税金消込および監査レポート

このトピックでは、税金突合せレポート、課税対象勘定別税金突合せレポートおよび税務監査証跡レポートに関する詳細を示します。

概要

税金突合せおよび監査レポートには次のものが含まれます。

  • 税金突合せレポート: 一定期間のOracle Fusion Receivablesのすべてのトランザクションについて課税対象額および税額を税勘定別に一覧で示します。勘定に基づくフレックスフィールド・フィルタ・パラメータが含まれます。

    次の図はこのレポートの例です。

    税金突合せレポートの例。
  • 課税対象勘定別税金突合せレポート: Oracle Fusion Payables、Oracle Fusion ReceivablesおよびOracle Fusion Tax Repositoryで作成された課税トランザクション情報を一覧で示します。勘定に基づくフレックスフィールド・フィルタ・パラメータが含まれます。

    次の図はこのレポートの例です。

    課税対象勘定別税金突合せレポートの例。
  • 税務監査証跡レポート: Oracle Fusion Payablesで作成および転記された詳細な税金および請求書情報と、入力された通貨および元帳通貨での各税率コードの合計金額を示します。2つのレポート・レイアウト(請求書および税コード)を使用できます。

    次の図はこのレポートの例です。

    税務監査証跡レポートの例。

突合せレポートはテンプレートで提供されます。これらのテンプレートは、そのまま使用することも、レポート・ニーズを満たすように変更することもできます。

重要な知見

税金消込レポート

税金突合せレポートは、定期的な税金還付の仮受税金部分を準備するのに使用します。このレポートでは、特定の期間のすべての営業トランザクションの課税対象額および税額と仮受税金を一覧で示します。そのため、様々な税率コードの税債務を識別および確認できます。すべてのトランザクション情報および仮受税金情報は、詳細レベルまたは要約レベルで表示されます。

このレポートでは、以下を含むように選択できます。

  • 一般会計に転記されるトランザクションのみ

  • 一般会計に転記されないトランザクションのみ

  • 両方のタイプのトランザクション

このレポートでは次の項目別に情報をグループ化し、合計を示します。

  • 勘定科目

  • トランザクション区分

  • 会社

課税対象勘定別税金突合せレポート

課税対象勘定別税金突合せレポートは、Oracle Fusion Payables、Oracle Fusion ReceivablesおよびOracle Fusion Tax Repositoryの課税対象トランザクションをレポートするのに使用します。このレポートを使用して、期末の課税対象勘定残高と税額の突合せを実行できます。このレポートには計上済トランザクションのみが一覧表示されます。

課税対象勘定別税金突合せレポートは、次の処理に役立ちます。

  • 単一のソースからの税金還付の準備

  • 期末の課税対象勘定残高の突合せ

レポートの要約処理レベルのオプションは次のとおりです。

  • 課税対象勘定: 課税対象勘定別および税率コード別にトランザクションを表示します。このレポートでは、1つの勘定科目内の各税率コードの合計と各勘定科目の合計を出力します。

  • 税率コード: 税率コード別および課税対象勘定別にトランザクションを表示します。このレポートでは、1つの税率コード内の各勘定科目の合計と各税率コードの合計を出力します。

ノート:

事前定義のテンプレートでは、税率コードおよび課税勘定別にトランザクションが整理されたレポートが提供されます。

会計セグメント範囲によって、そのセグメント範囲内の勘定科目に転記された課税明細でトランザクションをレポートできるようになります。通貨を指定して、その通貨のトランザクションのみをレポートに含めるようにします。

税務監査証跡レポート

税務監査証跡レポートは、転記済または一部転記済の購買トランザクションの税金情報を確認するのに使用します。デフォルトではすべてのトランザクション・タイプが含められますが、レポートに含めるトランザクションのタイプを選択することもできます。たとえば、請求書は含めるが、前払金および外部税金トランザクション(Tax Repositoryからインポート)は除外するレポートを作成できます。

税務監査証跡レポートでは、次の詳細情報が提供されます。

  • 税金および請求書に関する詳細情報と、入力通貨および元帳通貨での合計金額。

  • すべての転記済または一部転記済の請求書の配分。

  • 各請求書の税額および課税対象額。

情報を請求書別および税率コード別に順序付けしたり、データをレポート期間別、税コード別および税率別にグループ化したりできます。

レポートのパラメータ

次の表に、税金突合せレポートおよび監査レポートに共通するレポート・パラメータの一部を示します。

パラメータ

説明

レポート・レベル

レポートを実行するレベルを選択します。3つのレベル(「元帳」「法的エンティティ」および「税務登録番号」)から選択できます。

レポート・コンテキスト

レポートのコンテキストを指定します。このパラメータの値のリストは、選択したレポート・レベルによって異なります。

  • レポート・レベルとして「法的エンティティ」を選択する場合は、レポート対象となる法的エンティティを選択し、必要に応じて税務登録番号を選択します。「税務登録番号」パラメータに税務登録番号を入力すると、その税務登録番号に関連付けられている特定の法的レポート・ユニットに対して入力されたトランザクションのサブセットのみに関するレポートが作成されます。

    特定の税務登録番号のレポートを実行して、同じ税務登録番号を共有する法的エンティティに対して入力されたトランザクションに関するレポートを作成します。これは税グループ登録とも呼ばれます。

  • レポート・レベルとして「元帳」を選択する場合は、セキュリティ・プロファイル内の元帳セットまたはデータ・アクセス・セットで定義されている元帳に関連付けられている法的エンティティについてレポートできます。会計処理に合わせて税金活動を確認する場合は、元帳別に税金レポートを実行します。

    元帳の通貨またはトランザクションの通貨とは異なる通貨で税金活動を表示する必要がある場合は、元帳別に税金レポートを実行します。

税務登録番号

レポート・レベルが「法的エンティティ」の場合は、法的レポート・ユニットに割り当てられている税務登録番号を入力します。

税金ポイント日付

指定した日付範囲のトランザクションが含められます。

税金ポイント日付は、納税者が税務当局に税金を支払う義務を負った日付です。

FAQ

次の表に、税金突合せレポートおよび監査レポートについてよくある質問を示します。

FAQ

回答

どうすればレポートが見られますか。

「ナビゲータ」メニューの「スケジュール済プロセス」ワークエリアでこのレポートをスケジュールおよび実行します。

これらのレポートは誰が使用しますか。

  • 税金マネージャ

  • 税金会計士

これらのレポートを使用するのはいつですか。

次のように使用します。

  • 税金突合せレポートは、納税申告書を準備する際や総勘定元帳への転記結果との突合せを行う際に使用します。

  • 税務監査レポートは、転記済または一部転記済の購買トランザクションの税金情報を確認するのに使用します。

これらはどのようなタイプのレポートですか。

Oracle Analytics Publisher