ソース文書明細REST APIの概要

ソース文書明細Rest APIを使用して、Fusionソース・アプリケーションからインポートされたソース文書明細のデータを編集します。

このサービスを使用して、配賦および収益認識の処理に役立つように、ソース文書明細のデータを変更または追加できます。

このサービスでは、次のような属性を更新できます:

  • 独立販売単価
  • 見込会計をトリガーする属性
  • 既存の契約に明細を追加する属性

この機能は、すべてのクラウド・ソース文書タイプに適用されます。

ソース文書明細REST APIを使用してソース文書タイプのソース文書明細データを更新するには、最初に「ソース文書タイプの管理」ページでソース文書タイプに対して「RESTサービスからの更新の許可」オプションを有効にする必要があります。

クラウド・ソース文書タイプに対して「RESTサービスからの更新の許可」オプションを有効にすると、FUSION_REST_UPDATEの一時データ変換ステータスがソース文書明細に割り当てられます。データ変換ステータスがFUSION_REST_UPDATEのすべてのソース文書明細はREST APIで使用でき、適格な属性を更新できます。

ソース文書番号、品目、顧客購買オーダー番号、ソース文書明細一意識別子などの属性を使用して、ソース文書明細を問い合せます。その後、REST APIを使用して、各ソース文書明細の適格な属性を更新できます。必要な属性を更新した後、ソース文書明細のデータ変換ステータス属性をFUSION_REST_INITに設定します。これで、この明細はアプリケーションによる追加処理に適格になります。

「顧客契約ソース・データの検証」プロセスを実行して、REST APIによって更新されたソース文書明細を検証し、変更が正しいことを確認します。検証に合格しない明細は、契約文書エラーの修正スプレッドシートを使用して訂正できます。

ソース文書明細REST APIの有効化および使用

更新されたソース文書明細を検証するには:

  1. 「設定と保守」作業領域にナビゲートします。
  2. 「ソース文書タイプの管理」タスクを検索します。
  3. 「ソース文書タイプの管理」ページで、更新するソース文書タイプの「RESTサービスからの更新の許可」チェック・ボックスを選択します。
  4. クラウド・アプリケーションからOracle Revenue Managementにデータをインポートします。
  5. 「顧客契約ソース・データの検証」プロセスを実行します。
  6. 必要なソース文書明細を問い合せ、ソース文書明細REST APIを使用して必要な属性を更新します。
  7. すべてのソース文書明細のデータ変換ステータスをFUSION_REST_INITに更新します。
  8. 「顧客契約ソース・データの検証」プロセスを実行します。
  9. エラーがある場合は、契約文書エラーの修正スプレッドシートを使用して修正します。
  10. 「顧客契約ソース・データの検証」プロセスを実行して、スプレッドシートで修正されたソース文書明細を検証します。
  11. 「顧客契約の識別」プロセスを実行します。
ノート: また、収益基準データ・インポートのファイルベース・データ・インポート(FBDI)テンプレートを使用して、サードパーティ・ソースの収益基準データのこれらの属性を更新することもできます。

収益基準データ・インポートのファイルベース・データ・インポート・テンプレートを使用して収益データをインポートする方法の詳細は、『収益管理の使用』ガイドを参照してください。

ソース文書明細属性の更新

ソース文書明細REST APIを使用して、各ソース文書明細の適格属性を更新します。

この表は、REST APIを使用して更新できるソース文書明細属性を示しています。

ソース文書明細の属性

属性名 列名
重要でない変更タイプ IMMATERIAL_CHANGE_CODE
契約改訂日 CONTRACT_MODIFICATION_DATE
終了日 TERMINATION_DATE
既存の契約に追加 ADD_TO_CONTRACT_FLAG
新規明細を既存の契約に追加するための処理コード ADD_TO_CONTRACT_ACTION_CODE
親明細文書タイプ・コード INITIAL_DOCUMENT_TYPE_CODE
親ソース文書明細一意識別子番号1から5 INITIAL_DOC_LINE_ID_INT_1から5
親ソース文書明細一意識別子キャラクタ1から5 INITIAL_DOC_LINE_ID_CHAR_1から5
親明細ソース・システム INITIAL_SOURCE_SYSTEM
スタンドアロン販売単価 UNIT_SSP
データ変換ステータス DATA_TRANSFORMATION_STATUS

必要に応じて属性を更新した後、「データ変換ステータス」属性をFUSION_REST_INITに設定して、明細をさらに処理できるようにします。

詳細は、Oracle Fusion Cloud FinancialsのREST APIガイドを参照してください。