プロジェクト財務進捗
タスクの現行ステータスを追跡し、残りの作業量を測定するには、進捗を取得します。進捗は、Oracle Project Controlで一元的に取得するか、Microsoft Projectを使用して取得した後、プロジェクト・コントロールにインポートします。
ここでは、進捗の取得および値の計算、アーンド・バリュー・メトリックのレビュー、進捗の公開、および外部スケジューリング・アプリケーションを使用した進捗の入力について、簡単に説明します。
ETC値およびEAC値の計算
残作業見積(ETC)および完了時見積(EAC)の値は、タスクまたはタスク割当に割り当てられたETC方法に基づいて導出されます。使用できるオプションは、「手動入力」および「残りのプラン」です。「残りのプラン」オプションを選択した場合、タスク割当のETC数量はEAC数量から実績数量を減算して計算されます。EAC数量は、進捗の取得時に、プロジェクト・プランの現行計画数量に等しくなるように設定されます。ETC数量は、ETC従事の決定およびETCコストの計算のために使用されます。
EAC金額は、ETC金額を実績金額に加算して計算されます。計算後、ETC値とEAC値の両方がタスク階層に沿って積み上げられます。
未計画リソースを使用してプロジェクト予測バージョンを作成すると、ETC金額は常にゼロになります。
実質完了率の計算
実質完了率は、実質完了率計算方法に基づいて最下位タスク・レベルで計算されます。使用できる計算方法は、「コスト」、「従事」および「手動入力」です。「コスト」または「従事」を選択すると、これまでに消費された実績コストまたは実績従事の、最新のEAC金額に対する比率から実質完了率が導出されます。計算された値は更新できます。
すべてのタスクの実質完了率を手動で入力する場合、または外部スケジューリング・アプリケーションから進捗情報をインポートする場合は、「手動入力」計算方法を使用します。
アーンド・バリュー・メトリックの計算
進捗を取得した後、プロジェクトおよびタスク・レベルでアーンド・バリュー・メトリックをレビューし、プロジェクトが予定通りに進行しているかどうかを確認します。
アーンド・バリュー・コストおよび従事は、最下位タスク・レベルで、実質完了率とベースライン計画原価または従事を乗算して計算されます。アーンド・バリューはタスク階層に沿って積み上げられ、要約タスクおよびプロジェクトのレベルで、積み上げられた実質完了率を求めるために使用されます。
次の表に、タスク・レベルおよびプロジェクト・レベルで計算される他のメトリックの一部を示します。
メトリック |
計算 |
---|---|
コスト差異 |
アーンド・バリュー・コスト - 実績コスト |
コスト・パフォーマンス指数 |
アーンド・バリュー・コスト / 実績コスト |
スケジュール差異 |
アーンド・バリュー・コスト - 進捗基準日までのベースライン計画原価 ノート:
進捗基準日までのベースライン計画原価 = (ベースライン計画原価 / ベースライン日に基づく期間日数) * ベースライン開始日に基づく進捗基準日までの日数 |
スケジュール・パフォーマンス指数 |
アーンド・バリュー・コスト / 進捗基準日までのベースライン計画原価 |
残作業パフォーマンス指数 |
(ベースライン計画原価 - アーンド・バリュー) / (ベースライン計画原価 - 実績コスト) |
進捗の公開
進捗を公開して進捗コレクションを確定し、プロジェクト・プランニング、予測、収益生成および請求に使用できるようにします。
進捗の公開中、同時に予測バージョンを生成および承認できます。計画数量をEAC数量で更新することもできます。この場合、EAC数量が計画数量にコピーされ、関連する値が計算されます。訂正された値はタスク階層に沿ってで積み上げられ、期間に適宜分割されます。
契約収益および契約請求書がどのように生成および処理されるかに応じて、完了率に基づいて収益金額および請求金額を計算するときに、最新の公開済進捗を使用できます。
進捗を公開するたびに、プロジェクトの履歴情報が記録されます。プロジェクト、タスクまたはタスク割当レベルで履歴進捗を表示できます。
外部スケジューリング・アプリケーションの使用方法
外部スケジューリング・アプリケーションで進捗を取得してからプロジェクト・コントロールに進捗を送信するには、Microsoft Project Integrationを使用します。
Microsoft Projectと統合すると、Microsoft Projectに実績金額をインポートし、進捗を手動で入力した後、結果の進捗をプロジェクト・コントロールにエクスポートできます。