キー・パフォーマンス・インジケータの作成
キー・パフォーマンス・インジケータ(KPI)を作成して、組織の現在および将来の成功にとって重要な運営、戦術的または戦略的アクティビティを、組織がどの程度実行しているかを測定します。
KPIを作成するには、プロジェクト・ユニットがキー・パフォーマンス・インジケータを追跡できるようにする必要があります。
次の各項では、キー・パフォーマンス・インジケータを作成する方法について説明します。
KPIカテゴリの設定
組織の要件に基づいて、プロジェクト・ユニットで使用するKPIカテゴリを作成します。KPIは、パフォーマンス領域に基づいてKPIカテゴリにグループ化されます。たとえば、コスト、収益性、財務、スケジュールなどです。KPIカテゴリを作成するには:
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「設定および保守」作業領域で、「KPIカテゴリの管理」タスクに移動します。
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「KPIカテゴリの管理」ページを使用して、特定のパフォーマンス領域に属しているKPIをグループ化するKPIカテゴリを定義します。
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組織で使用するKPIカテゴリ(コスト、収益性、財務など)を決定します。
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ユーザー定義KPIカテゴリ4「KPIカテゴリ」フィールドをKPIカテゴリ名に置き換えます。(オプション)摘要を追加します。
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使用可能にするKPIカテゴリを選択します。
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「開始日」を入力して、KPIカテゴリを使用できるようになる日付を指定します。必要に応じて、「終了日」を指定します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
KPIの基本情報の入力
KPIを作成するには:
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「設定および保守」作業領域で、「キー・パフォーマンス・インジケータの管理」タスクに移動します。
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「キー・パフォーマンス・インジケータの管理」ページを使用して、KPIを検索、作成または編集します。
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「作成」アイコンをクリックします。
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「キー・パフォーマンス・インジケータの作成」ページを使用して、KPIの詳細、トレンド情報およびしきい値レベルを指定します。
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次の表は、「一般情報」セクションで入力する必要がある情報を示しています。
オプション名
決定
ノート
KPI名
KPIはどのような名前にしますか。
選択したメジャー名、およびこのKPIが使用されるグループまたはプロジェクトの名前に基づいて、KPIの名前を選択します。
たとえば、組織では同じメジャーを使用して、異なるグループまたはプロジェクトのKPIを作成できます。この場合は、KPIに固有のわかりやすい名前を付けることをお薦めします。メジャー「ITD予算マージン(%)」を選択した場合は、「KPIグループ1 ITD予算マージン(%)」という名前を付けることができます。
メジャー
どのパフォーマンス・メジャーを使用する必要がありますか。
プロジェクトの開始来累計マージン率を計算するKPIを作成しています。
メジャー書式
なし
パーセント、時間数、通貨など選択したメジャーに基づいて、アプリケーションによって自動的に移入されます。メジャー書式によって、KPIのしきい値の入力方法が決まります。
KPIカテゴリ
選択したKPIはどのカテゴリに該当しますか。
「KPIカテゴリの管理」ページで、最大5つのKPIカテゴリ(コスト、収益性、従事など)を作成して使用可能にします。
通貨タイプ
KPIではどの通貨タイプを使用する必要がありますか。
選択したプロジェクト・ユニットで使用可能な通貨に応じて、プロジェクト通貨またはプロジェクト元帳通貨を選択できます。
ノート:KPIが使用中の場合は、通貨タイプを変更できません。
カレンダ・タイプ
KPIではどのカレンダ・タイプを使用する必要がありますか。
選択したプロジェクト・ユニットで使用可能なカレンダに応じて、会計カレンダまたはプロジェクト会計カレンダを選択できます。
ノート:KPIが使用中の場合は、カレンダ・タイプを変更できません。
プロジェクト・ユニット
どのプロジェクト・ユニットでこのKPIを使用可能にしますか。
プロジェクト・ユニットを選択しない場合は、プロジェクトが属するプロジェクト・ユニットに関係なく、KPIを任意のプロジェクトに添付できます。
プロジェクト・ユニットを選択した場合は、同じプロジェクト・ユニットに属する任意のプロジェクトにKPIを添付できます。
KPIがプロジェクトに添付された後は、プロジェクト・ユニットの値を変更できません。
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(オプション)摘要を入力します。
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使用できるKPIの日付を指定する「日付: 自」を入力します。オプションで、「日付: 至」を指定します。
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「トレンド」セクションを使用して、現在のKPI値、プロジェクト進捗およびプロジェクトの健全性が向上しているか、悪化しているかまたは前回の値と同じかを指定します。
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次の表は、入力する必要がある情報を示しています。
オプション名
決定
ノート
トレンド・インジケータ
KPI値の増加はプラスのトレンドを意味しますか。
作成しているKPIの値の増加または低下が、プロジェクトのパフォーマンスのプラスまたはマイナスを示すかどうかを指定します。
たとえば、ITD予算マージン率の増加は、プロジェクトのプラスのトレンドです。
許容範囲率
トレンド・インジケータの表示時に、KPIのパフォーマンスの小幅な低下をアプリケーションで許容する必要はありますか。
許容範囲率を設定して、トレンド・インジケータが変化してパフォーマンスの悪化を示すまでに、以前のKPI値からどの程度の変化が許容されるかを定義します。
たとえば、ITD予算マージン(%)が以前の値から低下する場合、トレンド・インジケータが変化してKPIのパフォーマンスが低下していることを示すまでに、アプリケーションで最大1%の偏差を許容するように指定できます。
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「しきい値レベル」セクションを使用して、KPIステータスの健全性を示すしきい値を指定します。次のいずれかのオプションを選択します。
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複数のしきい値レベル
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単一しきい値レベルの値
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単一しきい値レベルの範囲
ノート:次の各項で入力する情報は、作成するKPIのメジャー書式がパーセント、通貨または時間数のいずれであるかによって異なります。次の手順は、通貨メジャー書式のKPIに基づいています。
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複数のしきい値レベルのルールの指定
デフォルトでは、「複数のしきい値レベル」オプションが選択されています。複数のしきい値レベルを追加または変更するには:
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「行の追加」をクリックします。
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「通貨」を選択し、「通貨および小数表示の追加」セカンダリ・ウィンドウで「小数表示」を指定します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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「しきい値レベルの編集」をクリックします。
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「しきい値レベルの編集」ダイアログ・ボックスで、使用可能なKPI値に関連する「しきい値開始」および「しきい値終了」範囲を入力します。
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指定した範囲にKPI値が含まれる場合に必ず表示されるステータス・インジケータを選択します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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必要な数の行を追加して、異なる通貨でKPIの複数のしきい値を設定します。
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キー・パフォーマンス・インジケータの作成ページで「保存してクローズ」をクリックします。
単一しきい値レベルの値のルールの指定
単一しきい値を指定するには:
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「単一しきい値レベルの値」オプションを選択します。
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「行の追加」をクリックします。
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「通貨」を選択し、「通貨および小数表示の追加」セカンダリ・ウィンドウで「小数表示」を指定します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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「しきい値レベルの編集」をクリックします。
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しきい値を入力します。
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オプションで、KPI値に関連する「しきい値以上」または「しきい値未満」行に表示されるステータス・インジケータを変更します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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必要な数の行を追加して、異なる通貨でKPIの複数のしきい値を設定します。
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キー・パフォーマンス・インジケータの作成ページで「保存してクローズ」をクリックします。
単一しきい値レベルの範囲のルールの指定
単一しきい値レベルの範囲のルールを指定するには:
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「単一しきい値レベルの範囲」オプションを選択します。
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「行の追加」をクリックします。
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「通貨」を選択し、「通貨および小数表示の追加」セカンダリ・ウィンドウで「小数表示」を指定します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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「しきい値レベルの編集」をクリックします。
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「しきい値レベルの編集」ダイアログ・ボックスで、使用可能なKPI値に関連する「しきい値開始」および「しきい値終了」範囲を入力します。
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オプションで、KPI値に関連する「ステータス・インジケータ」を「しきい値範囲内」や「しきい値範囲外」行に表示されるように変更します。
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「保存してクローズ」をクリックします。
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必要な数の行を追加して、異なる通貨でKPIの複数のしきい値を設定します。
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キー・パフォーマンス・インジケータの作成ページで「保存してクローズ」をクリックします。