可能明細属性文字43を使用して品目カテゴリをRevenue Managementに渡します。
通信の例を使用して、履行義務識別ルールを作成します。このルールは、拡張可能明細属性文字43で提供される品目カテゴリに基づいて履行義務として含める販売オーダー明細を識別します。ただし、履行義務には手数料を含めないことにします(手数料は個別に取り扱い、手数料に対して個別のルールを作成します)。その結果、ルールには除外条件が含まれます。
手数料は収益の配分に含まれませんが、手数料を免除履行義務として会計契約に表示する必要があります。前のルールから手数料オーダー明細を除外したため、アプリケーションで手数料オーダー明細を使用して配分から免除された履行義務を作成するために、2番目のルールを作成する必要があります。
デバイス、テキストおよびデータ・プランのルールの作成
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「履行義務識別ルールの管理」ページにナビゲートします。
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「行の追加」アイコンをクリックして、新しい履行義務識別ルールを作成します。
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次のヘッダー・フィールドに、リストされている値を入力します。
フィールド
値
説明
名前
デバイス、テキストおよびデータのプラン
ルールを作成する履行義務のタイプを説明します。
優先度
30
値が小さいほど、優先度は高くなります。つまり、値が小さいルールが最初に適用されます。
使用可能
はい
ルールが使用可能であることを示します。
配分から免除
いいえ
履行義務を配分プロセスに含めるかどうかを示します。
充足方法
一部許可
収益が認識されるタイミングを示します。
履行義務の委譲
いいえ
この値を有効にすると、履行義務が一連の履行義務に自動的に委譲されます。
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「グループ化属性」セクションで、「行の追加」アイコンをクリックして、リストされている照合グループ1の値を入力します。
フィールド
値
説明
ソース文書タイプ
サード・パーティ
グループ属性を定義するソース文書タイプ。1つのルールに複数のソース文書タイプを指定できます。
ソース文書属性名
請求先顧客パーティ識別子
グループ化属性として使用する属性の名前。
照合グループ
1
単一の契約にグループ化するために、ソース明細に複数の照合基準を使用できます。
参照にコピー
使用不可
ルールでグループ化属性に対してこのオプションを有効にすると、グループ化属性の値が「顧客契約の管理」ページの「参照」フィールドに移入されます。
「参照にコピー」機能を使用すると、次のことができます。
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照合グループごとに1つのソース文書属性名のみを有効にします。
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ルールを作成する場合にのみ、「参照にコピー」オプションを有効にします。
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ルールの使用後は、「参照にコピー」フィールドと「参照プリフィクス」フィールドは更新されません。
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「グループ化属性」セクションで、「行の追加」アイコンを再度クリックして、リストされている照合グループ2の値を入力します。
フィールド
値
説明
ソース文書タイプ
サード・パーティ
グループ属性を定義するソース文書タイプ。1つのルールに複数のソース文書タイプを指定できます。
ソース文書属性名
拡張可能明細文字属性43
グループ化属性として使用する属性の名前。
照合グループ
2
単一の契約にグループ化するために、ソース明細に複数の照合基準を使用できます。
参照にコピー
使用可能
ルールでグループ化属性に対してこのオプションを有効にすると、グループ化属性の値が「顧客契約の管理」ページの「参照」フィールドに移入されます。
「参照にコピー」機能を使用すると、次のことができます。
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照合グループごとに1つのソース文書属性名のみを有効にします。
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ルールを作成する場合にのみ、「参照にコピー」オプションを有効にします。
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ルールの使用後は、「参照にコピー」フィールドと「参照プリフィクス」フィールドは更新されません。
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「除外される条件」セクションで、「条件の追加」をクリックします。
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次の表の値を入力します。
フィールド
値
説明
条件
拡張可能明細文字属性43は手数料と等しい
会社では、電話、サービス、データ・プラン、手数料など、様々な種類の製品サービスを提供しています。手数料を履行義務から除外する必要があります。除外される条件により、手数料が含まれなくなります。
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「保存してクローズ」をクリックして、履行義務識別ルールを作成します。
手数料のルールの作成
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「履行義務識別ルールの管理」ページにナビゲートします。
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「行の追加」アイコンをクリックして、2番目の履行義務識別ルールを作成します。
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次のヘッダー・フィールドに、リストされている値を入力します。
フィールド
値
説明
名前
通信料金
ルールを作成する履行義務のタイプを説明します。
優先度
65
値が小さいほど、優先度は高くなります。つまり、小さい値を持つルールが最初に適用されます。
使用可能
はい
ルールが完成し、使用できる状態であることを示します。
配分から免除
はい
履行義務を配分プロセスに含めるかどうかを示します。
充足方法
一部許可
収益が認識されるタイミングを示します。
履行義務の委譲
いいえ
この値を有効にすると、履行義務が一連の履行義務に自動的に委譲されます。
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「グループ化属性」セクションで、「行の追加」アイコンをクリックして、リストされている照合グループ1の値を入力します。
フィールド
値
説明
ソース文書タイプ
サード・パーティ
グループ属性を定義するソース文書タイプ。1つのルールに複数のソース文書タイプを指定できます。
ソース文書属性名
請求先顧客パーティ識別子
グループ化属性として使用する属性の名前。
照合グループ
1
単一の契約にグループ化するために、ソース明細に複数の照合基準を使用できます。
参照にコピー
使用不可
ルールでグループ化属性に対してこのオプションを有効にすると、グループ化属性の値が「顧客契約の管理」ページの「参照」フィールドに移入されます。
「参照にコピー」機能を使用すると、次のことができます。
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照合グループごとに1つのソース文書属性名のみを有効にします。
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ルールを作成する場合にのみ、「参照にコピー」オプションを有効にします。
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ルールの使用後は、「参照にコピー」フィールドと「参照プリフィクス」フィールドは更新されません。
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「グループ化属性」セクションで、「行の追加」アイコンを再度クリックして、リストされている照合グループ2の値を入力します。
フィールド
値
説明
ソース文書タイプ
サード・パーティ
グループ属性を定義するソース文書タイプ。1つのルールに複数のソース文書タイプを指定できます。
ソース文書属性名
拡張可能明細文字属性43
グループ化属性として使用する属性の名前。
照合グループ
2
単一の契約にグループ化するために、ソース明細に複数の照合基準を使用できます。
参照にコピー
使用可能
ルールでグループ化属性に対してこのオプションを有効にすると、グループ化属性の値が「顧客契約の管理」ページの「参照」フィールドに移入されます。
「参照にコピー」機能を使用すると、次のことができます。
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照合グループごとに1つのソース文書属性名のみを有効にします。
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ルールを作成する場合にのみ、「参照にコピー」オプションを有効にします。
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ルールの使用後は、「参照にコピー」フィールドと「参照プリフィクス」フィールドは更新されません。
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「除外される条件」セクションで、「条件の追加」をクリックします。
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次の表の値を入力します。
フィールド
値
説明
条件
拡張可能明細文字属性43は手数料と等しくない
このルールでは、カテゴリが手数料でない品目カテゴリは無視されます。アプリケーションでは、品目カテゴリが「手数料」の明細のみが処理されます。次に、これらの明細が配分から免除される履行義務として識別されます。
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「保存してクローズ」をクリックして、履行義務識別ルールを作成します。