会計ハブ・トランザクションを次のオープン期間にスイープ

未解決の会計ハブ・トランザクションを前の会計期間から次のオープン期間にスイープします。

未解決のトランザクションをスイープすることで、期間クローズを遅らせることなく、後続の期間に未処理の問題に対処できます。この機能を使用しない場合は、エラーが発生したトランザクションを計上せずに元帳期間をクローズする必要があり、事後の手動調整が必要になったり、トランザクションのトレーサビリティが失われるリスクがありました。この機能を使用すると、トレーサビリティのために元のトランザクションを保持し、エラーを解決した後で次のオープン期間に処理できます。

この機能では、会計期間別にパージするフィルタを追加することで、無効なトランザクションのパージおよび未計上トランザクションのパージ・オプションも強化されます。

スイープ・モードで「会計ハブ保守」プロセスを発行するステップは、次のとおりです。

  1. 「有効化のステップ」の説明に従って、パージ期間フィルタを有効にしてください。
  2. 次のパラメータを使用して会計ハブ保守プロセスを発行します-
    1. 「モード」に「無効なクローズ期間トランザクションのスイープ」を選択します。
    2. 次のオープン期間にスイープする必要がある無効なトランザクションの補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
    3. スイープ・プロセスを実行する必要がある前のクローズ期間として「会計期間」を選択します。
  3. 「会計ハブ保守」プロセスでは、適格な無効なトランザクションが識別され、GL記帳日ソースが次のオープン期間の初日に更新されます。選択されて更新されたトランザクションは、レコードおよび監査のレポート出力にリストされます。
  4. 次のオープン期間の「会計の作成」プロセスを発行します。
ノート:
  • 「会計期間」パラメータ・リストには、選択した元帳に関連付けられている、ステータスが「クローズ」または「永久クローズ」の期間のみが表示されます。
  • スイープ・プロセスは、選択した元帳に対してのみ実行されます。関連付けられたセカンダリ元帳が存在する場合は、それらに対してプロセスを明示的に発行する必要があります。

無効なトランザクションを前期間からパージするステップは、次のとおりです。

  1. 「有効化のステップ」の説明に従って、パージ期間フィルタを有効にしてください。
  2. 次のパラメータを使用して会計ハブ保守プロセスを発行します-
    1. 「モード」に「無効なトランザクションのパージ」を選択します。
    2. 削除する必要がある無効なトランザクションの補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
    3. 無効なトランザクションを削除する「会計期間」を選択します。
  3. このプロセスでは、指定した元帳および補助元帳アプリケーションに対して選択された会計期間にトランザクション日が対応する無効なトランザクションが削除されます。

未計上トランザクションを前期間からパージするステップは、次のとおりです。

  1. 「有効化のステップ」の説明に従って、パージ期間フィルタを有効にしてください。
  2. 次のパラメータを使用して会計ハブ保守プロセスを発行します-
    1. 「モード」に「未計上トランザクションのパージ」を選択します。
    2. 削除する必要がある無効なトランザクションの補助元帳アプリケーションおよび元帳を選択します。
    3. 選択した元帳のすべての未計上トランザクションをパージするインバウンド・データファイルを選択します。このパラメータは、データファイルの再処理が必要な場合に使用します。
    4. 特定の期間の未計上トランザクションをパージする会計期間を指定します。このパラメータは、前期間の未計上トランザクションを会計処理する必要がなくなった場合に使用します。
  3. このプロセスでは、指定した元帳および補助元帳アプリケーションに対して選択された会計期間にトランザクション日が対応するトランザクションが削除されます。
ノート: 無効および未計上トランザクションをパージするために会計期間を選択する場合は注意してください。このモードでは、期間ステータスに関係なく会計期間を指定できます。主な利点は次のとおりです。
  • トレーサビリティおよび粒度のために元のトランザクションを保守します。
  • データ・ハイジーンと会計データの保守を促進します。
  • 期間クローズに影響を与えずに、ビジネスに適したエラーの根本原因解決を可能にします。

有効化のステップ

無効なクローズ期間トランザクションのスイープを有効にするステップは、次のとおりです。

  1. 「標準参照の管理」タスクにナビゲートします。
  2. 参照タイプORA_ERP_CONTROLLED_CONFIGを検索します。
  3. 参照コードXLA_36373252を作成します。
  4. 「内容」を「無効なクローズ期間トランザクションのスイープ」として入力します。

    有効にすると、パラメータ「会計期間: 自」が有効になります。

ノート: スイープ・モードが使用可能になっていない場合でも、「モード」パラメータには「無効なクローズ期間トランザクションのスイープ」が引き続き表示されますが、この機能が使用可能になっていないかぎり、プログラムでスイープは実行されません。

期間別の無効な未計上トランザクションのパージを有効にするステップは、次のとおりです。

  1. 「標準参照の管理」タスクにナビゲートします。
  2. 参照タイプORA_ERP_CONTROLLED_CONFIGを検索します。
  3. 参照コードXLA_36730127を作成します。
  4. 「内容」を「期間別の無効な未計上トランザクションのパージ」として入力します。

    有効にすると、追加パラメータ「会計期間」が有効になります。

ヒントと検討事項

次のような考慮事項があります。

  • これは、複数期間会計仕訳ではサポートされていません。
  • 見越会計仕訳の逆仕訳のGL記帳日ソースは変更されません。