Oracle General Ledger残高キューブの概要

残高キューブは、対話型のレポートおよび分析を行うために財務残高をマルチディメンション・データベースに格納します。元帳には、勘定体系、カレンダ、通貨および会計処理基準が備わっています。

勘定体系とカレンダの新しい一意の組合せを使用するプライマリ元帳またはセカンダリ元帳に対して会計構成プロセスが発行されると、残高キューブが作成されます。

次の図は、元帳のコンポーネントおよび会計構成プロセスによって残高キューブが作成されることを示しています。

この図は、元帳が勘定体系、カレンダ、通貨および 会計処理基準で構成されることを示しています。会計
構成プロセスでは、プライマリ元帳またはセカンダリ元帳の残高キューブが
作成されます。

残高キューブには、それに含まれる勘定体系に基づく名前が付けられます。

残高キューブは、次のような特徴を持っています。

  • 財務残高を、リアルタイムで対話型の財務レポートおよび分析のためにマルチディメンション・キューブに格納します。

  • 残高を要約可能なすべての時点で事前集計するため、財務データへの即時アクセスが保証され、財務レポート用の外部データ・ウェアハウスが不要です。

  • 勘定体系と会計カレンダの組合せによって一意に識別されます。個別の残高キューブで平均残高を追跡します。

  • 一般会計の転記、期間のオープンおよび換算プロセスによって、自動的に同期化されます。

  • ディメンションと呼ばれるビジネス・エンティティの一連の定義で構成されます。キューブのディメンションによって、レポートおよび分析のためのデータの累計方法が決まります。

  • 財務レポート、スマート・ビューおよび計算マネージャのユーザー・インタフェースでは、アプリケーション接続またはデータベース接続と呼ばれます。