価格設定ディメンション区分

価格区分は、価格設定ディメンション・セグメント値として文書明細に割り当てられ、独立販売価格を設定するための販売の分類に役立ちます。

Revenue Managementには、次の3つのタイプの価格設定区分があります。

  • 数量区分

  • 金額区分

  • セット区分

数量および金額区分を設定する場合は、範囲間にギャップがないことを確認する必要があります。たとえば、低値区分が0から100の場合、中区分は100から始まる必要があります。低値区分が0から100、中値区分が101から1000、明細の数量が100.1といったギャップで区分を設定した場合、金額が2つの範囲の間にあるため、価格設定ディメンションの組合せは導出されません。

0から100の数量区分と100から500の数量区分を作成するとします。値が100の場合、低区分に分類されます。値が100.1以上の場合は、その次の区分に分類されます。

Quantity Band

製品の価格が製品の販売数によって異なる場合は、数量区分を使用します。

次の例は、4つの数量区分と、対応する単位当たりの定価があるサンプル価格ポリシーを示しています。

数量区分

単位当たりの定価

説明

0 - 100

USD 1000

100までの値は、この範囲に含まれます。

100-500

USD 900

100を超え500まで値は、この範囲に含まれます。

500-1000

USD 800

500を超え1000までの値は、この範囲に含まれます。

1000以上

USD 700

1000を超える値は、この範囲に含まれます。

割引率が定価ではなく販売数量に基づいている場合も、数量区分を使用する必要があります。

Revenue Managementでは、トランザクション明細の数量を使用して数量が含まれる区分が識別され、その区分名が価格設定ディメンション値として自動的に割り当てられます。

金額区分

金額区分は数量区分に似ていますが、製品の価格が販売数量ではなく販売合計値に依存する場合は、金額区分が使用されます。

次の例は、4つの金額区分と、対応する単位当たりの定価があるサンプル価格ポリシーを示しています。

金額区分

単位当たりの定価

説明

0-10,000

USD 100

10,000までの値は、この範囲に含まれます。

10,000-50,000

USD 90

10,000を超え50,000までの値は、この範囲に含まれます。

50,000-100,000

USD 80

50,000を超え100,000までの値は、この範囲に含まれます。

100,000以上

USD 70

100,000を超える値は、この範囲に含まれます。

割引率が定価ではなく販売合計値に基づいている場合も、金額区分を使用する必要があります。

Revenue Managementでは、トランザクション明細の明細金額を使用して金額が含まれる区分が識別され、その区分名が価格設定ディメンション値として自動的に割り当てられます。

セット区分

セット内の個々の値ではなく価格設定ディメンション値としてセット名を割り当てる場合は、価格設定ディメンションのセット区分タイプを使用します。たとえば、セット区分を使用して、地域によって価格ディメンション値を割り当てることができます。

セットとその個々の値を定義できます。トランザクションの属性値を詳細値として使用して、トランザクションのセット名を自動的に識別するように設定を構成できます。

次の例は、地域に使用されるセット区分を示しています:

文書属性

文書属性値

地理ディメンション値

請求先顧客

ドイツ

欧州

請求先顧客

フランス

欧州

請求先顧客

カナダ

北米

請求先顧客

米国

北米

この例では、「請求先顧客」文書属性に、製品を購入する顧客のホスト国名が格納されます。この場合、「請求先顧客国」属性値を基準として使用して「地理」価格設定ディメンションの値を識別するように、Revenue Managementを構成します。たとえば、トランザクションの請求先顧客の国がドイツの場合は、Revenue Managementによって、「地理」価格設定ディメンションの値として、欧州が自動的に割り当てられるようにします。